うつ病で苦しんでいる人も多いことに思います。
大切な方がうつ病になってしまっている人もいると思います。
うつ病とは直接は関係ありませんが、日本の自殺者多いですね。
仮にテロでこの人数が毎日亡くなっていたら新聞の見出しはどのようになるのでしょうか。
東北大学医学部卒。東京医科歯科大学医学部神経精神医学教室にて研修し、その後社団正慶会栗田病院、財団法人神経研究所附属晴和病院等に勤務。その後渡仏し、パリ日本人学校教育相談員を務め帰国。新宿サザンスクエアクリニック院長等を経て、2005年6月、南青山泉谷クリニックを開院。2008年4月「泉谷クリニック」と改称し千代田区永田町に移転。同年6月より渋谷区広尾に再移転し今日に至る。
『「普通がいい」という病』(講談社現代新書)
『「私」を生きるための言葉~日本語と個人主義~』(研究社)
ダイヤモンドオンラインで以下の記事がアップされていました。
24本の記事一覧になります。
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もくじ
- 1 最終回 「ウツ」が治るとは、元に戻ることではない――新しく生まれ直す“第2の誕生” ――「うつ」にまつわる誤解 その(24)
- 2 第23回 なぜ自分を傷つけてしまうのか?――新しい「ウツ」に見られる自傷や過食の病理 ――「うつ」にまつわる誤解 その(23)
- 3 第22回 「努力」に価値を置く危険性――「ウツ」を生み出す精神的母体 ――「うつ」にまつわる誤解 その(22)
- 4 第21回 パニック障害と「ウツ」――“いま”を生きづらい現代人への警鐘 ――「うつ」にまつわる誤解 その(21)
- 5 第20回 「自信が持てない」―現代の「ウツ」に潜む悩み ――「うつ」にまつわる誤解 その(20)
- 6 第19回 “何もしない時間”は無駄なのか?――「ウツ」を引き起こす「有意義」という言葉 ――「うつ」にまつわる誤解 その(19)
- 7 第18回 「逃げる」のは悪いこと?―ウツの人にもよく向けられる精神論 ――「うつ」にまつわる誤解 その(18)
- 8 第17回 「ウツ」の人には余計なひとこと?―外出や運動のすすめ ――「うつ」にまつわる誤解 その(17)
- 9 第16回 もはや「ウツ」の人に限らない―「何をやりたいのかわからない」現代人の悩み ――「うつ」にまつわる誤解 その(16)
- 10 第15回 間違っていませんか?―「ウツ」の人への接し方 ――「うつ」にまつわる誤解 その(15)
- 11 第14回 「試し出社」で会社アレルギーは消える?―ウツ休職者の段階的復帰プログラムの問題点 ――「うつ」にまつわる誤解 その(14)
- 12 第13回 病は気から?――「ウツ」は“闘って”治るものなのか? ――「うつ」にまつわる誤解 その(13)
- 13 第12回 「ウツ」になりやすいタイプに“異変”も ――「ウツ」と「性格」の関係とは? ――「うつ」にまつわる誤解 その(12)
- 14 第11回 なぜ、「死にたい」と思うのか?――「ウツ」と「自殺」の関係 ――「うつ」にまつわる誤解 その(11)
- 15 第10回 クスリに頼るのは悪いこと?――「抗うつ薬」の効用と限界 ――「うつ」にまつわる誤解 その(10)
- 16 第9回 「早く職場に戻りたい」――復職を願う「ウツ」休職者に潜む落とし穴 ――「うつ」にまつわる誤解 その(9)
- 17 第8回 “イライラ”は、「ウツ」が悪化している兆候なのか? ――「うつ」にまつわる誤解 その(8)
- 18 第7回 「昼夜逆転」現象のナゾ――なぜ「ウツ」の人は朝起きられなくなるのか? ――「うつ」にまつわる誤解 その(7)
- 19 第6回 「ウツ」で休職中の私が、なぜ遊びには行けるのか――E子さん側の言い分 ――「うつ」にまつわる誤解 その(6)
- 20 第5回 遊びには行けても、会社には行けない――これは本当に「ウツ」なのか? ――「うつ」にまつわる誤解 その(5)
- 21 第4回 「ウツ」を“心の風邪”と喩えることの落とし穴 ――「うつ」にまつわる誤解 その(4)
- 22 第3回 「ウツ」の人が遅刻や無断欠勤を繰り返すのは、責任感が足りないから? ――「うつ」にまつわる誤解 その(3)
- 23 第2回 自分なら「ウツ」は必ず自覚できる、という誤解 ――「うつ」にまつわる誤解 その(2)
- 24 第1回 「うつ」は心の弱い人がかかるもの? ――「うつ」にまつわる誤解 その(1)
最終回 「ウツ」が治るとは、元に戻ることではない――新しく生まれ直す“第2の誕生” ――「うつ」にまつわる誤解 その(24)
