瞑想中に思考やシンキングマインドを減らしていくにはどうすればいいですか?【ヨギボズQA】

瞑想

ヨギボズQAとはEngawaYogaオーナーKiyoshiと高野山真言宗の阿里僧侶が読者の質問に対して回答したもの(ヨギーとボーズの回答集)となります。

その場のノリに任せて回答しておりますので至らない点や少々眉をひそめる回答もあるかもしれません。

寛大な心でお読みいただければと思います。

ヨギボズQAの回答集は以下にございます。

ご興味があればご覧ください。

では今回の内容をどうぞ。

 

質問:瞑想中に思考やシンキングマインドを減らしていくにはどうすればいいですか?

瞑想中にいろんな思考が湧いてしまうことがあると思います。

確かに減らしていくことは難しいかもしれません。

ヴィパッサナー瞑想でも思考の渦に巻き込まれたあとに5分以内に戻ってくるようにガイダンスがあります。

5分以内にですよ。

普通の人は5分以上は思考の渦に巻き込まれていってしまうということです。

思考はそもそも減らそうと思わないのがコツです。

それでは、以下のヨギーと坊主の回答をご覧下さい。

 

回答:瞑想中の思考や雑念はエネルギーを与えずに先送りしておきましょう。基本のゆるめることを続けていきます。 BY KIYOSHI

瞑想中の思考は、とにかく放っておきましょうというのが答えになります。

思考や雑念というのはどうにかできないものであり、でも出てきて困ってしまうものではありますが、対処としては放っておくことしかできません。

意識を向けていくことで思考にエネルギーが注がれていき、思考が豊かになっていき、雑念もたくさん湧いてきてしまいます。

ですので、思考や雑念というものには意識を向けず、エネルギーを与えずに、ただ消えていくに任せていくことがポイントになります。

思考や雑念、シンキングマインドを放置して消えてもらうやり方やヒントを少し書いてみます。

 

思考や問題を先送りする

思考や問題を先送りするというのは、そのまま読んで字のごとく先送りします。

思考は頭の中の妄想なので、今ここにある現実とは別ですから、瞑想とは関係ないので放っておきます。

問題も同様で、仕事のことや家族のこと、やらないといけないことや買い出しのこと、全部今座っている瞑想中には全く関係ないことですので、それも先送りしておきます。

要するに今ここで不要なものなので、一旦脇において、先送りしてしまうのです。

今考えても意味がないことだし、妄想ですし、問題も今座っている時点で問題ではないので大丈夫です。

思考や問題はどんどん先送りしてしまっていいです。

瞑想後に考えようと先送りしてみてください。

案外、思考がどこかに消えていってくれますよ。

 

いったん棚上げしておく

棚上げしておくのもオススメの方法です。

棚上げしておくというのは、一時保留という意味で、保留しておくことです。

その思考や問題をいったん忘れてしまって、なかったことにしておくのです。

そうすることで瞑想に集中することができます。

思考も問題も雑念も、瞑想を深めるにあたり取り急ぎ用はないので棚上げして保留して忘れてしまいましょう。

あとで考えたければ考えればいいのであって、瞑想中には必要ないことですので、棚上げもどんどんしてしまいましょう。

感覚として、先送りよりも棚上げしておく方がしっくりくることもありますので、先送りと棚上げと両方とも試してみるのもありです。

先送りと棚上げが同じように聞こえるかもしれませんが、やりやすい方法でやってみてください。

とにかく、思考は勝手に消えてしまうので、エネルギーをいかに与えないかが大事になります。

 

ゼロメモで先に出し切っておく

基本的には先送りして棚上げしておけば、余計な思考や雑念とはオサラバしていけます。

そうすることで、瞑想に深く入れるようになっていきますし、余計な思考に惑わされなくなりますので呼吸や心拍数も落ち着くことに思います。

それでも、普段から考え事が多い人は、ゼロメモを書くのもオススメしております。

ゼロメモとは私が作った造語でありまして、赤羽雄二さんという方が書かれた「ゼロ秒思考」という書籍で紹介されているメモ術のことです。

A4の紙に1テーマで1ページで書いていく方法で、1分で1枚を書ききっていき、ゆっくりではなくスピードを上げて書いていくメモ術になります。

ペースとしては、1ページを1分以内にさっと書いていくことを毎日10ページは続けるというメソッドになります。

基本的な「思考力」「考える力」「整理力」を鍛えることができるメモ術で、いろんなことが頭の中にあるのを見える化して、さらに深く考えることができるようになっていきます。

