4分間タバタ式トレーニングのやり方と基本的事項のまとめ【現代社会へのアンチテーゼとして】

365days

タバタ式トレーニングをまとめておきますね。

BORN TO YOGなどクラス後にやったり、練習会で実践したりしております。

ヨガを推奨しておりますが、時には心拍数を上げ、肉体の限界に挑むようなアプローチもまた、私たちの「器」を広げるために有効です。
今日は、巷でダイエット法として消費されがちな「タバタ式トレーニング」について、その本来の姿と、ヨガ的な視点(ダルマ)を交えて、深く、そして静かに語ってみたいと思います。

これは単なる「痩せるための運動」ではありません。
現代人が失ってしまった「野性」と「全力を出し切る感覚」を取り戻すための、たった4分間の動的な瞑想(ダイナミック・メディテーション)なのです。

 

タバタ式トレーニングとは何か?:科学と精神の交差点

「タバタプロトコル(Tabata Protocol)」は、立命館大学の田畑泉教授らによって科学的に証明されたトレーニング方法です。
その内容は極めてシンプルかつ強烈です。

20秒間の高強度運動(全力)

10秒間の休息(完全休養)

これを8セット繰り返す(計4分間)

これだけです。
たった4分間。カップラーメンが出来上がるのを待つ間に終わります。
しかし、この4分間がもたらす効果は劇的です。
研究によれば、このメソッドは「有酸素性エネルギー供給機構」と「無酸素性エネルギー供給機構」の両方を、同時に、かつ最大級に刺激することが分かっています。
つまり、持久力(スタミナ)と瞬発力(パワー)の両方を、極めて短時間で向上させる唯一無二のメソッドなのです。

現代社会は「効率」を求めます。「タイパ(タイムパフォーマンス)」という言葉が流行るように、私たちは時間を節約することに必死です。
その意味で、タバタ式は最強のタイパを持つトレーニングと言えるでしょう。
しかし、私がここで伝えたいのは「時短で痩せられてお得」という浅い話ではありません。
この4分間に凝縮される「密度の濃さ」についてです。

 

具体的なやり方:肉体を限界まで追い込む

では、実践編に入りましょう。
種目は何でも構いませんが、全身の大きな筋肉を使うものが推奨されます。
バーピージャンプ、スクワットジャンプ、マウンテンクライマー、あるいはエアロバイクなど。
ここでは、最も一般的で、かつ全身運動として優れた「バーピージャンプ」を例に挙げます。

準備(セットアップ):
タイマーを用意します(タバタ専用のアプリが便利です)。深呼吸をし、覚悟を決めます。

20秒間の全力運動(All Out):
スタートの合図と共に、バーピージャンプを行います。
しゃがんで手を床につく → 足を後ろに飛ばす → 腕立て伏せ → 足を戻す → 立ち上がってジャンプ。
これを20秒間、「これ以上は無理だ」と思うスピードと強度で繰り返します。ここが重要です。チンタラやっていては意味がありません。心臓が飛び出るくらいに追い込みます。

10秒間の休息(Rest):
動きを止めます。呼吸を整えます。この10秒はあっという間です。次のセットへの準備です。

繰り返し(Repeat):
これを8回繰り返します。
3セット目あたりからキツくなり、5セット目で「やめたい」という思考(エゴ)が囁き始め、7セット目では身体が鉛のように重くなります。
そして8セット目を終えたとき、あなたは床に倒れ込むことになるでしょう。

もし、終わった後に涼しい顔をしてスマホを見られるようなら、それはタバタ式ではありません。ただの体操です。
終わった後、動けなくなるほど全力を出し切る。
それが「タバタ」の定義です。

 

ヨガ的視点から見るタバタ:エゴの死滅と「今」への没入

なぜ、静寂を愛するヨガの実践者が、このような激しいトレーニングを行うのでしょうか?
それは、タバタの極限状態において、強制的に「思考が止まる」からです。

20秒間の全力運動中、明日の仕事の心配や、過去の後悔を考える余裕はありません。
「キツイ」「苦しい」「動け」という原始的な感覚だけが支配します。
これは、ヨガの「ダラーナ(集中)」の状態に非常に近いです。
思考(マインド)が入り込む隙間がないほどの、圧倒的な「今、ここ」への没入。

