前回から新しいテーマ「都心に引っ越すか郊外に居続けるか」を紐解いています。
(※詳しくはインサイトマップNo5を読んでください。)
前回はインサイトマップのマスを埋めていく、展開される4コマストーリーを書いていく中で分かってきた私の中にある「望みと恐れ」について書きました。
今日はそこからさらに見えてきた望みと恐れを生み出している「私の中のワタシ」の存在について書いていきたいと思います。
複数の内的自己の存在
インサイトマップでは、葛藤を引き起こしている「内的な自己」、私の中にいる複数のワタシの存在を明らかにしていきます。
自分の中の何と何、言い換えると誰とダレが葛藤を引き起こしているのかを紐解いていきます。
今回、私の中のワタシとして現れてきたのは
- 安心セーバー(緑)
- 金剛力士(青)
- コネクター(黄)
- 金剛力士(赤) の4人
「安心セーバー」
私の中では非常によく出てくる存在、まわりの人との関係性を大事にする存在で、自分がいる空間を常に安心で満たそうとする存在。
裏を返せば自分の中にある不安を発生させたくないので、周りの不安を消して、自分もまわりも安心させる能力が磨かれて強味となった存在。
今回のテーマでは安心セーバーは都心部に引っ越すことで、公私ともに人の輪が広がり相乗効果で幸せになることを望んでいます。
「コネクター」
この存在も私にはお馴染みの存在。
一見まったく関係のない点と点の情報や人と人をつなげることで意味あるものにしていくのが好きな存在。
ここではコネクターは都心部に引っ越すことで「やりたいアイデアがいっぱい」の状態にしたいようです。
「金剛力士(赤)」「金剛力士(青)」
この「金剛力士」は私の中のCoreなエネルギーをつかさどっている存在、私のエネルギー源と言っていい存在です。
私が本来の力を発揮できている時、どんな感じかを表現した存在が「金剛力士」なんです。
「怒り」と「冷静」が同居しているような存在、それが金剛力士です。
お寺の入り口の門などの左右にいる像、歌舞伎役者が見栄を切っているようなポーズで立っている像、見たことないですか?あれが仁王像、またの名を金剛力士と呼ばれたりします。
私のイメージにぴったりだったので、「金剛力士」と名付けました。
ここでは「金剛力士(赤)」の「怒り」の側面が「郊外に居続けた結果、具現化能力、のぞみを現実化する能力が足りなくて、身に着けたスキルや能力が宝の持ち腐れになる」ことを「嫌だ~もったいない」と怒っています。
だから「都心部に引っ越して出来た時間でいろんなことにチャレンジするのがいい」と言っています。
一方、「金剛力士(青)」の中の「冷静」の部分は「郊外に居続けて、家賃を抑えつつ、コツコツ努力を積み重ねることが結果、遠くまでいける、うまくいく。」と言って、「引っ越しはせず郊外に居続けたほうがいい」と言っています。
今回、唯一都心部に引っ越しすることを反対している存在です。
単なる2者択一、多数決ではない
インサイトマップでは自分の中で起こっている葛藤、対立構造が見える化されるので、自分の中でどんな葛藤、意見対立が起こっているのかが、私の中の内的自己、ワタシという存在を通じて明らかになっていく、見える化されていきます。
今回のテーマでは、「安心セーバー」「コネクター」「金剛力士(赤)」は都心部に引っ越したほうがいいと言っていて、「金剛力士(青)」だけが郊外に居続けたほうがいいと言っている。
普通に考えたら、「じゃあ、3対1で都心部に引っ越すでいいじゃん」となる訳ですが、インサイトマップでは、安易な多数決で意思決定は行わず、もっと高い、高次な視点や広範囲から自分を見つめるプロセスを通じて最終的な意思決定を行う仕組みとなっています。
まとめ
前回と今回2回にわたって「都心部に引っ越すか、郊外に居続けるか」にインサイトマップで紐解いてきました。
私の中の望みと恐れが明確になり、そして葛藤を引き起こしている複数の内的自己の存在、「私の中のワタシ」が明らかになってきました。
そしてそれぞれの自己(ワタシ)が、それぞれ何と言っているかもわかってきました。
次回はそんな中でどんな心のブロックが働いているか、何者としてこのテーマを紐解いていくのかについて話していきたいと思っています。