[2009年09月17日] 「うつは本当には治らない」「うつは再発しやすいものだ」といった認識が、依然として、あちらこちらでささやかれ、信じられているように見受けられます。これらは、「治る」ということを「元の状態に戻ること」と捉えて行なわれている治療のはらむ現実的な限界を多くの人が見て、流布されるに至った残念な風評です。repair(修理)ではなくreborn(生まれ直し)あるいはnewborn(新生)といった深い次元での変化こそが、真の「治癒」には欠かせません。この変化を「第2の誕生」と呼ぶことにしましょう。 -
第23回 なぜ自分を傷つけてしまうのか?――新しい「ウツ」に見られる自傷や過食の病理 ――「うつ」にまつわる誤解 その(23)
[2009年09月03日] 近年新しく「うつ」と呼ばれるようになった病態の中には、リストカッティング(手首自傷)などの自傷行為や、過食・嘔吐などの摂食障害を伴うタイプも存在します。今回は、こういった自傷行為や過食といった現象がなぜ起こるのか、また、そこから読み取るべきメッセージは何かといったことについて、考えてみたいと思います。 -
第22回 「努力」に価値を置く危険性――「ウツ」を生み出す精神的母体 ――「うつ」にまつわる誤解 その(22)
[2009年08月20日] 「努力することにこそ価値がある」という考え方は、私たち日本人の精神性に奥深く浸透しているものの1つです。しかし、「うつ」に苦しむ人々の多くは、元来、意志力の強いタイプで、発症以前には人並み以上に「努力」を重ねてきた歴史を持っているものです。意欲がなくなり活動性が低下してしまう「うつ」の症状は、「努力」に価値を置いて生きてきたことへの大きな反動、と見ることもできます。 -
第21回 パニック障害と「ウツ」――“いま”を生きづらい現代人への警鐘 ――「うつ」にまつわる誤解 その(21)
[2009年08月06日] 突然、強い不安とともに動悸や息苦しさ、冷汗、吐気などの発作(パニック発作)におそわれるパニック障害は、現代において「うつ」と同様、多くの方々が悩んでいる問題です。新しいタイプの「うつ」では、このパニック障害との境界線はかなり曖昧で、両者が合併していると診断されるケースもあれば、パニック障害から始まって後に「うつ」が徐々に現われてくるケースもあります。 -
第20回 「自信が持てない」―現代の「ウツ」に潜む悩み ――「うつ」にまつわる誤解 その(20)
[2009年07月23日] 「自信が持てない」「自分のことが認められない」といった問題は、現代の「うつ」を考えるうえで、どうしても避けて通れない重要なテーマです。このような問題を抱えている方たちは、学業や仕事などで成果を上げて代償的に自己評価を維持しようと、無理を重ねがちです。しかし、この努力にはどうしても限界があって、ある時点でブレーカーが落ちたように「うつ」状態に陥ってしまうケースも少なくありません。今回は、この「自信」ということをめぐって考えてみましょう。 -
第19回 “何もしない時間”は無駄なのか?――「ウツ」を引き起こす「有意義」という言葉 ――「うつ」にまつわる誤解 その(19)
[2009年07月09日] 現在の社会では、何につけても効率が優先され、通勤時間などでも寸暇を惜しんで知識を身につけることが奨励されるような風潮があります。私たちの生きる時間についても、常に「有意義」に過ごすべきであるという強迫観念を生みだしてしまいました。「うつ」の治療に欠かせない「何もせずに」療養するという際にも、罪悪感や焦燥感を抱かせる原因になっています。今回は、この「有意義」という病に取りつかれてしまった私たち現代人と「うつ」の関係について考えてみたいと思います。 -
第18回 「逃げる」のは悪いこと?―ウツの人にもよく向けられる精神論 ――「うつ」にまつわる誤解 その(18)
[2009年06月25日] 日本人の大好きな精神論の1つに「逃げてはならない」という考え方があります。 しかし、今日の多様化した時代を生きる私たちの内部では、このような旧来の精神論と「自分らしく生きたい」という自然な欲求とがしばしば不調和を起こし、さまざまな苦悩を引き起こすようになってきています。「うつ」状態に陥る人が増えている背景としても、この問題の存在は無視できません。 -
第17回 「ウツ」の人には余計なひとこと?―外出や運動のすすめ ――「うつ」にまつわる誤解 その(17)
[2009年06月11日] 「そんなに家に閉じこもってばかりいると余計に気分がふさいじゃうでしょ。少しは外に出て気晴らししてみたら?」―「うつ」状態で療養をしていると「ちょっとは身体を動かさないと!」というアドバイスを周りから受けることがよくあるようです。しかし患者さんにとっては、かなりの負担に感じてしまう場合が少なくありません。そこで今回は、「うつ」の人にとって、外出することや運動することがどのように感じられるのか考えてみましょう。 -
