私たちは、他者の功績を讃え、感謝の言葉を述べることには比較的慣れています。しかし、自分自身に対して、同じように温かく、労いの言葉をかけることを、驚くほど忘れてしまいがちです。むしろ、私たちは自分自身の最も厳しい批評家となり、達成できなかったこと、至らなかった点ばかりに目を向けては、「まだまだだめだ」と内なる鞭を打ち続けてはいないでしょうか。これは、ヨガの教えである「アヒンサー(非暴力)」に反する、自分自身への最も根深い暴力行為の一つです。
一年間の旅を終えようとしている今この時、厳しい批評家の役割を一旦脇に置き、慈愛に満ちた友人の視点で、あなた自身の歩みを振り返ってみてください。この一年、あなたはどれほど多くのことを乗り越えてきたでしょう。朝、眠い目をこすって起き上がった日。気が進まない仕事に、責任感をもって取り組んだ日。誰かのために、自分の時間を差し出した日。悲しみに暮れながらも、涙を拭いて前を向いた日。ささやかな目標を立て、それを達成した日。数え上げればきりがありません。
私たちは、何か大きな成功や目に見える成果だけを評価しがちです。しかし、人生の価値は、そのような華々しい出来事だけで測られるものではありません。むしろ、日々の営みの中で、ただ黙々と、誠実に、自分の役割を果たし続けてきたこと、困難な状況から逃げ出さずに、ただそこに踏みとどまり続けたこと、その一つひとつが、賞賛に値する、尊い行為なのです。
完璧である必要など、まったくありませんでした。禅の美学が、完全な円よりも、どこか欠けた不均整な円に深い味わいを見出すように、私たちの不完全さ、未熟さ、そして時に見せる弱さこそが、人間的な魅力と深みを与えてくれるのです。あなたは、その時々で、持てる力のすべてを使って、最善を尽くしてきました。その事実を、まずはあなた自身が認め、受け入れ、そして心から讃えてあげてください。
具体的な実践として、静かな場所でノートを開き、「この一年、私が頑張ったこと、乗り越えたこと」を、どんな些細なことでも構わないので、思いつく限り書き出してみましょう。そして、そのリストを読み返しながら、一つひとつの項目に対して、「よくやったね」「大変だったね」「ありがとう」と、心の中で優しく声をかけてあげるのです。胸に手を当て、自分自身を抱きしめるようにしながら行うと、さらに効果的です。
自分自身を認め、愛し、讃えること。これは、ナルシシズムとは全く異なります。それは、健全な自己肯定感、すなわち、すべての引き寄せの法則の土台となる「自己価値」を育むための、不可欠なプロセスです。あなたが自分自身を価値ある存在として扱う時、宇宙もまた、あなたをそのように扱い始めます。
あなたは、あなたの人生という、誰にも真似のできないユニークな旅路を歩んできた、唯一無二の勇敢な旅人です。その誇り高き足跡の一つひとつに、最大限の敬意と愛を送りましょう。あなたは、それに値する存在なのですから。


