人は五感を使って自分の外にあるものを内側で感じます。
見たり聞いたり、味わったり。
その五感の中でも私が最近特に気になっているのが、耳からの情報です。
音ですね。
音といってもいろいろな種類があると思います。
人の声や、音楽、動物の鳴き声や、生活音、実際ないかもしれない風の音や、沈黙の音。
日々の生活の中で音に囲まれて生きていることは日常の当たり前のことであり、また特別なことなのかもしれません。
様々な音の中でも、今とても声に惹かれています。
昔から滑舌の良い人が好きなんですが、理由が最近わかってきたのです。
もくじ.
声
今とても声に惹かれています。
冒頭でも書きましたが、昔から滑舌の良い人が好きなんですが、理由はいたって単純で聞き取りやすいからだと思います。
私はもともと耳がいい方ではないのです。
昔から聞き返すことが多かったので、そのせいもあり滑舌が良い話し方をする人が好きでした。
そう、声ではなくて、滑舌が良いとは話し方なので、その人の声が良いわけではないのですよね。
では、声の何に惹かれているか。
やはり声の持つエネルギー感、これに尽きますね。
どこから声を出しているか
普段誰かと話す時どこから声を出していますか。
口だよと言われたらその通りなんですが。
緊張した時声が上ずり、ついつい甲高い声を出してしまう、そんな時は頭から抜けるように出てしまいますよね。
誰か大切な人が落ち込んでいたら、心から温かい言葉をかけますよ。
そして、何か大きな決断をする時は腹の底から声を出していませんか。
日常での声を意識しないレベルで使い分けをしていることになります。
誰に教わったわけではないのにそれが良いと自分で選択して使い分けができているんですよね。
そして様々な声を聞いた人は、分かってしまう、感じるわけです。
この人緊張しているな。
あぁ、この人は心から心配してくれているんだな。
この人は腹を決めているな。
なぜでしょう。
なぜ分かってしまうのでしょう。
声色ももちろん関係あると思います。
では声色を変えるものとは一体なんでしょうか。
声はエネルギーそのものなんじゃないか
声について勉強したわけではないので、憶測の域を超えないのですが。
声はエネルギーが音になっているのではないかと思うわけです。
自分の内側のエネルギーが声を使って外に出てきている、と。
もちろん、いい声と言われる人たちもいますが、もともと人が持っている声よりもさらに上のレベルといいますか。
いい声かどうかは置いておいて、
なぜか分からないけど素直に頭に入ってくる声、感動する声、説得力のある声の持ち主っていませんか。
全てに共通するのは、多分決していい声ではないかもしれないけど、なぜか分からないけど耳馴染みがいい。
それは声ではなく音として耳に入ってきていると感じます。
人の持つエネルギーが声を使って音となり外に出されるのではないかと思います。
声はコントロールできるのか
声が内なるエネルギーの表れなら、その声は自身でコントロールできるのか。
エネルギーが声になって出てくるのなら、その声やエネルギーをコントロールできさえすれば色々なことに使える気がしませんか。
声は息が声帯を震わせ振動となり声になって出てきます。
息を出すことにより声が出るということは、ということは、コントロールできますよね。
息、呼吸はヨガにはなくてはならないものです。
呼吸をするためにヨガをしていると言っても大げさではないといつも思っています。
その呼吸で声をコントロールしていけば良いですよね。
頭
頭を使って声を出すとは、頭で考えて声を出すことではなく頭から出す声のことです。
呼吸を吐く息とともに頭の上から出すイメージです。
広い場所で大人数に何かを伝えるときなどは頭の上から突き抜けるような声を使っていきます。
体育館で生徒に指示する先生だったり、コンサート会場で来場者に呼びかけるアイドルなどですね。
注目を集めるときなど効果的ですが、普段からこの声を使っていると聞いてる方は疲れてしまいますよね。
頭は上にあるので言葉も上に向かうので、どこか軽い印象になってしまいますね。
胸
胸は人の感情がよく動く場所ですよね。
胸が掴まれた、胸が痛む、胸が熱い、胸がいっぱいなど愛がたくさん詰まっているんだと思います。
ですので、人の心を動かしたい、何かを訴えかけたい時は胸を使って声を出していきます。
息を胸の中で転がすようにじんわりと温めながら呼吸する感覚です。
あとは物理的には胸式呼吸やブリッジもとても有効に思います。
人に対して素直であったり愛情深い印象の方は胸が柔らかいように思います。
感動する歌を歌う人は胸をたっぷり使って歌い上げているんだと思います。
勝手に感動して胸がいっぱいになりますよね。
腹
EngawaYogaスタジオでは丹田呼吸というものをクラスの前に行ってます。
丹田に意識を向け呼吸と共に丹田を動かし使っていくというものです。
丹田に意識を向け呼吸をするだけでも効果はあると思いますが、使い続けて慣れていくことで自分でコントロールできるようになっていきます。
丹田は昔から腹を据える、腹を決める、腹から声を出すなど、ここぞの時、決断・決心の時に重要になってくる場所になります。
エネルギーの溜まり場とでもいいましょうか。
腹がしっかり使えてくると、多少の事ではビクともしなくなり、常に落ち着き、物事の判断もしやすくなる印象があります。
そんな人の出す声は威厳があり、それは信用や信頼につながり、なぜかついて行きたくなるような声になっているはずです。
終わりに:五感が反応してしまうことは自分では止めることができない
五感は勝手に感じるものです。
自分の意思に反してというか、自分がどう思おうが勝手に先に反応してしまうものです。
それを自分では止めることはできません。
美しい声を聞いたら勝手に美しいと感じてしまいます。
たとえ湧き出た感情がどんな種類のものか解らなくても体は反応してしまうものです。
涙が溢れる、胸が熱くなる、耳に障る、腹に落ちる。
全て声によって与えられる恩恵であったり弊害であります。
自分の声ひとつで対相手を安心させたり、鼓舞することもできます。
声の可能性はとても大きいものだと感じます。
そしてその大きいものは自分でコントロールできるものと分かったら、やってみたくなりませんか。
自分と常に共にある呼吸を意識するだけで、自分の可能性がどんどん広がっていくのですよ。
やってみる、まずはそこから始めてみてはいかがですか。
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追記:ララ先生がヨガプラスでBTYクラスが始まります。
手始めに2/11祝日です。
ヨガプラス吉祥寺店でもBTYクラスがスタート予定です。
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