ヨガは騒ぐものではありません。
「そりゃそうだ」とヨガをやっている方でしたらわかることでしょう。
ですが、今の社会では騒ぐことでしかストレスが解消できない人たちもいます。
ヨガ哲学的には、騒ぐことで余計にストレスが溜まると考えます。
仏教などの他の宗教でも、そういった欲望を増やすことは逆に人を不幸にするという教えばかりだと思います。
騒げばストレスが解消されて終わればシンプルなのですが、解消されるというよりももっと騒ぎたくなったり、定期的に騒がないとやってられなくなります。
依存症に近い形で騒ぐことを求めるようになります。
ストレス経費なんて言い方がありますが、普段のストレスの解消のために余計な刺激をいれすぎて、今度は刺激中毒となり、新しいストレス依存を生み出してしまいます。
これではずっとストレス状態が続きます。
ヨガでは、こういったストレスから離れることを提唱します。
ヨガをやっていくことでストレスが軽減されるということは、過剰な刺激から離れることができるからです。
ヨガは内的なものだけど、そのための肉体は必要
ヨガの実践は、今はヨガポーズの練習が主流となっております。
本来はもっと内的なものです。
呼吸法や瞑想がメインとなります。
ですが、今は肉体がメインです。
昔は肉体が蔑ろになっていたわけでもなく、今が肉体重視なわけでもありません。
これは私の勝手な解釈なのですが、現代は肉体を疎かにし過ぎているから肉体的なヨガが主流なのだと思っています。
流行っている理由も肉体的なアプローチが実際に有効だからだと思います。
昔ならただ座って瞑想することはできたかと思いますが、今はそうはいかない。
肉体もまた育まないといけなくなっていると思っています。
肉体労働じゃないですけど、昔は生きることの中に山を歩くとか畑を耕すとか水を運ぶとか、運動が伴っていた時代にヨガはできています。
ですから、基本的な肉体の体力や運動機能は当時の多くのヨギーはそもそもありました。
だから、あとは座って精神統一して瞑想を深めればよかったのです。
内なる静寂を育むためには肉体の土台が必要になります。
だから、今のヨガはポーズが主流なのだと思います。
ヨガポーズは精神の土台となる
ヨガのポーズをすることでストレスから離れられるのでしょうか。
離れられると思います。
ヨガをやったことがない方は、まずはポーズから始めてみるでいいと思います。
呼吸とポーズをやっていくことで精神が整うのを感じると思います。
こればかりはやってみないと分からない感覚かもしれません。
ヨガは刺激から離れるものだといいました。
でも、実際は「それなりな刺激を受けて身体を動かすじゃないか」ということは思うことでしょう。
柔軟性や筋力がないうちはそういった思いは強いと思います。
それにポーズができる喜びもありますから、ポーズをできることに執着しすぎてしまうこともあります。
それは人間ですからありますし、それはそれで良いと思います。
そういった段階を経て刺激中毒に気づいていくので、多くの人はそのプロセスを経ていくのだと思います。
ヨガをやっていくことで味わい深くなる
ヨガに味付けの濃いものを求めるのではないと気づいていきます。
薄味のような、滋養のあるような、そんな食事です。
最初は始めて食べる味だったり、珍しいから刺激的だと思います。
それもまたすぐ慣れるものです。
そこからヨガが始まると言ってもいいのかもしれません。
刺激を楽しむことから、低刺激の中に起こっている大きな変化を味わうような感じで。
身体感覚へと入っていく。
左脳的な思考回路から右脳的な感覚回路になるようにイメージです。
そういった状態がいわゆるヨガにおける「良い状態」となっていると思います。
以下のような状態ですね。
- ブラフマチャリヤ(節制):欲望や衝動をコントロールし、節度ある生活を送ること
- アパリグラハ(不貪):必要以上の物を所有せず、執着を手放すこと
- タパス(自己鍛錬):自己鍛錬を通じて心身を強化し、意志力を育てること
- ヴァイラーギャ: 執着からの解放すること
- アヴィヤーサ: 継続的な実践をすること
このような状態にヨガのポーズを通じてなっていきます。
なっていくように鍛錬をしていくということでもあります。
決して欲望を増やすようなことのないように取り組みたいものです。
刺激的なことはその場では欲が満たされて気持ちいいかもしれませんが、それは毒としてあなたを蝕んでいきます。
人の幸せというのは難しいものですが、刺激中毒や依存症になることが幸せではないはずです。
ぜひ、これらの状態を再度認識していただき、その状態になるようにヨガポーズも実践されてみてください。
楽しいですよ。
- ブラフマチャリヤ(節制):欲望や衝動をコントロールし、節度ある生活を送ること
- アパリグラハ(不貪):必要以上の物を所有せず、執着を手放すこと
- タパス(自己鍛錬):自己鍛錬を通じて心身を強化し、意志力を育てること
- ヴァイラーギャ: 執着からの解放すること
- アヴィヤーサ: 継続的な実践をすること
終わりに:メルマガでもサポートしてます
ヨガを通じて身体が整い心が整うのはありがたいことです。
身体を使うのと同時に大事なのが考え方(認知)を変えていくことです。
物事は多面的に見ることができます。
その解釈次第では楽しくもなり、悲しくもなり、嬉しくもなります。
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