所有欲がまだまだある、それでもいいけど、それでも減らしたいより少ない生き方【縁側日記】vol286

ヨガライフ-東京日記

ミニマルな生活を心がけております。

ブログでも何度もそのような趣旨の記事を買いてきました。

私の人生で、物を減らして生きることを大きく推し進めてくれた体験は断捨離です。

断捨離の一番最初の本を本屋で見つけて、読んだところが原体験です。

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こちらの初期の本がとても良いです。

断捨離への純粋な思いがまとまっており、良い本に思います。

当時は吉祥寺に住んでおり、吉祥寺の地下1階の本屋で購入。

(その後、内田樹さんの日本辺境論をここで買って、内田さんにハマるのですよね笑)

 

やる気がみなぎり、読み終わる前に大量にゴミをまとめておりました。コタツ、ベッド、本棚だけになりましたね。

当時、お付き合いのあった方は、その後部屋に来てめちゃくちゃにビックリしており(物が少なくなったので)、その方も後日、ゴミ捨てをされていました。心配されるレベルでしたね。あるある。

とにかく、頭と身体が軽くなりました。

当時はシステムエンジニアで、多忙で、心も死ぬ寸前で、キツかったです。

断捨離で垢落としのようなことができて、スッキリできたのだと思います。

これが断捨離との出会いです。

 

今ではかなり所有している物は少なくなりました。

ですが、まだ所有欲があります。

必要最小限にする、というのは言葉では簡単に書けます。

ある程度までは片付ければできます。

普通の人から見て、あまりにも物が少ないくらいまでは誰でも片付けられます。

便利な世の中になりましたので、持ち物を減らせる良い商品も増えています。

 

ですが、人生は続きますし、人も環境も変化します。

物が必要になる時期もあり、新しく趣味を始めることもあるでしょう。

思っている以上に気候が変動することもあり、仕事で必要なことが増えたり、引っ越しが必要になったり、イベントはつきません。

それらと向き合いながら、より少ない生き方を実践していくことが必要です。

 

なぜ、私たちは消費をやめられないのか?

消費社会は、巧みに私たちの心理的な「欠乏感」を創り出します。

今のままのあなたでは不十分だと言ってきます。

これがあれば、もっと美しく、もっと賢く、もっと尊敬される存在になれると言ってきます。

やれやれですね。

広告やSNSは、他者との比較を絶えず促し、私たちは相対的な幸福を追い求めるレースに参加させられますし、何かを購入した瞬間、脳内では快楽物質であるドーパミンが放出され、一時的な高揚感を得ることができます。

しかし、その効果は長続きしませんし、本当に幸せでもありません。

長続きどころがすぐになくなります。

新しい刺激、新しい商品へと意識が移り、私たちは再び欠乏感を抱くことを繰り返します。

これは、終わりなき渇望のサイクルですので、断捨離です。より少ない生き方です。

 

また、現代社会の構造的な問題を指摘することも言われています。

かつて人々が帰属していた共同体や、揺るぎない物語が失われ、個人がバラバラの原子として存在するようになった現代において、消費という行為は、自分が何者であるかを確認し、他者と繋がり、社会に帰属するための手軽な代替手段となってしまっている側面があります。

関連記事:記号としてのモノ – 私たちが本当に「購入」しているものとは何か【ヨガとミニマル】

 

どんなブランドを身につけているか、どんな車に乗っているかが、その人のアイデンティティを語る記号となる。

しかし、それは借り物のアイデンティティであり、消費の波に乗り続けなければ維持できない、極めて不安定な自己像に他なりません。

なので非所有ということです。

ヨガではアパリグラハと言って実践します。

 

物を捨てることは、衝動性の受け皿になってしまうこともあります。

片付ければ成果が目に見えますし、自己肯定感も上がるでしょう。

物の片付けは有限ですので、ずっと捨て続けて自己実現はできません。

すると、また買い物をして物を増やし始めます。

衝動性を買い物に使っていまうのです。(人によっては、食事やスポーツなど他に向くこともあるでしょう)

散らかったら、また断捨離して自己実現をするというループに気をつけないといけません。

気をつけながら、今日もより少なく、より充実した生活を送りたいものです。

 


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Kiyoshiクレイジーヨギー
*EngawaYoga主宰* 2012年にヨガに出会い、そしてヨガを教え始める。 瞑想は20歳の頃に波動の法則の影響を受け瞑想を継続している。 東洋思想、瞑想、科学などカオスの種を撒きながらEngawaYogaを運営し、BTY、瞑想指導にあたっている。SIQANという日本一簡単な緩める瞑想も考案。2020年に雑誌PENに紹介される。 「集合的無意識の大掃除」を主眼に調和した未来へ活動中。