ヨガポーズの上達ができない人の4つの特徴と傾向(考え方)

YOGA&BODY-ヨガと身体

BORN TO YOGというヨガメソッドを教えております。このBORN TO YOGというヨガメソッドに出会って8年ほど経ちます。(2021年9月時点)

BORN TO YOGというのはアーサナ(ヨガのポーズのことです)を集中して深めていくヨガスタイルです。

ヨガの修練の中のアーサナを中心しているということです。

佐藤ベジさんという方が創始者です。

関連記事:BTY創始者の佐藤ベジさんの記事がヨガジャーナルonlineにアップされております。それに伴い私の所感やベジさんとの関係を書いてみます。【ヨガインストラクター日記ブログ】Kiyoshi vol48

 

BORN TO YOGではとにかくアーサナをとことん深めていきます。

呼吸も身体の観察もアーサナを通してやっていくメソッドです。

アーサナができるようになるには単純に練習が必要です。

どんなボディワークでも練習は必要でしょう。

そういうものですよね。

これはヨガも一緒です。

そして、他のボディメソッドやスポーツと一緒で、人によって直ぐにできるようになる人、なかなか上達しない人と別れます。

アーサナというのは身体を動かすものなので、上達にはもって生まれた身体の特徴や性質からの影響も大きいです。

要するに、後天的な努力や鍛錬だけではなく先天的な身体の能力もかなり影響すると思っています。

身長や手足の長さも熟達に影響します。(ヨガの残酷なところでもあります)

そして後天的という点ではどれだけ練習が継続して反復して集中してできるかが影響します。

練習それ自体をどのようにデザインするかという知能の面の影響度もそれなりに大きいことでしょう。

ただ、その練習をどれだけできるかというのも先天的にやれる人、やりにくい人と決まってしまっているようでもあります。なかなか世知辛い世の中でございます。

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ですが、上達する要素はそれだけでもありません。

スポーツではなくヨガのポーズにおいてとなりますが、その自身の持っている考え方(思考性)も大きな影響を与えます。

その考え方に関して今回は少し書いてみます。

以下の考え方をしている人はアーサナの状態に時間がかかりそうです。

 

  • さっさと出来そうな近道を探す
  • コツコツとやろうとしない
  • うまく出来ないと裏技を探す
  • 自分にとって都合が悪いと誤魔化す癖がある

 

これの逆をやっていけばいいということです。

  • 「さっさと出来そうな近道を探す」のをやめる
  • コツコツとやる
  • 王道を継続する
  • 都合の悪いことも受け入れて工夫する

 

ちなみにヨガは誰でもある程度はできるように設計されております。

スポーツのように特別な人だけが活躍するものとは違うと感じております。

なので考え方を変化させるだけでも結構上達してしまったりします。

 

「さっさと出来そうな近道を探す」は遠回りになる

さっさと出来そうな近道を探すというのは有効なこともあるでしょう。

短期間で終わらせる試験や一度限りの作業など。

身につける必要のないスキルだけど少しだけやらないといけないことなどはそれでいいと思います。

そのようなやっつけ仕事が必要なこともありますので、「近道を探す」のを一概に否定するつもりはありませんが、ヨガはそういうものとは異なります。

ヨガはやっつけ仕事でもその日だけ点数を取ればいい試験でもなければ、片付ければ終わる整理整頓でもありません。

「近道を探すという行為はヨガとは異なるものである」ということです。

ヨガというのは鍛錬していくものです。

継続して自分を磨いていくものです。

関連記事:ヨガでも「千日の稽古を鍛とし、万日の稽古を錬とする」というところを目指したいので、私は淡々とゆっくりとやっていきます

アーサナ(ヨガのポーズ)だけがヨガではないので、なんでもかんでも頑張れば上達することでもありません。

「淡々と継続して取り組み、自らを知っていく」というプロセスが大事だったりします。

淡々と取り組む中で学びとっていくのに、さっさと出来そうな近道を探すというのは間違った道を歩むことそのものになっていきます。

そのような道を歩んでしまっているなら、それ自体に気づくということもヨガであったりします。

「さっさと出来そうな近道を探す」ということから離れてみてください。

それだけでヨガの鍛錬も進むことでしょう。

 

