206.疑いを手放す – 信頼の筋肉を鍛える

365days

あなたが純粋な意図を宇宙に放ったとします。それはまるで、空に向かって美しい種を植え付けたようなものです。しかし、その直後から「本当に芽は出るだろうか?」「水は足りているか?」「土は合っているのか?」と、何度も土を掘り返しては確認するような行為をしていないでしょうか。この「掘り返す」行為こそが、「疑い」の正体です。そして、それは意図の実現を妨げる最も強力なブレーキとなります。

疑いは、「意図(オーダー)」と「信頼(受け取り)」の間に生じる断絶です。レストランで料理を注文した後に、何度も厨房を覗き込み、「本当に作ってるんですか?」「シェフの腕は確かですか?」と尋ね回る客を想像してみてください。その客は、料理を最高の状態で受け取ることは難しいでしょう。私たちは宇宙に対して、しばしばこのような無礼な客のように振る舞ってしまいます。

ヨガ哲学において、この「信頼」は「シュラッダー(śraddhā)」という言葉で表されます。それは単なる盲信ではなく、体験に裏打ちされた深い確信であり、師の教えや聖典、そして何よりも自分自身の内なる声と、宇宙の摂理に対する揺るぎない信頼を意味します。引き寄せの文脈における信頼とは、「意図は既に聞き届けられ、完璧なタイミングで、最善の形でそれは現れる」という絶対的な安心感に身を委ねることです。

しかし、私たちの理性的な心(マインド)は、疑うことを得意としています。それは、未知のものやコントロールできないものから身を守るための、生存本能に根差した働きでもあるのです。ですから、疑いが生じること自体を責める必要はありません。大切なのは、疑いが生じた時に、それをどう扱うかです。疑いは、心の天気に例えるなら「雲」のようなものです。雲が現れても、その向こうに太陽が常に輝いていることを知っているように、疑いの雲が心を覆っても、その奥にある信頼の青空が存在し続けていることを思い出すのです。

この信頼は、生まれつきの才能ではなく、日々の稽古によって鍛えることができる「筋肉」のようなものです。その稽古とは、小さな成功体験を意識的に積み重ねることに他なりません。例えば、「今日はスムーズに駐車スペースが見つかりますように」と意図し、実際にそうなった時に、「ああ、やっぱり宇宙は私の味方だ」と深く感謝し、その感覚を身体に記憶させる。この小さな信頼のデポジット(預金)を繰り返すことで、信頼の筋肉は少しずつ、しかし着実に強くなっていきます。

疑いの声が聞こえてきたら、それに反論したり、戦ったりする必要はありません。ただ、「ああ、疑いの雲が出てきたな」と、マインドフルに気づくだけでいいのです。そして、意識の焦点を、呼吸や身体の感覚、あるいは「ありがとう」という感謝の言葉へとそっと戻します。雲は、あなたがエネルギーを与えなければ、やがて自然と流れ去っていくでしょう。

【今日の実践】

今日一日、「信頼の筋肉を鍛える日」と定めてみましょう。朝、家を出る時に「今日は素敵な出会いがある」と軽く意図します。そして、店員さんの笑顔や、友人からの思いがけない連絡など、どんな些細な「素敵な出会い」も見逃さずにキャッチし、その都度心の中で「ありがとう、信じていました」と宇宙に囁くのです。これをゲーム感覚で楽しんでみてください。一日が終わる頃には、あなたの世界がいかに信頼とサポートに満ちているかに気づき、疑いの入り込む隙間が小さくなっているのを感じるはずです。



【ショートメール講座】
1年で、人生はもっと身軽になる。
ブログのエッセンスを365通に凝縮した「あるがままに生きるヒント365」。
毎日届く本質的な言葉が、あなたの運気と視点をアップデートします。
軽やかな日々へのヒントをお受け取りください。

【ENGAWA】あるがままに生きるヒント365
は必須項目です
  • メールアドレス
  • メールアドレス(確認)
  • お名前(姓名)
  • 姓 名 

      

- ヨガクラス開催中 -

ENQAN(エンカン):【軽い身体へ】
野生的な身体と、極限の軽さを研ぎ澄ますヨガ
「その身体は、まだ野生を知らない。」

太陽礼拝から始まる怒涛のアーサナ、そして逆転・後屈が織りなす圧倒的な運動量。
都市の重力に縛られた身体を呼び覚まし、
エゴを解体するダイナミックなシークエンス。

重力から解放された「野生的な器(身体)」を再構築し、
直観が鋭く働く、極限まで軽い身体へとあなたをチューニングします。

『ぐずぐずしている間に
人生は一気に過ぎ去っていく』

人生の短さについて 他2篇 (岩波文庫) より

- 内観クラスも開催中 -

JIQAN(ジカン):【軽い自己へ】
自己をどこまでも軽くし、人生をシフトさせる探究
「自己を『増やす』のをやめれば、人生は軽くなる。」

恐怖、恥、プライド、重いエゴを削ぎ落とし、
自己を極限まで軽くする「自己螺旋探究プログラム」。
身体の解放(ENQAN)を土台に、内観を通じて不足から充足の世界へ。

重い自己を脱ぎ捨て、本来のあなたが歩むべき「王道」へ
平行移動を始めましょう。

『色々と得たものをとにかく一度手放しますと、
新しいものが入ってくるのですね。 』

あるがままに生きる 足立幸子 より

- 瞑想会も開催中 -

engawayoga-yoyogi-20170112-2

SIQAN(シカン):【軽い波動へ】
日本一簡単な「心身脱落」の、ただゆるめる瞑想
「何もしないことが、最大の解決策になる。」

「集中しよう」とする作為を捨て、ただ肩の荷を下ろしていく。
心身脱落・脱落心身の境地へ誘う、
日本一簡単なミニマル瞑想。

身体を弛緩させることで淀んだ重みは消え、
クリアなオーラと軽い波動が自然に訪れます。
「ただ在るだけ」という充足が、本来の状態であることに気づく時間を。

瞑想は時間×回数×人数に比例して深まります。

『初心者の心には多くの可能性があります。
しかし専門家と言われる人の心には、
それはほとんどありません。』

禅マインド ビギナーズ・マインド より

- おすすめ書籍 -

ACKDZU
¥1,250 (2026/04/29 14:11:38時点 Amazon調べ-詳細)
¥2,079 (2026/04/30 02:38:17時点 Amazon調べ-詳細)

ABOUT US

アバター画像
Kiyoshiクレイジーヨギー
*EngawaYoga主宰* 2012年にヨガに出会い、そしてヨガを教え始める。 瞑想は20歳の頃に波動の法則の影響を受け瞑想を継続している。 東洋思想、瞑想、科学などカオスの種を撒きながらEngawaYogaを運営し、ENQAN(ヨガ)、JIQAN(内観)、瞑想指導にあたっている。SIQANという日本一簡単な緩める瞑想も考案。2020年に雑誌PENに紹介される。 「集合的無意識の大掃除」を主眼に調和した未来へ活動中。