ヨギボズQAとはEngawaYogaオーナーKiyoshiと高野山真言宗の阿里僧侶が読者の質問に対して回答したもの(ヨギーとボーズの回答集)となります。
その場のノリに任せて回答しておりますので至らない点や少々眉をひそめる回答もあるかもしれません。
寛大な心でお読みいただければと思います。
ヨギボズQAの回答集は以下にございます。
ご興味があればご覧ください。
では今回の内容をどうぞ。
もくじ.
質問:ヨガをやった後に瞑想すると、なんとなくですが気持ちいい気がします。それでいいのでしょうか?
ヨガをやったあとに瞑想するのはとっても気持ちがいいですよね。
大変によくわかります。
身体がガッチガチのときにやると、大変ですからね。(それは、また違いがわかって面白いですけどね)
瞑想は気持ち良いのがいいのか、悪くても良いのか、気になるところですが、まずは自分の心地よさを大事にされて、瞑想を続けるとよろしいかと思います。
それでは、ヨギーと坊主の回答になります。
回答:体をヨガで伸ばしておくと、物理的にも座りやすく、瞑想しやすくなる BY KIYOSHI
3次元的にも体をヨガのアサナで十分に(軽くでも)、伸ばしておくと座りやすくなりますよね。
座りやすくなると心地よくなりますので、当然瞑想もしやすくなります。
座りやすいと、背筋が伸びます。余計な力も抜けやすく、胸も開きやすくなりますね。
重心が下に下がり、どっしろと構えて座ることができます。
それだけでも、瞑想がしやすくなりそうですね。
瞑想前にヨガをやる際には、股関節の周りや背中、腰回りを伸ばしておくと座りがよくなり、気分も調整しやすくなりますよ。
しびれてまで瞑想するのは大変ですからね。
体はとても繊細です。そして微細です。
そのことを思い出して瞑想する為にも、ヨガをやってから座ることはとても良い習慣だと思います。
プラーナと呼ばれる気が体中に充満しやすくなります
ヨガのアサナをやると、プラーナと呼ばれる気(そこらじゅうにあります)を体へと取り込むことができると言われています。
人間はこの気(プラーナ)があるお陰で生きていると言われるぐらいの気であり、生命エネルギーなどとも言われています。
ヨガのアサナによりプラーナを体に取り入れることができるのです。
気が高まると、体が活性化していきます。
体が熱くなるのを感じる人もいるぐらいです。(気の達人は見えます)
実は、プラーナが瞑想状態と関係しているのです。
プラーナが一定以上に高まると瞑想状態に入り、三昧となっていくのです。
ですから、是非ヨガをやってから瞑想する習慣があると、より面白い体験ができる可能性があがりますよ。
そもそも、自分で時間を見つけてヨガをやる余裕があることがいい
物理的に座りやすくなる事、エネルギー的に体にプラーナが充満すること、この二つがとてもいいと書きました。
そもそも、ヨガをやってから座ろう、ヨガをやってから瞑想をしよう、と思える精神状態がとてもいいと思います。
仕事が忙しかったり、家事がいっぱいあったり、友人との予定があったりと、時間がないと落ち着いて座ることもできません。
それをヨガもやった方がいいですよね、と言える(聞ける)こと自体がとても素敵に思います。
落ち着いて座れないときというのは、妄想やイメージに瞑想が支配されていってしまいます。
瞑想は妄想ではありません。
頑張るものでもありません。
ありのままに委ねる、放下する、くつろぐことが瞑想です。
是非、がんばり過ぎることなく、自分のペースで構いませんので続けてみてください。
回答:気持ちがいい、大いに結構です BY 坊主阿里
気持ちいいですよね。それでよろしいかと思います。
それで良いでしょう。
瞑想すると、独特の得もいえぬ感じがする時がありますね。
特に瞑想が深まった時には、沈静と幸福が同居しているような、そんな満ち足りた気持ちになることもあります。
ヨガをやった後の瞑想がなんとなく気持ちいいということですが、きっとヨガをしたからこそ気持よく瞑想に入れたのだと思います。
それで良いでしょう。
身体をほぐすことが大事
QA「ヨガは出来た方がやっぱりいいですよね?」で、私の回答を載せてありますが、瞑想の前にヨガをすることが良いのです。
身体をほぐして流れを良くしておくことで、姿勢を正す調身がスムーズにできるようになるのです。
姿勢が整えば、自然と息が整いやすく、そして心が整いやすくなりますからね。
これは別にヨガに限った話ではありません。瞑想の前に身体をほぐしておくことが良いのです。
例えば真言宗の阿字観では、阿字観に入る前に清浄体操と言われる身体をほぐす体操を行うこともあります。
ヨガ後の瞑想が気持ちよくできたのであれば、身体をほぐしたから瞑想によりスムーズに入れたということです。大いに結構なことだと思います。
大いに結構。それでもやっぱりしかし
しかし。それはそれで大いに結構なのですが、それでもやっぱりしかしとか言ってしまうのです。
瞑想したら気持ちいい気がする。それはそれで本当に大いに結構なのです。
その上であえて少し言うと、瞑想とは気持ち良いを追い求める物では無いということです。
気持ち良いに集中し過ぎると、現実の覚醒状態と瞑想状態の境界が曖昧になることがあります。現実に帰りきれていないということですね。これを瞑想病と表現する方もいます。
また、瞑想は気持ち良いことばかりが出るわけではありません。
心の深い部分と直に向き合うので、気持ち良いではなく不快感が出てくることもあります。
さらには、いわゆる魔境と言われる幻覚を見たり、感情やトラウマが一気に表出したりということもあります。場合にもよりますが、うつ病など心の状態が良くない方には、瞑想を手放しで勧められないのは、こういった所にも理由があります。
「瞑想をしたらうつ病になった」という論文もあるくらいです(論文としては信頼性にやや疑問符がつきますが)。
距離を置いて、瞑想を楽しむ
そういった良いこと悪いこと含めて瞑想です。
瞑想が気持ちいいからとのめり込み過ぎず、不快感が出てくるようであれば一度瞑想を休んでみたり、冷静に距離を置いて瞑想を楽しんで頂いたら良いと思います。
終わりに
不定期ですが、まだまだ更新していきますので少々お待ちください。
「ヨガをより楽しめるように」
「瞑想がより起こりやすくなるように」
「日常生活の深刻さが減少するように」
ご活用頂ければうれしく思います。
それではより素晴らしい日々が送れることを祈っております。
・Kiyoshiの紹介 → Kiyoshiプロフィール
・阿里坊主の紹介 → 阿里坊主のプロフィール
その期待も手放す必要もあるのですけど、、、