第16回 もはや「ウツ」の人に限らない―「何をやりたいのかわからない」現代人の悩み ――「うつ」にまつわる誤解 その(16)
[2009年05月28日] 人間は本来、好奇心のかたまりのような生き物です。「うつ」が本格的に悪化しますと、人は「何もできない」状態に陥ってしまいます。たとえ療養に入っても、はじめのうちは「動けない」自分を責めながら「身体」だけを休ませるような過ごし方になりがちです。この自責の気持ちを緩和できるかどうかが、治療初期における大きな課題です。 -
第15回 間違っていませんか?―「ウツ」の人への接し方 ――「うつ」にまつわる誤解 その(15)
[2009年05月13日] 「うつ」で療養中の人に対して、ご家族など周囲の人から「どう接したらよいのでしょうか?」「何か注意すべきことはありますか?」といった質問を受けることがよくあります。周囲の方たちにとってみれば、「うつ」の状態の心理は理解しがたいものでしょうから、接し方について戸惑ってしまうのも無理はありません。「励ましてはならない」など単発のマニュアルに従っても、表面的なものに終わってしまうことが多いようです。表面的でない接し方にはどんなことが大切なのか、考えてみましょう。 -
第14回 「試し出社」で会社アレルギーは消える?―ウツ休職者の段階的復帰プログラムの問題点 ――「うつ」にまつわる誤解 その(14)
[2009年04月23日] 「うつ」で療養されていた方が職場復帰する際に、段階的な復帰プログラムが用いられることが多いようです。しかし実際には、常にこのアプローチがうまくいくとは限らず、挫折してしまうケースも少なくありません。 -
第13回 病は気から?――「ウツ」は“闘って”治るものなのか? ――「うつ」にまつわる誤解 その(13)
[2009年04月09日] 一般的に現代人は、何らかの病気にかかると、「闘って克服すべきだ」と考える傾向があります。今回は、「病を克服せねば」という考え方が、回復を妨げてしまう側面をもっていることについて考えたいと思います。 -
第12回 「ウツ」になりやすいタイプに“異変”も
[2009年03月26日] 「うつ」の状態が起こる要因の1つとして、もともとの性格がどうであったのかという問題があります。このように病気が生まれる土壌となる性格を専門的には、「病前性格」と呼びます。今回は、「うつ」に陥りやすい性格とはどんなものなのか、また、そのような性格は変えることができるのか、というテーマについて考えてみたいと思います。
――「ウツ」と「性格」の関係とは? ――「うつ」にまつわる誤解 その(12)
近年では、従来型とは異なる新しいタイプの「うつ」も増えてきています。“遊びには行けても会社には行けない”のように一見怠けているかのように見えてしまうタイプです。この新しいタイプの「うつ」においては、性格傾向についてどのような特徴があるのでしょうか。 -
第11回 なぜ、「死にたい」と思うのか?――「ウツ」と「自殺」の関係 ――「うつ」にまつわる誤解 その(11)
[2009年03月12日] 自殺は「うつ」における最大のリスクであり、社会問題にもなっています。非常に重いテーマではありますが、「うつ」を考える上で、決して避けて通れないこの問題について、今回は真正面から考えてみたいと思います。 -
第10回 クスリに頼るのは悪いこと?――「抗うつ薬」の効用と限界 ――「うつ」にまつわる誤解 その(10)
[2009年02月26日] うつ治療において薬物療法が主流の今日ですが、患者さん自身でも「クスリに頼っている」とある種の後ろめたさを感じている方が少なくありません。そこで今回は抗うつ薬の効用と限界について考えてみたいと思います。 -
第9回 「早く職場に戻りたい」――復職を願う「ウツ」休職者に潜む落とし穴 ――「うつ」にまつわる誤解 その(9)
[2009年02月12日] ウツで休職中の方が、数ヵ月経つと症状が改善し「早く職場復帰したい」と強く思うようになることがよくあります。しかし、実際に復職したとしても長続きせず、再び休まざるを得なくなるケースも少なくありません。 -
第8回 “イライラ”は、「ウツ」が悪化している兆候なのか? ――「うつ」にまつわる誤解 その(8)
[2009年01月29日] 「うつ」の経過中、単に落ち込むだけでなく、イライラや怒りっぽさが現れてくることがあります。大抵の場合は「情動が不安定になった」として、悪化の兆候と捉えられてしまうことが多いようです。 -
第7回 「昼夜逆転」現象のナゾ――なぜ「ウツ」の人は朝起きられなくなるのか? ――「うつ」にまつわる誤解 その(7)
