他人の考えに従って、あなた自身を操作してはいけない。
ただ、あなた自身でいなさい。あなたの本当の性質でいなさい。
すると喜びが起こってくる。それはあなたの中に沸きあがってくる。
そもそもヨガのポーズをうまくとる必要はありませんので気になさらずにお願いします、となります。ですがうまくポーズもとりたいですよね。
ポーズは現代のヨガの醍醐味でもありますし。
ですので、ポーズ上達のコツなり意識なりを書いてみたいと思います。
もくじ.
まずは手数を増やす為に「全種類やる」と決める
アサナ(ヨガのポーズ)はそれなりの量あります。立位のポーズや座位のポーズ、アームバランスや後屈するポーズもありますね。
それをいっぺんにやるのは大変なのですが、いっぺんにやりましょう。
立位だけやって終わり、というプラクティスよりかはすべてやりましょう。それが一つのコツです。
様々なアサナの練習を平行してやっていく方が上達は早いです。もちろん、テーマを決めるのは大事ですよ。
テーマとは別に、アサナの全体をマスターするつもりでコトにあたった方が断然に上達は早いです。
様々なアサナを練習していくと、それぞれに色んなヒントが得られます。あるアサナが他のアサナのバリエーションになっているようなケースも多々あるので、それをやることで思わぬコツも発見したりします。
そのようにして手数を増やして、多くのアサナをまずは体験していきましょう。
前提として書いておきますが、めちゃくちゃなアライメントでやってはいけませんよ。出来る・出来ないではなくて、「このアライメントを目指す」ということを決めて練習してみてください。
客観的に自分を見る
アサナの練習では、客観的に自分を見つめることで修正ができます。
鏡を用意する必要はありませんので、自分の感覚で自分を客観視するのです。
それによって、修正がスムースにいくようになります。
ヴィパッサナー瞑想はそれを極めていく瞑想法です。客観的に自分を観続ける時間を1時間、2時間と持ちます。そして瞑想状態へと入っていきます。
そこまで鋭く観なくてもよろしいので、自分を神の視座から観てみることはとても大事です。
かの、カールルイス選手は、上から自分が走っている様子を観ていたといいます。
気持ちよく体を動かす
アライメントはとても大事なのですが、それ以上に大事なのは自分の心地よさです。
体が心地よく動ける方向へとアサナを持っていきましょう。
これは負荷が少ないほうへ身体を動かすという意味ではございません。時には負荷がかかるほうでも気持ちいいことがありますし、心地よいことがあります。
身体の声を聞いていくのです。耳を澄ますように身体に意識を向けていきます。
それには、普段から気分よくいることも大事だと思います。
人は気持ちが悪かったり、気分が悪いと外界を遮断します。悪い状態では、自分をまずは守っていかなければならないので、声が聞こえなくなっていき鈍感になります。体調が悪いというのは、鋭敏だと辛くなり過ごしにくい状態だからです。
ですから、身体の声を聞くとともに気分よく過ごせる工夫も大事にされるといいでしょう。
呼吸をする
ヨガでは呼吸が大事です。何度も聞いたことがあるかもしれませんが、ヨガの行法の中でも、プラーナヤーマと言って名称がついてます。
プラーナという生命エネルギーを身体に取り入れるのが呼吸になります。実際はプラーナというのは呼吸だけでなく、様々な形で取り入れています。
アシュタンガヨガではウジャイ呼吸法という呼吸法をしながらヨガのアサナをとっていきます。
「BORN TO YOG」では呼吸法について定めておりませんが(私のクラスでは、そのうちやろうと思っております)、自然な鼻呼吸をされてみてください。
踏ん張ったりして、時には呼吸が止まってしまうこともあります。そのときは、止まっている自分に気づけば大丈夫です。
先ほどの身体の声を聞くと同時に、呼吸を感じておくというのもヨガにとっては大切なことです。
適度な痛みの範囲で行う
これは当然ですね。痛すぎるのに継続して練習するのはやめましょう。
痛みというのは良い指標になります。ある程度の痛みは必要ですが、痛すぎるのは駄目ですね。
そして、一週間や二週間とずっと痛いのも危ないです。怪我をしている恐れもあるので医者に診てもらうことをオススメします。
無理をしない、でも継続してプラクティスを繰り返す。これはとても難しいことかもしれません。
若いうちはなんでも出来ると思ってしまいますが、人は歳をとる生き物です。
そこも考えて練習をしてみてください。
子供のように、職人のように
子供心を大切にしてみてください。枠のない心です。
冒険心も持ち合わせているかもしれませんね。
損得の感情ではなく、好き嫌いで選ぶ身体と心です。
逆転のポーズや難しいアサナでは子供心を大切にしてください。
そして、緻密なアサナでは職人さんのような集中力でやってみてください。
設定を変えるだけで、結構変化が起こるものです。是非試してみてください。
愉快に行う
子供心にも似ておりますが、ヨガの練習は愉快にやりましょう。
愉快である、というのはヨガの目的の一つでもあります。
ヨガの目的は心の働きを止滅することですが、愉快である世界へ「明るさを提供する」というのも大事なことに思います。
本番は日常生活です。ヨガのプラクティスが本番ではありません。日常生活がうまくまわっている時は、ヨガのプラクティスがうまくいっている時です。
逆に日常生活がうまくまわっていない時は、ヨガのプラクティスがおかしくなっている可能性が高いです。修正してみてください。
愉快に練習して、愉快な生活を送ってください。
終わりに:気楽に構えましょう
気楽にやられる方が上達はすると思います。気楽なときは呼吸もゆるく、そして深くされていることでしょう。
気が楽しい状態ですね。コツと称して色々と書きましたが、気楽が一番です。
この世界を信頼して、自分を信頼してプラクティスをやってみてください。
そのように練習を重ねると直感的にも「こうしよう、ああしよう」と様々なアイデアも降ってきます。
そのような気楽さが新しい現実を引き寄せるのですね。