瞑想と睡眠は何が違うのですか?
この質問は意外と聞きます。
あなたならどのように答えますか?
瞑想をやっている人なら「そういえば、何が違うのだろう?」と少し考えてしまうこともあるでしょう。
とはいえ「睡眠は寝てるんだから、瞑想と違うだろ」と言ってしまえばそれまでではありますが、同じようなところもたくさんあります。
少しそれらについて書いてみます。
両方とも大事だということがわかるかと思います。
瞑想は「無為」である
まずは瞑想から。
瞑想は行為が抜けた状態です。
意識だけがあり意識的な行為が無い状態です。
平たく言えば、ぼぉ〜としている状態ですね。
瞑想状態へと入るためには、身体をゆるめることです。
力を抜いてぼぉ〜としていくこと。
考え事をしたり力んだりしていると瞑想状態に入れません。
リラックスして呼吸を楽に続けてゆるゆると身体に任せていくことです。
これが基本となり瞑想が向こうからやってきます。
こちらから瞑想をバシッとやることはできません。
瞑想に入るスイッチのようのものはないのです。
あくまでも任せていくことで瞑想がやってくる。
こちらからの機械的な動作によって瞑想がやってくるわけではありません。
これが瞑想ですね。
次に睡眠です。
睡眠は「回復とチャージ」である
睡眠に入るにはどうするでしょうか。
準備をしますね。
お布団に入り、目を閉じて、考え事を脇に置いて、身体をリラックスさせます。
そうしていると向こうから睡眠がやってきます。
睡眠のスイッチがあるわけではありません。
睡眠を意図的に起こすことはできないのです。
私たちにできるのは準備です。
お風呂に入ったり、部屋の温度を適切にしたり、心地よい服装をしたり、部屋を暗くしたり、日中に運動をして身体を疲労させておいたり。
こういった準備しかできません。
準備しかできることがないので、なかなか寝付けなくて苦労する人もいるわけです。
これが睡眠ですね。
瞑想と睡眠の共通項
共通項が意外とあったかと思います。
- これすれば起こるというスイッチがない
- できることは準備しかない
- その準備がほとんど一緒
では何が異なるのか。
効果や目的にあると思っています。
瞑想の目的は解脱や悟りのようなもの、高次元の意識状態を体験することにあります。
効果もそのようなエネルギー的なことを高めるところにあると思います。
休む目的よりかは高めるような目的で瞑想はするようなイメージです。
もちろん瞑想で心が整うとかはありますが、身体の調子が悪いのに無理して座るわけではないので、高めていくような観じですよね。
睡眠の目的や効果はそのまま休むことにあります。
そもそも睡眠をとらないと人は活動できませんので目的も何もないのですけど。
身体を休めて翌日の体力回復、脳内を整理整頓する役割もあるかと思います。
運動している人にとって寝ている時間に筋肉が育ちますのでとても大切な時間です。
疲れている人はたっぷりと寝ることで翌日に備えることができます。
睡眠は身体的な回復やメンタルの調整がメインですね。
ということで、ここまで読んでみていかがでしょうか。
ほとんど一緒ではないかと思うほどに共通項があります。
とはいえ、全く異なるところがあります。
それは意識です。
瞑想では意識があります。(落ちることもありますが笑)
睡眠では意識がありません。
これはとても大きな差に思います。
そして、瞑想の醍醐味のところでもあるでしょう。
意識がある状態で「アレ」が起こるのですから。
終わりに:瞑想と睡眠は両方大事だけど
瞑想にハマると瞑想時間をとるために隙間時間でも瞑想をしたりします。
瞬間瞑想のようにそういったことはやるのはとても良いと思います。
ですが、優先順位は夜の睡眠ですね。
ここを間違えてしまうと生活がおかしくなります。
「がっつりと瞑想三昧の日々を過ごす!」と決意を固めている方はそれでよろしいですが、まずは睡眠がとれていないと瞑想もままなりません。
瞑想をしようと思っても、それこそ睡眠時間になってしまいます。
要するに、疲れているなら寝ようということです。
食事、運動、睡眠、これらを整えたうえでの瞑想に思います。
瞑想にご興味のある方はSIQANという瞑想会も開いているので、遊びに来ていただければと思います。
【瞑想に関するよくある質問まとめ】
http://engawayoga.com/meditation-siqan-qa
ご参考になれば幸いです。
あなたは毎日あらゆる面で一層良くなっています。
ではでは。
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