瞑想が終わったあとに、ぼぉ~としてしまうのですが、大丈夫でしょうか?【ヨギボズQA】

瞑想

ヨギボズQAとはEngawaYogaオーナーKiyoshiと高野山真言宗の阿里僧侶が読者の質問に対して回答したもの(ヨギーとボーズの回答集)となります。

その場のノリに任せて回答しておりますので至らない点や少々眉をひそめる回答もあるかもしれません。

寛大な心でお読みいただければと思います。

ヨギボズQAの回答集は以下にございます。

ご興味があればご覧ください。

では今回の内容をどうぞ。

 

質問:瞑想が終わったあとに、ぼぉ~としてしまうのですが、大丈夫でしょうか?

わかります。ぼぉ~としてしまう時はありますね。

これは、出かた(瞑想の終わり方)が問題ですね。

深く瞑想に入ったときほど、ゆっくりと意識を戻していくことをオススメします。

それでは、ヨギーと坊主の回答になります。ご覧ください。

 

回答:瞑想では代謝が下がっているので、代謝を戻してから目を開けること。 BY KIYOSHI

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瞑想状態というのは睡眠状態よりも深い休眠状態になります。

ですので、代謝が非常に下がっていきます。

瞑想後に目を開けると、その代謝が上がります。

下がった代謝をいきなり上げてしまうと体がびっくりしてしまいます。

だから直ぐに出ないこと、すぐには目を開けないことが大事なのですね。

 

瞑想のあとには、代謝が下がっているためゆっくりと目を開けること

ぼぉ~としてしまうのは、いきなり目を開けたりして、代謝が戻りきらずにいつもの生活へと戻ってしまうからだと思います。

ぼぉ~としてしまうくらいでしたらまだいいのですが、なかには頭痛が起こったり、体調が悪くなる方もいらっしゃいます。

寝起きにたたき起こされるような感覚に似ていると思います。

寝起きにいきなり、強い光を目に入れられたり、体を起こされたりすると辛いですよね。

ですので、慌てずに十分に時間をとってから目を開けるようにしてください。

 

具体的には、どのようにして代謝を戻すのか

呼吸と体をゆっくり動かすことです。

  1. 呼吸に意識を向ける
  2. 手首を回す
  3. 足首を回す
  4. 伸びをする
  5. 呼吸を深めつつ、首や体全体を動かし始める
  6. 十分なタイミングで目を開ける

流れはこのようになります。

呼吸は深呼吸のイメージですね。丹田呼吸をご存知の方は丹田呼吸もオススメです。

丹田呼吸については、また書きますね。

十分だと自分で感じてから出るようにしましょう。少しまったりとしてから目を開けてもいいですね。

時間の目安としては5分は取りたいところです。

この時間が非常に大事な時間なので、代謝を戻すときにストレスがかからないようにゆっくりと抜けるようにしてください。

ぼぉ~としてしまうというのは、それだけ瞑想に深く入れたことの現われでもあります。

瞑想中も寝ているのか起きているのか、よくわからない状態かと思います。その状態こそ瞑想状態(空を体験している)でございます。

ですので、これからは上記の手順で瞑想から抜けるようにして、さらに瞑想体験を深めていってください。

一緒に瞑想できることを楽しみにしております。

KIYOSHI

瞑想はこれからの時代は特に大事だと思っています。瞑想自体は古くから伝わっているシステムではありますが、瞑想は新しいパラダイムに必須のものに感じます。ぜひ、これからも続けてみてください。

 

回答:瞑想を終える時は、優しく少しずつ身体を起こしていくことを仏教では出定(しゅつじょう)といいます BY 阿里坊主

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瞑想が終わったあとにぼ~としてしまうことは、自分も経験があります。

身体の感覚も現実感も薄いような、まるで寝起きの時のような感覚になったことがあります。

瞑想を長く深くした時には特になりやすいかもしれませんね。

この質問は大事なことですので、きちんと答えさせていただきますね。

 

心を壊すこともあります

一言で答えますと、これは大丈夫ではありません。

瞑想が怖くなるようなことを言いますが、最悪の場合には心を壊すこともあります。

しかし、押さえるポイントをきちんと理解していれば大丈夫です。

何故こういうことが起きるかというと、瞑想は自律神経に作用するからです。

そのあたりから説明していきましょう。

 

自律神経とは

ざっくりとおおざっぱに説明すると自律神経は二つに大別することができます。

  • 活動を司る神経:交感神経
  • 沈静を司る神経:副交感神経

日中には交感神経が優位になり、活動することに適した身体の状態に。

夜間には副交感神経が優位になり、休息することに適した身体の状態になります。

例えば、不眠症は自律神経の乱れが原因と言われることがあります。

夜遅くまで働いていたり刺激のある光を浴びていると、夜になっても交感神経が働いて副交感神経が優位にならないので、身体が休む状態にならないということですね。

 

瞑想は自律神経に作用する

瞑想はこの自律神経の乱れを正し、特に副交感神経を優位にする働きがあります。

副交感神経が優位であれば、瞑想も自ずとより深まるものです。

しかし瞑想を終える時を大事に意識して体を慣らさないと、身体が活動モードではなく沈静モードのまま生活活動に戻ってしまうことになります。

ぼ~っとするというのは、身体が沈静モードから抜け切れてないことが原因です。

これがひどい状態になると、寝起きにダッシュをするようなもので、心身に多大な負担をかけます。

最悪の場合には心を壊すということにもつながることになります。

 

瞑想を終了する時を大事にする

対処は簡単です。

瞑想を終える時は、優しく少しずつ身体を起こしていくことです。

優しく目を開ける、手首足首をまわす、深呼吸をする、背伸びをする。

身体と心を馴染ませるように優しく少しずつ動かします。

これはどの瞑想でも重視されております。

特に仏教では出定(しゅつじょう)と言われております。

この出定は簡単ですが、とても大事なことです。

瞑想が深まった時には、最低でも三分はかけて体を慣らしましょう。

できれば五分はかけたいところです。

瞑想した時間と同じ時間を出定にかけろという方もいるくらいです。

実際にそこまでは難しいものですが、それくらい大事にしようということですね。

よぎぼずではこの時間を自然に持てるように努めております。

一人で瞑想する場合は意識しておきましょう。

 

今までは頭でアイデアを考えていたのですが,これからアイデアは,真我から閃きで得るのです。

それを現実に表現する時,頭を使うわけです。

ですからこれから頭は,道具として使うのですね。

あるがままに生きる - 足立幸子

 

 

終わりに

不定期ですが、まだまだ更新していきますので少々お待ちください。

「ヨガをより楽しめるように」
「瞑想がより起こりやすくなるように」
「日常生活の深刻さが減少するように」
ご活用頂ければうれしく思います。

それではより素晴らしい日々が送れることを祈っております。

・Kiyoshiの紹介 → Kiyoshiプロフィール

・阿里坊主の紹介 → 阿里坊主のプロフィール