ハワイの伝統的な癒しの智恵である「ホ・オポノポノ」。その現代的なアプローチである「セルフアイデンティティ・スルー・ホ・オポノポノ(SITH)」では、私たちの潜在意識の中に蓄積された膨大な「記憶(メモリー)」を消去することが重視されています。
この消去の作業を、ホ・オポノポノでは「クリーニング」と呼ぶのです。
ホ・オポノポノで使用するクリーニングツールを紹介します。
ゼロに戻す、そんなクリーニングツールです。
ひたすら網羅的にリストアップしてみました。
クラスでもいくつか紹介しております。
詳しくは書籍をご覧くださいね。
自分の直観で使ってみることをオススメします。
もくじ
インスピレーションを受け取るためのシンプルな生き方
「どのツールが一番効くのだろうか」と頭(知性)で細かく分析する必要はありません。ホ・オポノポノでは、知的理解を超えた静寂の領域から湧き出る「インスピレーション」に従うことを推奨しています。直観的に「これが心地よい」「やってみたい」と感じるツールを、ゲームのように気楽に試してみるのが良いでしょう。
言葉や内なるイメージを用いるクリーニングツール
・基本の4つの言葉
「ありがとう」「ごめんなさい」「許してください」「愛しています」という、最も代表的な4つの言葉を心の中で繰り返し唱えます。これらはウニヒピリとの対話を深め、記憶を光へと昇華させる基本の姿勢となるのです。
・アイスブルー
「アイスブルー」という言葉を心の中で唱えたり、氷河のような澄んだ青色をイメージしたりする手法です。肉体的な痛みや、心に抱える深い悲しみを優しく和らげてくれると信じられています。
・キャンセルX(ばつ)
心の中でアルファベットの「X(ばつ)」をイメージし、静かにその記号を重ねる方法です。中毒や虐待、トラウマといった、破壊的な記憶や強い執着をリセットするのに最適でしょう。
・レインボーブザー
心の中で虹色のブザーを鳴らし、その高らかな音をイメージするツールを指します。怒りや恐怖、パニックといった突発的な感情の波を静め、元の穏やかな状態へと引き戻してくれるのです。
・サンバースト(SUN BURST)
暗闇にまばゆい太陽の光が差し込む情景を思い浮かべるイメージ法です。精神的な落ち込みや閉塞感を感じたときに、内なるエネルギーを健やかに活性化してくれます。
・ブルーメッシュ
青い網を思い描き、その網ですべての記憶をすくい上げるようにクリーニングするイメージワークです。複雑に絡み合った思考のノイズを整理する上で役立つとされています。
・平和の柱(ピラー・オブ・ピース)
自分が一本の光り輝く平和の柱に包まれている姿を可視化する手法と言えるでしょう。周囲の喧騒や他者からのネガティブな影響から、自らの精神空間を静かに守る盾となります。
五感や身体を動かす物理的なクリーニングツール
・消しゴム付き鉛筆
新しく用意した未使用の消しゴム付き鉛筆を使い、クリーニングしたい対象の物や、問題が書かれたメモ紙を消しゴム部分でトントンと軽く叩く(タップする)方法です。叩くたびに、その物や状況にまとわりついた記憶が消去されていきます。
・ブルーソーラーウォーター
青いガラス製のボトルに水(水道水やミネラルウォーター)を満たし、蓋をして太陽の光に30分から1時間ほど当てることで作られる特殊な水です。飲むだけでなく、料理や洗濯、植物への水やりなど、あらゆる用途に使用することで記憶を優しく洗い流してくれます。
・虹色の紙(アルコバレーノの帯)
頭の中で、または物理的に虹色の美しい帯をイメージし、それをテーブルクロスを広げるように静かに広げる方法です。滞ってしまった物事のエネルギーを速やかに循環させ、調和をもたらす作用があるとされています。
・パフポット
「パフポット」と心の中で唱えたり、白い煙のようなものが優しく吹き出している小さなポットをイメージしたりする手法です。家庭内の不和や、家屋そのものに蓄積された古い記憶をリフレッシュするのに役立ちます。
食べることで記憶をクリーニングする食品のツール
・いちご・ブルーベリー
食べることで、溜まった古い記憶をすっきりと空っぽにしてくれる定番のクリーニングフードです。ウニヒピリが抱えるインナーチャイルドとしての寂しさや欠乏感を、優しく満たしてくれる働きがあります。
・バニラアイスクリーム・マシュマロ
あれこれと思い悩んで頭が混乱しているときに適したおやつです。私たちが複雑な思考を重ねるとき、脳内では過去の古いデータが知らず知らずのうちに再生されているのです。これらを優しくクリーニングし、内なる安心感をもたらしてくれます。
