さぁ、生前整理の季節がやってきました。
と言っても、いつでも生前整理はしていいのですが。
私も順番に取り組んでおります。
人生にも不要なものを手放していくタイミングがありますからね。
次への新たな章が始めるタイミングは手放すタイミングにぴったりです。
ヨガの教えで”アパリグラハ”というものがあります。
不貪(ふとん)と訳されたり、不執着と訳されたりします。
これは物質的なものだけではなく、思考や感情などの精神的なことも入ります。
過去の出来事や未来への不安もそうですね。
これらのあらゆるものへの執着を手放していく、というのがアパリグラハです。
ヨガの教えにもミニマリズム的なものが入っているのです。
もくじ.
アパリグラハは生前整理にも通じる
ヨガの教えでは、「アパリグラハ(不執着)」という考え方が大切にされます。
それは、物質的なものだけでなく、思考や感情、過去の出来事など、あらゆるものへの執着を手放し、今この瞬間を自由に、軽やかに生きるための智慧です。
この「アパリグラハ」の精神は、まさに「生前整理」にも通じるところがあります。
生前整理とは、単に身の回りの物を片付けることではありません。
それは、自分自身の人生と向き合い、本当に大切なものを見極め、未来に向けて心を整える、内面的なプロセスとも言えるでしょう。
ヨガ練習では心を落ち着けたところからスタートします。
ヨガクラスでは最初に呼吸法をしたり、まずはじっと座って落ち着ける時間があります。
生前整理も同様に慌ただしい日常から少し距離を置くところからスタートです。
忙しく疲れた状態では、これからの未来への展望も想像できません。
日常から少し距離を置き、自分自身の内面に意識を向けることから始めます。
そういった行為がアパリグラハのスタートにもなっています。
生前整理の前に理想の未来を描く
「これからの人生をどのように過ごしたいか」「どんな心境で最期の日を迎えたいか」、静かに自問自答してみてください。
それは、自分自身と対話する時間です。
大事な内省の時間です。
この時に重要なのは、周りの意見や常識にとらわれず、自分の心の声に正直になることです。
常識的にはこうだ、とか決めつけないである程度自由に描きます。
妄想が過ぎると、それはそれで現実的なやる気や情熱が湧きません。
最高で最善の未来を想像するようにしてみるといいでしょう。
生前整理には目指す未来があります。
闇雲にただ整理整頓するものではありません。
最高のパラレルワールドへシフトするための行為です。
最高のパラレルを描いていきましょう。
描いている時点でそのパラレルに引っ張られていきます。
大丈夫、安心してイメージしてみてください。
感情が湧いた時はヨガで流す
生前整理中や未来を描いていく中で感情的になることもあります。
自分を非難する声や未来への不安が強く出たりなど。
「常識に縛られないで考える」「私の自由に未来を思う」としたところで感情が勝手に湧いてきて辛さを感じる人もいるでしょう。
そういった時はヨガ(BORN TO YOG)をするのがオススメです。
とっても手前味噌で恐縮ですが、ヨガで身体を動かして柔軟性を高めていくだけでも感情が流れていきます。
もちろん、ヨガのアーサナ(ポーズ)は、身体の柔軟性を高めるだけでなく、心の滞りを流す効果も期待できます。生前整理を進める中で、様々な感情が湧き上がってくるかもしれませんが、そんな時は無理せずに、ヨガのポーズをしてみてください。
身体が動くと感情も吐き出されていきます。
すると、深い呼吸と共に、心身の緊張も解き放たれていきます。
結果として心が穏やかになり、冷静に生前整理ができたり、未来を思い描くことができるでしょう。
手放していくことでさらにシンプルに豊かになる
そうやって手放していくことでスペースが生まれます。
それは心のスペース、物理的なスペースの両方です。
物理的な空間のゆとり、心のゆとりの両方が得られるのです。
これはヨガの教えの執着の解放と同じプロセスです。
生前整理はそのようにヨガのプロセスとも言えます。
私たちは「もっともっと」と得ることで幸せも得ようとしています。
実際は「もっともっと」という執着で苦しみを得ています。
本当に必要なものは案外少ないものです。
幸せに感じさせてくれるものはそんなに多くないのです。
本当に大切なものだけに囲まれて、必要最小限の生活をしていくのがヨガでもあります。
わたしもシンプルなミニマリズムな生活を心がけております。
まだまだですが、生前整理含めて少しずつミニマリズムを実践していこうと思っています。
終わりに:シンプルな暮らしは新たな創造性のスペースを与えてくれる
手放すことで得られる心のスペースによりシンプルな暮らしへと人は移行します。
そして豊かな心を育んでいきます。
生前整理は、人生の最終章へ向かうための準備運動と言えるかもしれません。
それは、自分自身と向き合い、本当に大切なものに気づき、感謝の気持ちを込めて手放していく、心のヨガでもあります。
ヨガの叡智を取り入れながら、身軽に、軽やかに、そして、自分らしく、残りの人生を歩んでいきましょう。
ではでは。