この人に会うのが人生最後だと思ったら、どう感じますか。一期一会を心に留める。

自己探求

ヨガクラスや瞑想会を開催しておりますと、たくさんやっていること慣れてきてしまうところがあります。

集中してやっていても、何度もやっているクラスへと近づいていこうとしてしまう自分が出てきます。

それでは良いクラスはできません。

毎回、今の瞬間を大事にしてやり切ることが大切なわけです。

クラスはライブですし、生ものですから毎回異なるクラスになっていくのは当然です。

今を大切にするのが大事なのはみなさんご存知の通りです。

でも、このヨガクラスが最後のヨガクラスになるということを想像したことありますでしょうか。

ヨガクラスでなくてもいいですよ。

ある人との食事とか、お風呂に入ることだとか、温泉にいくことだとか、お菓子を食べることだとか。

これが最後だと思うとどのように思いますか。

何か変わってくるでしょうか。

 

最後だという覚悟で何か変わる

最後だという覚悟を持つとどうかわるでしょうか。

想像だけしてみても、実際に変化が起こそうではありませんか。

とても大切にその時間を過ごすと思います。

思い切っていろんなことを挑戦できるかもしれません。

クラスを開催する側も受ける側も惰性でできないですよね。

手を抜くこともできないし、気持ちを適当に持つこともできない。

当然、変わりますよね。

その気持ちがものすごく大切です。

「実際には最後ではないでしょう。」と、そう思うのも無理はないです。

天変地異も突然やってきます。

それが自分に降りかからない理由はありません。

それが大切な人にこない理由もありません。

だれにも平等にいろんなことが起こる可能性がある。

大事にしないといけないと思えてきます。

 

一期一会をもう一度心に留める

一期一会というのは、今日がその人と最後だと思って会うことを意味します。

今一度、一期一会を心に留めないといけないと思いました。

友人になんだか言い過ぎてしまうこともあります。

大切な人とうまく会話できなくてギクシャクしてしまうこともあります。

部下に厳しくしすぎてしまうこともあります。

人は弱いですから自分のことをわかってほしいと頼ってしまったりわがままになってしまったりもします。

逆もあるでしょう。

嫌われたくないがために、きちんと言ってあげることができないとか。

一期一会です。

人の関係性は、本質的にはすべて一期一会です。

ヨガのクラスをやっていると、どうしても同じ説明はたくさんでてきます。

来る日も来る日も同じ説明をする時間はあります。

多少の言葉は違えどどうしても同じ言い回しを伝えることしかできないこともあります。

でも、ヨガクラスを受けている人はそれが最後のヨガクラスになるのかもしれない。

人生の最後のヨガクラスかもしれないのです。

そしたら、惰性ではできないですし、適当にもできない。

実際に人には次の日に何が起こるかわかりません。

一期一会ですよ。

 

出し切っていますか

目の前にあることしか人は取り組むことができません。

ですから、目の前のことに出し切っていくことが生き切っていくことです。

人との出会いもそうです。

出し切っていますか。

何も感情的になれとか、気合いを入れろという意味ではありません。

その瞬間を本気で大切に感じていますか、ということです。

そして、そのために自分のできることを出し切っていますか。

できること、やりたいこと、してあげたいこと、言ってあげたいこと、聞いてほしいこと、本気で出し切っていますか。

これが出し切ることです。

出し切っていく日々が一期一会的な生活にするということです。

 

人を殺さないこと、自分を殺さないこと

人を殺さないことを言ってます。

小さな殺人をしないという意味です。

人生は時間そのものです。

時間が命です。

人の時間をもらっているというのは命をもらっているのです。

人の時間を無駄にするというのは、人の命を無駄にするということ。

すなわち、人の命を奪っているということです。

怖いですね。

世間では人の命の奪い合いがされているわけです。

だから、私たちだけでも人を殺さないことです。

小さな殺人をしないことです。

一期一会を思い出してください。

この時が最後かもしれないのに、自分の都合で殺すことはできないと思います。

これが最後だと思うと、本気にならざるをえない。

いつもそのように一期一会と考えてしまうとが疲れるという人は、気合いの入れ方が少し違うかもしれません。

ただただ、その時間を大切にするということです。

大事に大事にこの時間を過ごしていくということです。

目の前にいる子供と一緒にいれるのが今日が最後である可能性がいつでもあるのです。

目の前にいる友人と一緒にいれるのが今日が最後である可能性があるのですよ。

目の前にいる尊敬する人と一緒にいれるのが今日が最後である可能性があるのです。

何をしてあげることできるでしょうか。

それを考えて実際にやっていくというのが今を生きることになるのだと思います。

 

終わりに:人生は短い、歩こう

人生は短いです。

いつも言ってますが、『ぐずぐずしている間に人生は一気に過ぎ去っていく 生の短さについて 他2篇 (岩波文庫) よりということです。

本当にあっという間です。

人との関係性もあっという間に変化していきます。

1日1日をしっかりとやっていかないといけません。

私の例でいうと、BORN TO YOGを作った佐藤ベジさんはいなくなると思って接していました。(佐藤ベジさんについてこちら

少し大げさですけどね。

接し方はいつも通りといえばいつも通りなのですけど、突然海外に行ってしまう感覚も持っていました。

いなくなれば後悔するのもそれもまたしょうがないのですが、それでもやれることをやっていこうと思いました。

後悔をしないようにしておくというのは大事です。

後悔は、したことよりもしなかったことに対して人は感じるのです。

失敗してしまったことではなく、チャレンジしなかったことに人は後悔します。

一期一会も一緒です。

人にしてあげられなかったことに対して後悔します。

今日をどのように過ごしますか?