・ココア
人間関係における嫉妬や不信感、あるいは特定の誰かに対する執着などをきれいに消去してくれる飲み物です。心にあたたかい静けさを取り戻したいときに、ぜひ一杯淹れてみてください。
・麺類
パスタ、うどん、そば、ラーメンなど、あらゆる麺類がこれに当てはまります。絡まり合ってしまった複雑な問題や、解決が困難な状況をするすると解きほぐしてくれるとされているのです。
・新鮮なレモン果汁
爽やかなレモンの酸味は、私たちの感情に深く根ざした怒りや、特定のことに対する強い嫌悪感(ドヴェーシャ)をクリーニングしてくれます。水に数滴垂らして飲むだけでも十分な効果が期待できるでしょう。
・M&M’sのチョコレート
「M」は「Memory(記憶)」を指しているとされ、食べることで思考の混乱をリセットしてくれます。甘いチョコレートを口に含みながら、ただ自分の呼吸に意識を戻してみてください。
・プレッツェル
絡み合ったエネルギーを元に戻し、本来の真っ白な状態へと導いてくれるおやつです。塩気のあるシンプルな味わいが、過剰に肥大化したエゴ(アスミター)を落ち着かせてくれます。
自然や植物が持つ大いなるクリーニング力
・イチョウの葉
心臓や肝臓などの健康に関わる記憶、あるいは深い悲しみや苦悩の記憶をゼロに戻す力があるとされています。心の中でイチョウの葉を思い浮かべるだけで、その癒しのエネルギーを受け取ることができるでしょう。
・柿の葉
生殖器官の機能や、女性特有のデリケートな悩み、生理痛といった婦人科系の記憶を消去してくれる植物です。日本独自のクリーニングツールとして、古くから柿の持つ不思議な生命力が活用されてきました。
・カエデの葉
呼吸器系や心臓の痛み、ストレスによる動悸などを健やかにクリーニングしてくれます。森林浴をするような清々しいイメージを持って、心の中にカエデの青葉を思い描いてみてください。
・とっくり椰子(ボトルパーム)
金銭的な不安や経済的な困窮、お金に対する古い記憶を消去するための強力な植物です。その丸みを帯びたユニークな形が、欠乏に対する執着を静め、豊かさのエネルギーを呼び込んでくれます。
・ピンクの百合(カサブランカ)
死にまつわる記憶や、愛する人を失った喪失の痛み、深い恐れをクリーニングする花です。気品溢れる百合の香りをイメージしたり、お部屋に一輪飾ったりすることで、張り詰めた心が優しく解きほぐされていきます。
ホ・オポノポノが目指す「ゼロ」
東洋思想が追求する「悟り」や「禅」の境地は、自らの自我(エゴ)を滅却し、何もない「空(くう)」に還るプロセスと言えるでしょう。これは、ホ・オポノポノが重んじる、すべての記憶をクリアにした「ゼロ(無)」の状態とかなり一致していると言えます。
現代人は、多くのノイズや不要なアテンションを頭の中に詰め込みがちです。それらの情報のガラクタを減らし、本来のシンプルでクリーンなスペースを内側に取り戻すことこそが、究極のミニマリズムではないでしょうか。
ホ・オポノポノのクリーニングとは、決して何かを新しい観念を付け足す作業ではありません。むしろ、日々をユルユルと軽やかに生きるために、不要な記憶を手放していく「引き算の生き方」そのものなのです。
伝統的なホ・オポノポノの祈りには、「わたしは無より出でて、光にいたる」という一節が存在します。この言葉が示すように、私たちが自らをゼロにリセットするとき、そこには宇宙の純粋なインスピレーションが流れ込み始めるのです。
おわりに:直観を信じて、ただ手放す
ここまで数多くのクリーニングツールをご紹介してきましたが、どれを実践するかは完全にあなたの自由です。
「どれが一番効果的だろうか」と悩む必要は全くありません。今日、あなたの心がふと惹かれたツールを、まずはひとつ、まったりと試してみてはいかがでしょうか。
私たちは、自分自身の内側を整えることで、結果的に社会全体の「集合的無意識の大掃除」にも貢献することができます。静寂な頭(右脳的な直接体験)を取り戻し、余計なノイズをそっと削ぎ落としていきましょう。
そういった点では、直観的にこのやり方もクリーニングになりそうだと思ったら、ぜひ実践されてみてください。例えば、大掃除をしようと観じてしまったら、実際にやってみるということですね。
あなたが本来の輝きに満ちた「ゼロ」へと還るとき、その穏やかな平和の波紋は、きっと周囲のすべての人々を温かく包み込んでいくはずです。






