小説モードになぜか入りまして、サクッと3冊の小説を読んでおりました。
3〜4日間で3冊読んだので毎日小説をそれなりに読んでいたペースです。
仕事をしながらで、他の書籍も読みながらだったのでサクサクと進んでいきましたので、こちらの3冊は読みやすい小説たちだと思います。
「女のいない男たち:村上春樹」「マチネの終わりに:平野啓一郎」「ナミヤ雑貨店の奇蹟:東野圭吾」の3冊です。
「女のいない男たち:村上春樹」は”最善を尽くそう”と思う
「女のいない男たち:村上春樹」はさすが村上春樹の小説でとても濃いタッチです。
短編小説なのですが、一つ一つの物語の中に引き込まれるのがすごい。
相変わらずの春樹っぽさというのはありまして、食傷気味の方はもったりとするかもしれません。
それもまた村上春樹の味ですね。
私は好きなので短編もやっぱりいいなという感想です。
他の2冊に比べて圧倒的に濃いです。
密度が高いので、読みながらいろんなことが頭の中で起こります。
私の場合は一言で言うと「最善を尽くそう」と思ったことです。
最善を尽くしていくことで「角を曲がった先で突然出会ってしまう邪悪なものを回避できる」と直観が言っております。
「最善を尽くす」を言い換えるならば「誠実に生きる」ということですかね。
自分のできる範囲でしか適わないのですが、それでも日々を誠実に生きていかねばと思いました。
誠実とか最善とかは、私に特別に疚しさがあるからではなく、人間は誰しもが必ず邪悪な面をもっているから題材としてあがってくるのだと思います。(私の勝手な解釈です)
邪悪な面というのは不調和な面でもあります。
それらと向き合うことを強いられた人間の物語が村上春樹さんの小説には多いように観じます。
映画化もされました「ドライブマイカー」も収録されております。
ご興味のある方はぜひ。
「マチネの終わりに:平野啓一郎」は泣ける
「マチネの終わりに:平野啓一郎」は泣けますね。
ドラマを一気見しているような感じでどんどん進みます。
特に何か観じるところはないのですが(え?)、なんかこういうプロットの話はありそうだなという感想をいだきました。
悪い意味ではなく、ありそうだけどないのだと思います。
ありそうなだけに非常に読みやすく、やっぱり新しいところもある。
普通に読みやすく感動します。
ファンがめっちゃオススメしてたので読みました。
大衆小説らしい感動を覚える素晴らしい作品でちゃんとドキドキするし「なんでそうなるかな」というドラマっぽさもいいですよね。
「ナミヤ雑貨店の奇蹟:東野圭吾」は元気になる
「ナミヤ雑貨店の奇蹟:東野圭吾」は元気になりますね。
誰でも読める軽い文体(中学生でも普通に読めるはず)で、中身も読みにくいところもなく、設定も面白いです。
3冊の中では最も軽いタッチです。
一応SFです。
一応と書いたのは、SFという設定を使っているだけで、そこに強い意味はなさそうにも思ったからです。
SF要素をいれることで物語が縦横無尽に絡んでいくことを狙ったのだと思います。
プロットも単純ですし、読んでしまえば誰もがわかるような仕掛け(ストーリー?)です。
さすが、東野圭吾という感じで読みやすくどんどん進んでいき、伏線の回収も軽やかで面白いですよ。
大衆作家さんとしてさすがだなぁと思います。
子供から大人まで楽しめて元気が出る内容。
素晴らしいと思います。
終わりに:たまには小説も
おすすめ書籍一覧にも小説は紹介しております。
特に解説は書いてありません。
今回も解説らしいことは全然書いておりません。
興味があれば読みますよねって思っているので仕事の放棄です。
仕事放棄ついでに言いますと、小説ってタイミングが全てですよね。
小説を読みたいときは読み、読みたくないときは手にとれない。
そういうものですので、タイミングが大事だと思うのです。
さらに、その時の自分の置かれた状況や感情など、いろんなことが重なったタイミングで読んだ時にピタッとくると思うのです。(書籍を手に取った時の感覚も大事)
内容も大事ですが、タイミングもとっても大事。
なので小説モードがやってきた時はぜひ小説を読んでみてください。
偶然、読むようなタイミングもいいですね。
ではでは。