「コツコツとやっても意味がない」は意味がわからない

世の中にはコツコツやるのが向いていること、コツコツやっても上達が難しいものとあります。

コツコツやっても上達が難しいものというのはある種の才能と一点集中する時間投下が必要なものだと思います。

まとまった文章(本一冊)を書くのに毎日5分コツコツとやっても完成させることは難しいでしょう。

終わらせることもできなければしっちゃかめっちゃかな文章になることでしょう。

毎日1時間などのある程度まとまった時間が必要です。

フルマラソンの練習もそうですね。

時々1時間走ったからと言って体力がつくわけでもないし、大会の前にいきなり練習でフルマラソンを走ってみるとかしても怪我をするだけです。

簡単にフルマラソンを走り切れる体力がつくわけでもありません。

逆にお片づけは毎日5分でも進みます。

お片付けは物理的に物を整理整頓することなので、5分でもやれば5分だけでも物が整理されて、やらないよりかやった後の方が確実に進展します。

たった5分でも積み重ねることができるという特性がお片付けにはあるからです。

このようにして1分でも積み重ねることもできる物事もあれば1時間でも足りないものもあるでしょう。

ヨガのアーサナはどうでしょうか。

ヨガのアーサナは「毎日5分」でも積み重なるものです。

たったの5分でも毎日太陽礼拝すると身体も精神も変化します。

これはとても有難いことです。

もちろん毎日30分とか60分とか出来る方が良いですよ。

やれるに越したことはないけど、人はそんな簡単に沢山はできませんし、体調や仕事や家族事情など予期せぬことも多々起こります。

なので5分だけでも意味があるというのはとても有難いのです。

その5分だけでもコツコツと続けるとよろしいでしょう。

5分できたものは10分、30分と増やしていけます。

そうやってコツコツとやればヨガは必ず上達するようになっています。

 

「なかなか出来ないと裏技を探す」は時間の浪費

人はできないことに取り組まないといけないタイミングがあります。

多くのことは初めてで出来ないことでしょうが、なんとか取り組んできました。

そうやって私たちは大人になってきました。

実は出来ないなりに目処は立てることができたりします。

難しい書籍を読んだ場合、前提知識がそもそも足りないから入門書や関連図書を当たろうと思う感じです。

「すぐに出来なくてもいいかな」と気楽に鍛錬を継続できたりもします。

そこで裏技のようなものを探してはダメです。

ヨガは積み重ねだからです。(勉強もそうですね)

その場だけできるような裏技を身につけると、関連した他のアーサナをやった場合、またできないことになります。

工夫もスキルも精神的な成長も全て蓄積されないまま、ヨガ風が身についていくのです。

勉強でいうと「Aの時はBと答える」と一部分だけ暗記して、中身の理解をしないで放置していしまうようなものです。

まずは取り組んでみてダメだったとか、ここまではできたとかでいいのですよね。

それに、ヨガのすごいポーズとかできる必要は実は全くありません。

ヨガはすごいポーズが目的でもないですし、競技のような競争でもないからです。

自分の中でコツコツと取り組んでいくことのそのプロセスがヨガだからです。

話は少しそれますが、すごいポーズを目的にすると、そのすごいポーズができてやめてしまうこともあります。

やめてしまったらそれで終わりでもあります。

ヨガの道が閉ざされたことにもなる。

ポーズだけがヨガではないのは皆さんご存知の通りです。

「身体を怪我した人や病気になった人はヨギーではないのか?」ということでもあります。

瞑想でも蓮華座(パドマーサナ)という両足をしっかりと組んだ姿勢がとれないとダメという人もいます。

これもそうです。

足を怪我したり、身体の固い人は瞑想ができないのか。

姿勢を維持する体力のない人は瞑想ができないのか、ヨガは深まらないのか。

そんなわけがありません。

椅子でやればいいですし、横になってもいいと思います。

そうやって広い意識で取り組めるといいですね。

なかなか出来ないと無理矢理ポーズを完成させようと力技でやる人や簡易版から先に進まないようにしてしまう人やオリジナルポーズに変換してしまう人もいます。

そうならずに、王道を歩むように裏技に逃げようとせずひとつひとつ取り組んでみてください。

その積み重ねでできるようになります。

ヨガも深まります。

 