また、5セット目以降に襲ってくる「やめたい」という声。これはエゴの声です。
エゴは変化を嫌い、安全地帯(コンフォートゾーン)に留まろうとします。
タバタ式は、このエゴの声を意志の力(タパス=苦行、熱)でねじ伏せ、限界を超えていく練習でもあります。
肉体の限界を超えたとき、私たちは「肉体以上の存在」である自分自身に気づくことができるのです。

 

現代社会の問題点:飼いならされた身体への喝

現代人は、あまりにも安全で快適な環境に慣れすぎてしまいました。
空調の効いた部屋、座りっぱなしのデスクワーク、移動は電車か車。
私たちの身体は「飼いならされた家畜」のように鈍り、生命力(プラーナ)は滞っています。

心拍数を最大まで上げる経験など、一年に一度もないかもしれません。
しかし、私たちの遺伝子は、狩りをし、逃げ回り、全速力で走っていた時代の記憶を持っています。
タバタ式は、この眠れる野生を呼び覚ますための「喝」です。

ストレス社会と言われますが、精神的なストレス(悩み)は発散されずに内側に溜まる一方です。
タバタ式のような強烈な肉体的ストレスを意図的に与えることで、内側に溜まった鬱屈したエネルギーを爆発させ、外へと解放することができます。
終わった後のあの突き抜けるような爽快感は、サウナの「整う」感覚を超えた、生命の雄叫びのようなものです。

 

スピリチュアルなアドバイス:循環させること、執着しないこと

最後に、スピリチュアルな観点からいくつかのアドバイスを。

エネルギーの循環(フロー):
タバタで生まれた熱エネルギーを、ただ発散させて終わりにするのではなく、全身に巡らせるイメージを持ってください。終わった後、床に大の字になって(シャヴァーサナ)、ドクドクと脈打つ心臓の音、全身を駆け巡る血流の感覚を、ジャッジせずに観察します。それは生きている証そのものです。

「痩せたい」という執着を手放す:
多くの人が「脂肪燃焼」を目的にタバタを行いますが、その執着(ラーガ)は手放しましょう。「痩せるためにやる」のではなく、「生命力を高めるためにやる」「全力を出す練習としてやる」のです。結果として身体は引き締まりますが、それはあくまで副産物です。

自分の器を知る(スヴァディヤーヤ):
無理をしすぎて怪我をしては元も子もありません。ヨガの「アヒムサ(非暴力)」の教えを自分自身に向けましょう。限界に挑むことと、無茶をすることは違います。自分の身体の声を聞きながら、その日のベストを尽くすこと。

タバタ式トレーニングは、たった4分間のドラマです。
そこには、苦しみがあり、葛藤があり、そして乗り越えた先の歓喜があります。
静かな瞑想も素晴らしいですが、時には嵐のような動的な瞑想で、淀んだ空気を一気に入れ替えてみるのも良いものです。

身体が変われば、心が変わります。
心が変われば、エネルギーが変わります。
エネルギーが変われば、あなたの見る世界が変わります。

さあ、タイマーをセットして。
たった4分間、自分という限界に挑んでみませんか。

ではまた。

 



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Kiyoshiクレイジーヨギー
*EngawaYoga主宰* 2012年にヨガに出会い、そしてヨガを教え始める。 瞑想は20歳の頃に波動の法則の影響を受け瞑想を継続している。 東洋思想、瞑想、科学などカオスの種を撒きながらEngawaYogaを運営し、ENQAN(ヨガ)、JIQAN(内観)、瞑想指導にあたっている。SIQANという日本一簡単な緩める瞑想も考案。2020年に雑誌PENに紹介される。 「集合的無意識の大掃除」を主眼に調和した未来へ活動中。