10日間にわたるヴィパッサナー瞑想合宿@京都に乗り込んだことで、静寂を持ち運べるようになってきた

MEDITATION-瞑想

2013年8月に初めてヴィパッサナー瞑想合宿に乗り込みました。会社を休んでの10日間、瞑想三昧の日々。

そりゃもう、ワクワクして行きましたよ。お釈迦様が悟る時の最後、菩提樹の下でおこなったと言われている瞑想法ですよ。体験したいですよね。

その時の瞑想体験、ヴィパッサナー瞑想体験をまとめていきたいと思います。

ヴィパッサナー瞑想にこれから行きたいと思っている人に参考になれば幸いです。

※写真はヴィパッサナー瞑想合宿とは関係ありませんのでご了承ください。京都の瞑想合宿では一切の電化製品の持ち込みができませんので写真はとれません。

 

参加するにあたり、瞑想経験があった方がよいのか?

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私は瞑想体験がありました。日常的に瞑想の時間を設けていました。

さすがに10日間沈黙を守った状態で、毎日10時間座るのは初めてでしたが、それなりな時間続けてきたことで「これはヤバイなぁ」ということはございませんでした。

10日間という長丁場では、座っているだけでも苦しくなってきます。

指導では「普段の瞑想が普通の治療行為ならば、今回の合宿は手術である」というような表現もされていました。

ですので、奥から湧き出る様々な感情などが出てきますが、多くの人は脱落することもなく10日間終えていらっしゃいました。

私が参加した回では、男性陣がどうもダメだったみたいで、5人近くお帰りになっておりました。

結論としては、やり切るという決心さえあれば、有意義で大事な時間になると思います。

 

瞑想って言っても何をするのか

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要するに何をするかというとアーナパーナ(呼吸瞑想)とヴィパッサナー瞑想です。

前半にアーナパーナ、後半からヴィパッサナー瞑想へと入ります。

もうこれだけです。ひたすら座ってこの瞑想を繰り返します。

実はアーナパーナがきついのです。これで脱落したくなってしまう人も多いでしょう。

今まで溜めてきた様々な感情かや記憶が湧き出してきます。ずっと座り続けていると瞑想自体に疑心暗鬼にもなります。

そんな状態でひたすら座るのですから、普通の人は辛いことでしょう。ですが、これは時間をかければ解放されます。

前半、一生懸命に取り組めば抜ける瞬間がありますので、まずはそのポイントまでいきましょう。

それを知っていれば、続けることができると思います。

私も個人的に瞑想してきて、大声を出したくなることや、悲しさの中にどっぷりと浸かってしまう瞑想体験もありました。

そういうことを経てきたので、2日目にはケロッとして、とても楽しいひと時を過ごさせて頂きました。

KIYOSHI
”楽しい”などと気楽な雰囲気で言ってますが、ボランティアの方々にも感謝しております。この体験で私がこれから関わるであろう多くの人たちの為にもなるということで、覚悟は持って取り組ませて頂きました。補足として。

 

ヴィパッサナー瞑想合宿における呼吸瞑想について

前半にアーナパーナ(呼吸瞑想)をやるといいました。

こちらの呼吸瞑想は鼻からの息の出入りを観察するのですが、やり方としては息が通っていく感覚へと意識を向けていことになります。

息が通る感覚、暖かい感覚、冷たい感覚などですね。この感覚へと意識を向けていきます。

これの何が大変かというと二点あります。

 

呼吸瞑想において集中力が続かない

1点目は集中力が続かないということです。

普通の人は間違いなく集中力が続きません。

呼吸の出入りだけに集中し続けることが難しいのです。すぐに注意があちらこちらにいきます。

集中し続けることができなくなり「もうえんやん!」という気持ちになる人も多いですね。

呼吸瞑想だけで脱落する方もいらっしゃいます。

 

呼吸瞑想では集中し続けるだけでは駄目

2点目は呼吸の感覚に集中し続けるだけでは瞑想にならないということです。

呼吸に集中し続けてはいけないというのは、1点目に矛盾しそうですが、矛盾はしません。

段階があるからです。

瞑想というのは自我からの脱却です。自我やエゴを強めることではありません。

集中している状態は、誰がやっているのでしょうか。私です。そうですね、自我ですね。

自我が行為者として存在している限りは瞑想ではないのです。ですから呼吸瞑想では、呼吸を集中して見るという行為から、ただ観察するだけという行為からの脱却が必要になります。

脱却するとわかります。ただ観察だけをしていると、それがわかります。

 

ヴィパッサナー瞑想合宿で一番効果があったこと

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参加して一番効果があったのだと思っていることがあります。それは、しゃべらないことです。

これがとても良かったです。無言を貫くことがこんなに効果があるとは思いませんでした。

10日間のヴィパッサナー合宿では(京都でも千葉でも世界共通)沈黙を守り続けます。

これがなんとも心地よいものでした。本もダメ、携帯もダメ、書くこともダメな環境で、さらに沈黙も守らないといけません。

しゃべらないことが心への作用として一番大きいのでは、と思いました。

内省の時間になるかと思いきや、しっかりと内観の時間になり、ヴィパッサナー瞑想を深く体験している自分がいました。

しゃべりたい人にとっては辛いことですが、忍耐で乗り切りましょう。

どうせ10日間だけですからね、意外と大丈夫です。

KIYOSHI
補足として。喉を使わなかったことにより、唾液が沢山でました。

喉を休ませることで消化力も高まったのかもしれません。他に行った友人に確認したところ、その人もたくさん出たと言ってました。

やっぱり唾液が出やすくなるんですかね。消化力が高まると唾液が増えると言われています。

野菜中心の良い食事を少量取っていたのも良かったかもしれません。

 

ヴィパッサナー瞑想での身体への好転反応はなかった

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先ほどの書きましたが、途中で帰ってしまう人もいます。

私の横の列が、私以外全員いなくなるという事態になりました。

リーチがかかったと噂されていたみたいです。後で聞きました。

ヴィパッサナー瞑想を終えての好転反応のようなことはなく、ただただスッキリとした晴れ晴れとした心になっていました。

終了後は参加者との話も弾みました。経営者や個人事業主さんが多かったですね。

古武術をやられている方やタオ道に邁進されている方もいらっしゃいました。とても刺激的な時間でした。

瞑想から帰ってきても、この感覚を忘れないように実践しようと心に誓いました。みんな誓うと思います。今では忘れている自分もいますが、瞑想は続けています。

また行きたいと思う今日この頃でございます。

長くなりましたので、細かい体験はまた綴っていこうと思います。

 

終わりに:ヴィパッサナー瞑想がヨガにも反映されている

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実はヴィパッサナー瞑想に前後で私の教えているヨガの雰囲気が変わりました。

特に変な声がけをしなくなりましたね。変な声がけとは、イメージを固定させてしまうような言葉の声がけです。

内観する時間が多くなり、自分自身に気付ける方も増えていっていると思っています。

誘導するのは時には必要ですが、妄想へと誘導してしまうと生徒さんもかわいそうです。(怪我にならないようにアライメントの湯堂はしますよ)

ですので、ヒントやサポートはしますが、妄想の世界へ連れていかないように注意しています。

それと依存対象にならないということも意識しています。

ヨガに依存しない、ヨガの先生に依存しないということです。

ヴィパッサナー瞑想合宿は面白いと思うので興味のある方は聞いてください。

では、またヨガクラスで会えることを楽しみにしております。