ヨーガスートラを学ぶ上での心構え – 真摯に自分と向き合うこと

ヨガを学ぶ

ヨーガスートラは、古代インドの哲学者パタンジャリによって編纂されたとされる、ヨガ哲学の古典的なテキストです。 約200の短いスートラ(格言)から構成されており、ヨガの実践方法、心の状態、解脱への道などを体系的に説明しています。 しかし、ヨーガスートラは、単なる知識として読むのではなく、実践を通して、自分自身と向き合い、深く理解していくことが求められるテキストです。 本稿では、ヨーガスートラを学ぶ上での心構えについて、その重要性、具体的な方法、そして潜在的なリスクなどを考察します。

 

ヨーガスートラ学習の目的:知識の獲得を超えた自己探求

ヨーガスートラを学ぶ目的は、単に知識を頭で理解することではありません。 それは、自分自身と向き合い、心の状態を深く理解し、より良い生き方、より充実した人生を送るための、自己探求の旅の始まりです。 ヨーガスートラは、実践を通して、その真価を発揮するテキストであり、学ぶ上での心構えが、その学びの質を大きく左右します。

 

真摯な姿勢:先入観を捨て、謙虚な心で臨む

ヨーガスートラを学ぶ上では、真摯な姿勢が不可欠です。 先入観や、固定観念を持たずに、謙虚な心で、テキストに向き合うことが重要です。

  • 先入観を捨てる: 既存の知識や、偏見にとらわれず、ヨーガスートラの言葉を、ありのままに受け止めましょう。 自分の解釈や、経験に固執せず、テキストから新たな学びを得ることを目指しましょう。

  • 謙虚な心: ヨーガスートラは、高度な精神性を求めるテキストです。 学ぶ過程で、自分の無知や、未熟さを痛感する場面もあるでしょう。 それを恥ずかしいことと思わず、謙虚に受け止め、学びを深めていきましょう。

  • 批判的思考: ヨーガスートラの言葉を鵜呑みにするのではなく、批判的に吟味し、自分自身の理解を深めることが重要です。 複数の解釈を参照したり、他者と意見交換したりすることで、より深い理解に繋がるでしょう。

  • 実践を重視する: ヨーガスートラは、実践を通して理解を深めるテキストです。 アーサナ、プラナヤマ、瞑想などを実践することで、ヨーガスートラの概念を体感し、より深い理解に繋がります。

 

継続的な学習:焦らず、じっくりと向き合う

ヨーガスートラは、一度読んだだけで理解できるような簡単なテキストではありません。 継続的な学習を通して、その意味を徐々に理解していくことが重要です。

  • 繰り返し読む: ヨーガスートラを何度も繰り返し読むことで、新たな気づきを得ることができます。 毎回読む度に、新たな発見があるはずです。

  • 時間をかけて読む: 焦らず、じっくりと時間をかけて読みましょう。 一文一文を丁寧に読み解き、その意味を深く考えましょう。

  • ノートを取りながら読む: ノートを取りながら読むことで、理解を深め、記憶に残しやすくなります。 自分の言葉で、ヨーガスートラの概念をまとめることで、より深い理解に繋がります。

  • 解説書・注釈書の活用: ヨーガスートラを解説した書籍や注釈書を活用することで、より深い理解を深めることができます。 複数の解説書を参照することで、多角的な視点からヨーガスートラを学ぶことができます。

  • 他者との意見交換: 仲間とヨーガスートラについて語り合うことで、理解を深め、モチベーションを維持することができます。サンガに参加するのも有効です。

サンガ(saṃgha)の語源はサンスクリット語で、「集い、団体、組合」など何かのグループを意味する言葉です。仏教以前の時代の古代インドでは、自治組織をもつ同業者組合や、貴族による共和政体などもサンガと呼んでいました。

 

ヨーガスートラの概念と日常生活:実践を通して理解を深める

ヨーガスートラは、単なる知識ではなく、日常生活に活かすための指針です。 ヨーガスートラで学んだ概念を、日常生活に実践することで、より深い理解が得られます。

  • ヤマ(社会規範)の実践: アヒムサ(非暴力)、サティヤ(真実)、アステヤ(不盗)、ブラフマチャリヤ(禁欲)、アパリグラハ(不貪)の五つの教えを、日常生活に活かしましょう。

  • ニヤマ(倫理規範)の実践: サウチャ(清浄)、サントーシャ(満足)、タパス(苦行)、スヴァーディヤーヤ(自己学習)、イーシュヴァラプラニダーナ(神への献身)の五つの教えを、日常生活に活かしましょう。

