ヨガスタジオに通うメリットとは?「場の力」と集団エネルギーが瞑想を深める理由

自己啓発

ヨガを推奨しております。
そして、もし可能であれば、一人きりで行うだけでなく、時折は「サンガ(Sangha)」と呼ばれる仲間と共に、同じ空間で実践することをお勧めしております。
今日は、なぜ古来よりヨガにおいて「集うこと」が重視されてきたのか、その科学的かつスピリチュアルな理由について、少し深くお話ししてみたいと思います。

 

一人で頑張る限界、共に在る力の恩恵

現代社会は「個」の時代です。
一人で生き、一人で働き、一人で楽しむことが容易になりました。
YouTubeを見ながらの「宅トレ」や、アプリを使った瞑想も素晴らしい習慣です。
しかし、一人での実践には、どうしても超えられない壁が現れることがあります。
それは、自分自身の「意志の弱さ」や「コンディションの波」という壁です。

「今日は疲れているから、短めにしよう」
「ちょっと気分が乗らないから、明日にしよう」
一人だと、私たちは容易に自分自身に甘くなり、妥協してしまいます。
あるいは逆に、頑張りすぎて怪我をしてしまったり、間違った方向へ進んでいても気づけなかったりすることもあります。

そんな時、同じ目的を持った仲間が集まるスタジオに足を踏み入れると、不思議なことが起こります。
さっきまで重かった身体が、スッと動くようになる。
いつもなら雑念だらけの瞑想が、驚くほど深く静まる。
これは、あなたの意志力が急に強くなったわけではありません。
その場に流れる「集合的なエネルギー」に、あなたが**「引っ張ってもらった」**のです。

 

「同調」という共鳴現象

物理学の世界に「共鳴(レゾナンス)」という現象があります。
複数のメトロノームを同じ台の上に置いて動かすと、最初はバラバラに動いていたものが、やがてすべて同じリズムで動き出すという実験を見たことがあるでしょうか。
これは「引き込み現象(Entrainment)」とも呼ばれますが、強いリズムや波動を持つものに、周りのものが同調していく自然の法則です。

ヨガスタジオでも、これと同じことが起きています。
指導者(インストラクター)の深く安定した呼吸、そして集中した仲間たちの静かな波動。
その場に身を置くだけで、あなたの荒い呼吸や乱れた脳波は、周囲の安定したリズムへと自然にチューニングされていきます。
自分でエンジンをかけなくても、大きな船に乗っているだけで目的地へと運ばれていくような感覚。
これが「人数が増えると引っ張ってもらえる」という現象の正体です。

 

「サンガ」の力:第三の宝

仏教には「仏・法・僧(ぶっぽうそう)」という三宝(3つの宝物)があります。
「僧」とは、お坊さん個人のことではなく、「僧伽(サンガ)」つまり「修行する仲間の集まり」を指します。
悟りを開くためには、師(仏)や教え(法)と同じくらい、共に歩む仲間(サンガ)が重要だと説かれているのです。

現代社会では、人間関係が希薄になり、孤立感が深まっています。
SNSで繋がっているようでいて、本当の意味での「魂の共鳴」を感じられる機会は減っているのかもしれません。
そんな中で、言葉を交わさなくても、ただ同じ空間で呼吸を合わせ、同じ内なる静寂を目指して座るという体験は、何物にも代えがたい安心感をもたらします。
利害関係のない、純粋なエネルギーの交流。
それは、私たちの心に深く刻まれた「群れで生きる生物」としての本能的な安らぎを満たしてくれるものでもあります。

 

エゴを手放し、大きな流れに委ねる

スピリチュアルな視点から見れば、集団での実践は「エゴ(個我)」の枠を溶かすための強力なメソッドでもあります。
一人でいるとき、私たちはどうしても「私の練習」「私の進歩」「私の悩み」という小さな殻に閉じこもりがちです。
しかし、集団の中で呼吸を合わせていると、次第に「私」という境界線が曖昧になり、全体のエネルギーの一部として溶け込んでいく感覚を味わうことがあります。

「私がやっている」のではなく、「私たちを通して、何かが行われている」。
あるいは、「大きな流れに乗せてもらっている」。
この「委ねる(サレンダー)」という感覚こそが、ヨガの深淵へと至る鍵です。
自力(ジリキ)だけでなく、他力(タリキ)の風を受けること。
ヨガは「自力」の世界だと思われがちですが、実は最終的には、大いなる力に身を任せることへと繋がっていきます。
仲間という存在は、その大いなる力の一端を担ってくれているのです。

 

現代の問題点:孤立と過剰な自意識

現代人は「自己責任論」の中で生きています。
成功も失敗も、健康も病気も、すべて個人の責任。
そうやって過剰な責任を背負い込み、鎧を着込んで生きている人があまりにも多いと感じます。
ヨガスタジオに来て、誰かと一緒に動くということは、その重荷を少しの間、床に下ろすということです。
「一人で完璧にならなくていい」
「周りの空気に頼ってもいい」
そう自分に許可を出すことは、強張った心と身体を緩めるための、最良の薬になるでしょう。

 

EngawaYogaという「磁場」

その場に来るだけで、なんとなく心が落ち着く。
座るだけで、自然と瞑想モードに入れる。
それは、これまでに訪れた多くの実践者たちが残していった、良質な波動の貯金のおかげでもあります。

もし今、一人での練習に行き詰まりを感じていたり、モチベーションが維持できないと感じていたりするなら、ぜひその身一つで、この「場」の力を借りに来てください。
あなたが無理に頑張らなくても大丈夫です。
場が、そして仲間が、あなたを自然と「あるべき場所」へと引っ張っていってくれます。
川の水が一滴では干上がってしまっても、大河となれば海までたどり着けるように。
私たちもまた、共に在ることで、より遠く、より深くへと進んでいけるのです。

ではまた。


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Kiyoshiクレイジーヨギー
*EngawaYoga主宰* 2012年にヨガに出会い、そしてヨガを教え始める。 瞑想は20歳の頃に波動の法則の影響を受け瞑想を継続している。 東洋思想、瞑想、科学などカオスの種を撒きながらEngawaYogaを運営し、BTY、瞑想指導にあたっている。SIQANという日本一簡単な緩める瞑想も考案。2020年に雑誌PENに紹介される。 「集合的無意識の大掃除」を主眼に調和した未来へ活動中。