ヨギボズQAとはEngawaYogaオーナーKiyoshiと高野山真言宗の阿里僧侶が読者の質問に対して回答したもの(ヨギーとボーズの回答集)となります。
その場のノリに任せて回答しておりますので至らない点や少々眉をひそめる回答もあるかもしれません。
寛大な心でお読みいただければと思います。
ヨギボズQAの回答集は以下にございます。
ご興味があればご覧ください。
では今回の内容をどうぞ。
もくじ.
質問:人生を楽しむコツはありますか?つまらない時があります。
素直なご質問ありがとうございます。
コツを聞きたい気持ちもわかります。
いま現在、人生が大変なのですかね。
つまらない、という表現も気になりますね。
ちょっと心配ですが、そういう時もあるものです。
それでは、以下のヨギーと坊主の回答をご覧下さい。
回答:何かを足すことで楽しさを得るには限界がある。 BY KIYOSHI
人生というのは浮き沈みがあるものですよね。
生きていれば、楽しいときと楽しくない時があるかと思います。
ですが、それは何かコツのようなものがあって、そのコツをマスターすることで楽しい生活がずっと続くものとは違うと思います。
それはなぜか。外に求める限り、幸せや楽しさには気付けないものだからです。
求めるというのは欲のことですね。それをお釈迦様は四苦八苦でまとめました。
生老病死の4つですね。それから以下の4つです。これで四苦八苦。
- 愛別離苦(あいべつりく) – 愛する人と別れる苦しみ
- 怨憎会苦(おんぞうえく) – 怨み憎んでいる人に出会う苦しみ
- 求不得苦(ぐふとくく) – 求める物が得られない苦しみ
- 五蘊盛苦(ごうんじょうく)- 五蘊(人の感覚や認識)が盛んになり思うままにならない苦しみ
これらを認識している私が幻想であるということを話していくのですが、それはまた別の機会に。
何かを見つけることで幸せになるという幻想
幸せや楽しさというのは、湧き起こるものです。
幸せは今にあります。
楽しさも今にあります。
幸せも、楽しさも今というここにしかありません。
コツでも何でも「何かないかな、うまいやり方ないかな」と外に欲しがっている内は、楽しさも幸せも感じることができないでしょう。
外というのは、言い方を変えれば”ここではない場所”としてもいいでしょう。
幸せや楽しさは”ここ”にしかないのに、ここではない場所へと求めたらそれは見つけようがありません。
目標や夢を設定して、ないものへと邁進することでやる気を出している方もいらっしゃいます。恐れから行動している方も多くいます。
その場合ですが、仮に目標が達成してもさらなる目標を設定し、常に欠乏感のなかにいることになります。これが一生続くわけですね。
「何を持っているのか」「何をしているのか」ではなくて「どうあるか」
本質的な話をしています。
何をしているのかではなくて、どうあるか、がポイントです。
存在の仕方ですね。
あなたは、どのように存在していますか。
何をするかではなくて、どのように今目の前のことに向き合っているか。
今という瞬間に生きているか。
今という瞬間はあり方です。あり方がポイントに思います。
タタータという言葉があります。起こることが起こる、という意味です。
この世は、起こることが起こっているだけです。
何が起こるかをコントロールしたりできません。どうしようもありません。
ですから、起こったことに対してどうあるか、あり方が大事なのです。
”すること”から”あり方”へのシフトです。すると答えが見えるかと思います。
あり方を観察する
どうあるか、を観察してみましょう。ひたすらに研ぎすまして観察してみましょう。
あり方を観察すると、困惑したりイライラすることもあることでしょう。
「どうすりゃいいんだよ」という気持ちも起こるかもしれません。
そんな私を観察してみてください。そこに静寂あることでしょう。
静寂こそがあなたです。
静寂が見つかっても人生は続きます。そこからが人生の始まりです。
大丈夫です。どこまでも宇宙はあなたの味方です。
悩んでる私、楽な私を観察して見てください。
見つめている者にストレスなどありません。
回答:自分自身が「楽しみ」や「喜び」を感じること。 BY 阿里
人生を楽しむコツですか。
良いですね!
楽しい人生を過ごしたいという気持は、誰だって思うものです。
そうは言っても、そう簡単に楽しく生きることができたら苦労はしないよ!ってのが人生というものです。
それでは、つまらないと嘆く前にまずは自分自身を観察して、人生を楽しむコツを考えていきましょう。
まずはポジティブな感情に注目する
喜怒哀楽という感情があります。
人生を楽しむコツということですので、まずは「楽しみ」について考えてみましょう。
「喜び」でもOKです。
あなたは、何をしている時に、どんな時に、「楽しみ」とか「喜び」という感情を感じるでしょうか?
箇条書きで構いませんので、紙に書きだしてみて下さい。
一体いくつ思い浮かぶでしょうか?
実際に書いてみるのが一番ですが、頭であれこれと思い浮かべるのでも結構です。
自分のポジティブな感情を動かすものについて考えてみて下さい。
少しでも実際にやってみましたでしょうか?
いざやってみるとわかるのですが、これが意外と思い浮かばないものです。
これは人生を楽しんでいない人ほど、思い浮かばないそうです。
この「楽しみ」とか「喜び」を書き出す作業は、ガンのイメージ療法として知られるサイモントン療法で使われるワークで、「喜びのワーク」と言われております。
人生のQOL(クオリティオブライフ)に着目したワークですね。
喜びを感じることが、人生を楽しむコツ
やはり人生を楽しむコツとは、まさに自分自身が「楽しみ」や「喜び」を感じること、それを常に意識して、そして全身全霊で味わうこと。
それにつきると思います。
何をしている時に、どんな時に、「楽しみ」とか「喜び」という感情を感じるかという、このリストに書き出す事柄が多い人は、きっと人生を楽しむことが上手な方でしょう。
『人生の目的は、幸せを体験すること』カール・サイモントン
ポジティブな感情だけでは限界がある
その一方で「怒り」や「悲しみ」など、ネガティブな感情もあります。
ネガティブな感情というのはもちろん嫌なものでして、ポジティブな感情に満ちあふれた人生を過ごしたいと願うものですが、それではいけないのでしょうか。
全ての感情には意味があります。
喜怒哀楽の全てが、あなたの心です。
ポジティブな感情もネガティブな感情も、両方含めてその全てがあなたの心なのです。
ネガティブな感情はつい避けがちになるものですが、それを無視してポジティブな感情ばかりに目を向けても、
それは一方では自分自身の感情を抑圧していることになります。
そうするとポジティブな感情だけでは立ち行かなくなってしまうのです。
「楽しみ」とか「喜び」を大事にして、「怒り」や「悲しみ」の感情もおろそかにせず。
自分の感情の全てに意識を向けて、その感情を味わい、そして溺れず。
全体の統合性(ホールネス)を作り上げていくことこそ、本当に人生を楽しむコツかなぁと思います。
そしてそれには、やっぱり瞑想がおすすめですかね。
終わりに
不定期ですが、まだまだ更新していきますので少々お待ちください。
「ヨガをより楽しめるように」
「瞑想がより起こりやすくなるように」
「日常生活の深刻さが減少するように」
ご活用頂ければうれしく思います。
それではより素晴らしい日々が送れることを祈っております。
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