  • アーサナ、プラナヤマ、瞑想の実践: アーサナ、プラナヤマ、瞑想は、ヨーガスートラで推奨されている具体的な実践方法です。 これらの実践を通して、心の状態を制御し、精神的な安定を得ましょう。

 

潜在的なリスク:誤解と自己中心的解釈

ヨーガスートラを学ぶ上では、誤解や、自己中心的解釈に陥るリスクがあります。

  • 宗教的な偏見: ヨーガスートラは、特定の宗教に限定されたものではありません。 宗教的な偏見を持たずに、その教えを学びましょう。

  • 完璧主義: ヨーガスートラは、完璧を目指すものではありません。 自分のペースで、無理なく実践することが重要です。

  • スピリチュアルバイパス: ヨーガスートラの教えを、現実逃避に使わないように注意しましょう。 ヨーガスートラは、現実と向き合い、より良い人生を送るための指針です。

  • 自己中心的解釈: ヨーガスートラの教えを、自分の都合の良いように解釈しないように注意しましょう。 ヨーガスートラの教えは、普遍的なものであり、個人の解釈に偏ってはいけません。

 

結論:真摯な自分と向き合う旅

ヨーガスートラを学ぶことは、単なる知識の習得ではなく、自分自身と真摯に向き合う、深い旅の始まりです。 謙虚な心で、継続的な学習と実践を通して、ヨーガスートラの智慧を、日常生活に活かし、より充実した人生を送ることを目指しましょう。 ヨーガスートラは、私たち自身の内なる成長を促す、貴重な羅針盤となるはずです。

 

 

ヨガの基本情報まとめの目次は以下よりご覧いただけます。

 

 


1年で人生が変わる毎日のショートメール講座「あるがままに生きるヒント365」が送られてきます。ブログでお伝えしていることが凝縮され網羅されております。登録された方は漏れなく運気が上がると噂のメルマガ。毎日のヒントにお受け取りください。
【ENGAWA】あるがままに生きるヒント365
は必須項目です
  • メールアドレス
  • メールアドレス(確認)
  • お名前(姓名)
  • 姓 名 

      

- ヨガクラス開催中 -

engawayoga-yoyogi-20170112-2

ヨガは漢方薬のようなものです。
じわじわと効いてくるものです。
漢方薬の服用は継続するのが効果的

人生は”偶然”や”たまたま”で満ち溢れています。
直観が偶然を引き起こしあなたの物語を豊穣にしてくれます。

ヨガのポーズをとことん楽しむBTYクラスを開催中です。

『ぐずぐずしている間に
人生は一気に過ぎ去っていく』

人生の短さについて 他2篇 (岩波文庫) より

- 瞑想会も開催中 -

engawayoga-yoyogi-20170112-2

瞑想を通して本来のあなたの力を掘り起こしてみてください。
超簡単をモットーにSIQANという名の瞑想会を開催しております。

瞑想することで24時間全てが変化してきます。
全てが変化するからこそ、古代から現代まで伝わっているのだと感じます。

瞑想は時間×回数×人数に比例して深まります。

『初心者の心には多くの可能性があります。
しかし専門家と言われる人の心には、
それはほとんどありません。』

禅マインド ビギナーズ・マインド より

- インサイトマップ講座も開催中 -

engawayoga-yoyogi-20170112-2

インサイトマップは思考の鎖を外します。

深層意識を可視化していくことで、
自己理解が進み、人生も加速します。
悩み事や葛藤が解消されていくのです。

手放すべきものも自分でわかってきます。
自己理解、自己洞察が深まり
24時間の密度が変化してきますよ。

『色々と得たものをとにかく一度手放しますと、
新しいものが入ってくるのですね。 』

あるがままに生きる 足立幸子 より

- おすすめ書籍 -

ACKDZU
¥1,250 (2025/01/24 17:41:43時点 Amazon調べ-詳細)
¥2,079 (2025/01/24 18:03:54時点 Amazon調べ-詳細)

ABOUT US

Kiyoshiクレイジーヨギー
*EngawaYoga主宰* 2012年にヨガに出会い、そしてヨガを教え始める。 瞑想は20歳の頃に波動の法則の影響を受け瞑想を継続している。 東洋思想、瞑想、科学などカオスの種を撒きながらEngawaYogaを運営し、BTY、瞑想指導にあたっている。SIQANという日本一簡単な緩める瞑想も考案。2020年に雑誌PENに紹介される。 「集合的無意識の大掃除」を主眼に調和した未来へ活動中。