先史時代のシャーマン的伝統説:ヨガの起源について

ヨガ外論・歴史

 

ヨガの根源をたどる:意識の深淵に響く、古代シャーマンの鼓動 – 時空を超えた叡智の旅

ヨガ。それは現代社会において、心身の健康法として、あるいはスピリチュアルな実践として、幅広く受け入れられています。しかし、ヨガの起源は、文書化された歴史の枠組みをはるかに超え、人類史の深い霧の中へと消えていきます。

体系化されたヨガの起源は、紀元前5世紀から2世紀頃とされていますが、その原型となる思想や実践は、さらに遡り、新石器時代、約1万年~紀元前4000年頃にまで遡ると考えられています。当時、世界各地で、自然崇拝と密接に結びついたシャーマン的伝統が広くみられました。

シャーマンとは、トランス状態や超越的な意識体験を通して、自然界の精霊やエネルギーと交信し、人々の病気の治療や共同体の繁栄を祈願する、いわば、霊的な媒介者です。現代でもペルーのシャーマンなどは有名です。そして、驚くべきことに、彼らの儀式や実践には、現代のヨガに通じる要素が数多く見られるのです。

 

1. 身体は魂の乗り物:意識の深淵を探る旅、紀元前1万年頃~

シャーマンたちは、身体が単なる物質的な器ではなく、精神や魂を宿す神聖なものであると捉えていました。そして、歌、踊り、苦修、呼吸法、ハーブの使用など、様々な方法を通して意識状態を変化させ、自然界のエネルギーと共鳴することで、超越的な世界へとアクセスしようと試みていました。

これは、ヨガが目指す、身体と心の統合、そして意識の拡大というテーマと深く共鳴しています。(もちろん、共鳴してますがハーブなどを推奨しているわけではありません)

ヨガのアーサナ(ポーズ)は、単なるストレッチではなく、身体に意識を集中することで、プラーナ(生命エネルギー)の流れを活性化し、心身のバランスを整えるためのテクニックです。それは、シャーマンたちが実践していた、身体を媒体とした意識の探求と、根底で繋がっていると言えるかもしれません。

 

2. 自然との共生:森羅万象に宿る生命エネルギー、紀元前4000年頃~

古代のシャーマンたちは、自然界のあらゆるものに、精霊や神々が宿ると考えていました。太陽、月、星、山、川、木々、動物たち…。彼らは、自然と共存し、その恩恵に感謝しながら、畏敬の念を持って接していました。

紀元前1500年頃から編纂が始まったとされるインドの聖典「ヴェーダ」にも、自然崇拝の思想が色濃く反映されています。そして、ヴェーダ哲学は、後のヨガの哲学体系に大きな影響を与えました。

その大元となるのは自然崇拝をしていたシャーマンの考えかもしれません。

 

3. 超越的な意識体験:潜在能力を開花させる鍵、そして現代へ

シャーマンたちは、トランス状態や神秘体験を通して、通常ではアクセスできない、潜在意識の領域へとアクセスしていました。そして、そこで得られたビジョンやメッセージは、共同体全体にとって、重要な指針となりました。

ヨガの瞑想もまた、意識の奥深くへと潜り込み、潜在能力を引き出すためのテクニックです。雑念が消え、心が静寂へと向かう時、私たちは、直感やインスピレーション、創造性といった、眠っていた能力を目覚めさせることができます。

 

あとがき

現代社会において、シャーマン的な生き方は、一見すると、迷信や非科学的なものとして片付けられがちです。しかし、彼らの自然と深く結びついた精神性、意識を探求する姿勢、そして、見えない世界との繋がりを重視する感性は、私たち現代人が失いつつある、大切な感性を呼び覚ましてくれるのではないでしょうか。

瞑想の実践においてもそのような体験をされる方は多くいます。そしてシャーマン的な体験を目指し実際にシャーマンに会いにいく人々も多くいます。

ヨガの実践を通して、古代シャーマンの叡智に耳を傾け、自分自身の内側に眠る、自然との繋がり、宇宙との一体感を、改めて感じてみてはいかがでしょうか。シャーマンの特殊な儀式よりもヨガの実践の方が安全で安心で取り組むやすくもあります。

遠い祖先から受け継がれてきた、時空を超えた叡智の旅は、私たちを新たな気づきと変容へと導いてくれるでしょう。

 



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Kiyoshiクレイジーヨギー
*EngawaYoga主宰* 2012年にヨガに出会い、そしてヨガを教え始める。 瞑想は20歳の頃に波動の法則の影響を受け瞑想を継続している。 東洋思想、瞑想、科学などカオスの種を撒きながらEngawaYogaを運営し、ENQAN(ヨガ)、JIQAN(内観)、瞑想指導にあたっている。SIQANという日本一簡単な緩める瞑想も考案。2020年に雑誌PENに紹介される。 「集合的無意識の大掃除」を主眼に調和した未来へ活動中。