[2009年01月15日] 「うつ」状態になると、朝の起床が徐々に困難になってきます。そのため、次第に遅刻や出社不能などの問題も生じやすくなってきます。気づくと、夕方起きて明け方寝るという「昼夜逆転」現象が起こることも珍しくありません。むしろ、そうならないほうが珍しいと言ってもよいでしょう。一般的に、療養においては「規則正しい生活」を心がけることが大切だと専門家も含めて考えていますし、私も以前はそれを鵜呑みにしていたのですが、その後多くの臨床経験を重ねるうちに、必ずしもそれにとらわれる必要はないのではないかと考えるようになってきたのです。私はいつ頃からか、起こってくる「症状」にも何らかの「意義」があるのではないか、と考えてみるようになりました。
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第6回 「ウツ」で休職中の私が、なぜ遊びには行けるのか――E子さん側の言い分 ――「うつ」にまつわる誤解 その(6)
[2008年12月25日] ウツ病で休職中なのに旅行に行っていることを同僚から「仮病だ」と批判されたE子さん。しかし本当に仮病なのでしょうか――。今回はE子さん側に視点を移し、彼女の中で何が起こっていたのかを考えてみましょう。 -
第5回 遊びには行けても、会社には行けない――これは本当に「ウツ」なのか? ――「うつ」にまつわる誤解 その(5)
[2008年12月11日] 出版社で課長職にあるTさんの部下E子さんは、「うつ病」で半年前から休職中です。E子さんの休職は「うつ病のため、自宅療養を要す」という医師の診断書が提出されての正式なものではあるのですが、上司であるTさんは内心、「E子さんは本当にうつ病なのだろうか?」と疑問を抱いています。部下たちのこんなやり取りも、Tさんの耳に入って来ています。
「結局、彼女は大変な仕事はしたくないってことなんでしょ」「あれはきっと、最近よく言われてる『偽うつ』なんじゃない?」「まあ、仮病の一種だよな。だって、聞いた話じゃ自宅療養中なのに、旅行とか行ったりして、楽しく遊んでるらしいぜ」このように、うつ病で休職中にもかかわらず、旅行には行っているというケースがあります。こういう人は「仮病ではないのか?」と誤解されることも少なくありません。しかし私は、充分にあり得ることだと考えています。
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第4回 「ウツ」を“心の風邪”と喩えることの落とし穴 ――「うつ」にまつわる誤解 その(4)
[2008年11月27日] 「うつは心の風邪」という表現は、うつに対する偏見や恐怖心を払拭し、早期発見と気軽な受診を促すことに役立っています。しかし、「風邪」という喩えには、様々な誤解を生んでしまう一面もあるのです。 -
第3回 「ウツ」の人が遅刻や無断欠勤を繰り返すのは、責任感が足りないから? ――「うつ」にまつわる誤解 その(3)
[2008年11月13日] 遅刻癖のなかった人が、ある時期から遅刻や無断欠勤を繰り返すようになった場合、その人が「ウツ」状態である可能性が考えられます。いくら気をつけようと思っても、結局遅刻を繰り返してしまう。それは決して責任感が足りないのではなく、むしろそんな自分に自己嫌悪してしまっているのです。
「あるべき自己」と「ある自己」という言葉を使って心理状態を整理してみると、遅刻してしまう状態の人は、自己イメージが「あるべき自己」一色になってしまっていて、「ある自己」が見えなくなってしまっているのだと言えるでしょう。そこに、「自己管理すべき」とか「責任感が足りない」といったフレーズは、「頭」の「あるべき」の方ばかりを強化するような言葉ですから、まったく逆効果にしかならないのは明らかなことなのです。 -
第2回 自分なら「ウツ」は必ず自覚できる、という誤解 ――「うつ」にまつわる誤解 その(2)
[2008年10月30日] 「仮面うつ病」という病名があります。どこかで聞いたことがあるかもしれませんが、これはmasked depressionの訳語で、「隠されたうつ病」という意味です。つまり、身体症状だけが前面に現れている状態なので、「うつ」であるとは全然自覚されずに、身体の病気と捉えられてしまう病態を指します。ですから、「仮面うつ病」の場合は、本人も身体疾患だと思っているので内科などを受診することが多いのです。精神的な自覚症状が本人にないのですから、内科医も「うつ」が隠れていることを見過ごして、内科的治療だけを続けてしまうことも少なくありません。 -
第1回 「うつ」は心の弱い人がかかるもの? ――「うつ」にまつわる誤解 その(1)







