現代を生きる私たちは、どうしてこれほどまでに肩に力が入り、呼吸が浅くなっているのでしょうか。
仕事でも人間関係でも、そしてヨガのマットの上でさえ、「もっとうまくやらなければ」「正しい形を作らなければ」という過剰なプレッシャーを自分にかけてしまいます。
頭(知性)で筋肉に命令を下し、力ずくで身体をコントロールしようとします
この近代的な「無理に鍛える・コントロールする」のアプローチこそが、私たちの身体を重くし、本来のパフォーマンスを著しく低下させている根本原因と言えるでしょう。
古代の東洋思想では、心と体は切り離せない「心身一如(しんしんいちにょ)」であると考えられてきました。
老子が説いた「無為自然(むいしぜん)」とは、自我による作為を捨て、大いなる自然の理法に身体を委ねる境地を指します。
EngawaYogaが新たに提供する「ENQAN(円環)」メソッドは、現代のアーサナ(ヨガのポーズ)実践へと落とし込み、徹底的に身体を動かすことで「軽い身体」を目指す身体操作のメソッドです。
ENQANのお知らせでございます。
ENQANは遊び感覚も大事
オランダの歴史家ヨハン・ホイジンガは、名著『ホモ・ルーデンス(遊ぶ人)』の中で、人類の文化や創造性の起源はすべて「遊び」にあると看破しました。
遊びとは、利益や効率といった目的から離れ、ただその行為自体を楽しむ純粋で自由な状態です。
ENQANが目指すのは、修行のような深刻さを手放し、この「遊び心」を取り戻すことにあります。
深刻になっているとき、筋肉は必ず硬直します。
遊び心を持ち、フワッと力が抜けたとき、身体は驚くほどの軽さと可能性を発揮し始めるのです。
4つのステップ
ENQANプログラムでは、以下の4つのステップを螺旋状に回し、身体知(身体が本来持っている知恵)を覚醒させていきます。
開放(Release)
まずは「ポーズを完成させよう」というエゴを手放すことから始めます。肩、首、顎などに潜む不要な緊張に気づき、重みを地球へとただ預けていきます。過剰な力みを抜き、軽い状態へと戻るステップです。
観察(Observation)
力みが抜けたら、意識を身体感覚へと向けます。足裏の接地感、関節の間に生まれる微かなスペース、呼吸の波動。頭で考えるのをやめ、内受容感覚(身体の内側の声)をただただ丁寧に味わい尽くします。
筒化(Tubular Alignment)
骨格を地球の重力線に合わせてスッと積み上げ、身体全体を筒(空洞)のように整えます。アウターマッスル(外側の大きな筋肉)の緊張を解き、重力と呼吸をエネルギーとして通すことで、筋力に頼らない安定感と軽さが生まれてきます。
自然(Natural Embodiment)
すべての操作を手放したとき訪れるのが、無為自然の境地です。自分が動いているのではなく、身体が勝手に心地よい塩梅を見つけ、自動操縦で動いていく。フロー状態と呼ばれる、至福の軽さを体現する最終フェーズとなります。
終わりに
ENQANは、難しいポーズを競い合うためのヨガではありません。
自分の身体と対話し、重力と仲良くなり、風のように軽やかに動くための「身体のOS(基本ソフト)」を書き換える時間です。
慢性的な力みから解放されたい方、筋力頼りのヨガに限界を感じている方、そして純粋に身体を動かす「遊び」の楽しさを思い出したい方に、おすすめします。
圧倒的な軽さへと向かう身体の探求を、共に始めてみませんか。
皆様のご参加をお待ちしております。
よくある質問
Q1: 身体がとても硬く、ヨガの経験も浅いのですが、ENQANに参加しても大丈夫でしょうか?
A1: もちろん大丈夫です。ENQANは「綺麗なポーズを作ること」を目的としていません。むしろ、身体が硬い方や初心者の方こそ、「うまくやらなきゃ」というエゴを手放しやすく、身体の微細な感覚(観察)に気づきやすいという強みがあります。筋力や柔軟性に依存しないため、どなたでも安心してご自身のペースで深めていただけます。
Q2: 「筒化」という感覚がよくわからないのですが、レッスンで掴めるようになりますか?
A2: はい、ご安心ください。現代人の多くはアウターマッスルを過剰に使っているため、最初は「筒化(脱力して骨格で立つ感覚)」が掴みにくいかもしれません。プログラムでは、呼吸法や微細な身体のゆるめ方を通じて、少しずつ「無駄な力が抜け、エネルギーが通る感覚」を身体で理解できるよう、サポートしていきます。