具体的な書き方は以下になります。

  • A4用紙を横で使う
  • 左上にタイトル、右上に日付を書く
  • 1枚1分で、箇条書きで思いつく限り書いていく
  • 1行20文字から30文字ぐらいにする
  • 各行の冒頭に「-」をいれる
  • 1枚につき、1件のタイトルで書く
  • 1日10枚のメモを書く
  • 思いついた時に1分でささっと書く
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これを毎日でもいいですし、瞑想前に5枚ぐらいさっと書いておくと余計な思考が整理されていい感じに瞑想ができるようになります。

思考、雑念、シンキングマインド、考え事で落ち着かない人は試してみてください。オススメです。

1ヶ月もすると別人になる人もいて面白いですよ。

メモを書いているだけで気が楽になっていくので、メモを残すことにこだわらないことにしました。

瞑想会かヨガクラスで話されていたゼロメモって何ですか?【ヨギボズQA】

 

基本は”ゆるめること”をしていく

ゆるめることが瞑想の基本であり極意だと思っています。

死ぬほどにゆるんでしまえば、起こることが起こってきます。

ヨガクラスやBORN TO YOGクラスではヨガの終わった最後にシャバアサナという仰向けになるポーズで体を休めて終わります。

このシャバアサナを休憩のポーズだと思っている人もいらっしゃるかと思いますが、ヨガのシャバアサナは死体のポーズという意味で、死体になりきるほどに体を弛緩させるのがシャバアサナの目的です。

そこまで、死体になるぐらいに思いっきり弛緩させて緩めることがシャバアサナのポイントになります。寝てしまうこともあるとは思いますが、呼吸とともにどんどん余計な力を抜いていき、なるべく寝ずに(疲れたらむしろ寝てください)自らの才能を解放して欲しいと思います。

シャバアサナが瞑想の時間だということも言われるのは、こういった死体を体現するポーズだからで、決してお休みのポーズではないからです。

座ってやる瞑想も同様で、シャバアサナのようにゆるめてゆるめていき、死体のレベルまでエネルギーを解放していくことで瞑想状態が起こってくるものです。

座る瞑想でもゆるめることを基本として、呼吸とともに余計な力を抜いていき、各々の才能を開花して(ゆるめると勝手にその人の能力が開花するそうです)、豊かな人生を歩んで頂きたく思います。

よろしくお願いします。

それでは、また瞑想会でお会いしましょう。

 

回答:基本は消えないと思ってください。 BY 阿里

基本は消えないものと思ってください。

思考やシンキングマインドはなくなりません。

これが無くなったら一つ悟ったってことですからね。

無くなるものではないのを無くそうと戦い始めるのは、はっきり言って無駄ですし、逆に変な風にこじらせていくことになるかもしれません。

なくなりませんが、減らしていくことはできます。

これですよね。

これを聞きたかったんだと思います。

だけど、決してなくなりませんよ、という前置きが大事なのです。

それを踏まえた上でないとこじらせることになりかねませんので。

 

コツは呼吸

コツは呼吸です。

どこの瞑想に言っても言われることと思いますが、コツはやはり呼吸なのです。

呼吸に集中する。

こんなのどこでも聞いていると思いますが、それだけ大事なのです。

それも呼吸をするということに集中するのではなく、呼吸をして動いている筋肉や骨などの体の部分に集中してください。

呼吸は勝手に体に出入りしていて、それによって動いている部分だけを感じていく。

感じている間は、少なくとも思考やシンキングマインドは減ります。

 

減っても必ず出てくる思考やシンキングマインド

それでも、どうしても思考やシンキングマインドは出てきます。

出てきたら、出てきたと気づいた瞬間にただただまた呼吸に戻るわけです。

この繰り返しが瞑想でありプラクティスなのですが、ここで「思考やシンキングマインドが出てきてしまった!だめだ!」と忌避感を持ってしまうと、それはそれでこじらせことにもつながります。

無くならないものを無理に消そうと取っ組み合うより、思考やシンキングマインドは出てくるほうが自然であると広く構えて、また呼吸にただ帰っていくくらいの気持ちで大事です。

逆説的だけど、消そうとするより許したほうが雑念は消えます。

瞑想に慣れることということは、思考やシンキングマインドにある意味で慣れるということでもあります。

そのくらいの気持ちでいると、減っていくものです。

 

 

 

終わりに

不定期ですが、まだまだ更新していきますので少々お待ちください。

「ヨガをより楽しめるように」
「瞑想がより起こりやすくなるように」
「日常生活の深刻さが減少するように」
ご活用頂ければうれしく思います。

それではより素晴らしい日々が送れることを祈っております。

・Kiyoshiの紹介 → Kiyoshiプロフィール

・阿里坊主の紹介 → 阿里坊主のプロフィール