「自分にとって都合が悪いと誤魔化す癖がある」は人生ハードモードになる

誤魔化す生活を続けると大変なことになります。

ヨガのアーサナでも瞑想でも誤魔化し続けて上達すると思いますか。

思いませんね。

ヨガの取り組みは自分のためでもあります。

適当にやっていて良い成果だけもらおうというのはできません。

投資ならあるかもしれません。

自分が寝ている間に株価が上がれば楽して儲かる(厳密には違いますけど)につながります。

そもそも誤魔化しても意味がないです。

自分自身を信用できなくなっていき、自分のことを嫌いになっていきます。

例えば人間関係ならばどうでしょうか。

誤魔化した人間関係を友人と続けるということです。

幸せな関係や生活がありそうには見えませんね。

でも人は弱いもので大変なことや都合が悪いことが起こると誤魔化そうとしてしまうのです。

ヨガの練習でも筋力があまりない人は筋力を使うポーズを誤魔化したり、そもそもチャレンジをしなかったりします。

出来ない状態が続くと先ほど書いたように裏技のようなものを探し始める人もいます。

取り組むことがヨガなのに裏技を一生懸命にやっても意味がありません。(探しても意味がありません)

友人に宿題をやってもらうようなものです。

裏技を一生懸命に探している人は宿題を代わりにやってくれる人を一生懸命に探している人です。

自分で宿題を取り組むことに意味があるのに、いつのまにか宿題を提出することが目的になってしまっているのです。

これと一緒で、取り組むことから逃げて見た目だけ完成していればいいという目的が変化してしまう人がいます。

頑張って努力をしろということではなく取り組もうと言っています。

努力したり頑張りすぎるのはあまりよくありません。

ストレスを上げても意味がありません。(適度なストレスは自然とかかっているので大丈夫です)

ひとつひとつ取り組んでいきましょう。

それが真に楽しいことでもあるのです。

 

終わりに:自分軸を持ち、楽しく継続すること

「ヨガのポーズの上達」と言っても簡単に定義できません。

正解があるわけではないし、流派によってアライメント(ポーズの形)も異なるし、運動神経がよければポーズくらいできてしまう人もいます。

見た目ができているからと言ってそれでいいわけではありません。(見た目はどうでもいいとも言ってません)

ヨガのポーズも見た目も悟りを目指すために必須ではないからです。

結局のところ各々が取り組み続ける中で自分なりなヨガを見つけるしかありません。

なので、基本的には楽しくやれればいいと思います。

何に対して楽しさを感じるのかも人それぞれですが、我慢や欺瞞や逃避や義務などでやっても続かないし、ワクワクもしないでしょう。

イヤイヤやっているのならそれはおかしいと思った方がいい。

イヤイヤだと鍛錬の集中度合いも低くなり上達もしにくいでしょう。

難しいことや大変なことがあっても、そこに楽しく取り組もうという意思があることが大事です。

そこから逃げることが正に4つのことですね。

 

  • さっさと出来そうな近道を探す
  • コツコツとやろうとしない
  • うまく出来ないと裏技を探す
  • 自分にとって都合が悪いと誤魔化す癖がある

 

改めてこの4つから離れてワクワクと楽しく取り組んでもらえたらと思います。

考え方を変えるだけで身体や呼吸も変わるものです。

少しでも楽しいヨガライフを送れることを祈っております。

 


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Kiyoshiクレイジーヨギー
*EngawaYoga主宰* 2012年にヨガに出会い、そしてヨガを教え始める。 瞑想は20歳の頃に波動の法則の影響を受け瞑想を継続している。 東洋思想、瞑想、科学などカオスの種を撒きながらEngawaYogaを運営し、BTY、瞑想指導にあたっている。SIQANという日本一簡単な緩める瞑想も考案。2020年に雑誌PENに紹介される。 「集合的無意識の大掃除」を主眼に調和した未来へ活動中。