適当なのでご配慮ください。
もくじ.
【伝統・源流】ヨガのルーツを知る(5選)
すべてのヨガの源泉となる、クラシックなスタイルです。
1. ハタヨガ (Hatha Yoga)
特徴: 現代のほぼすべてのヨガの基礎。「ハ(太陽・吸う息)」と「タ(月・吐く息)」のバランスを整えます。ポーズと呼吸を一つひとつ丁寧に行います。
おすすめ: 全ての初心者、基本を学びたい人。
2. アシュタンガヨガ (Ashtanga Yoga)
特徴: 決まったポーズの順番(シークエンス)を、呼吸に合わせて流れるように行うダイナミックなスタイル。「動く瞑想」とも呼ばれます。運動量が非常に多いです。
おすすめ: 体力に自信がある人、規律を持って練習したい人。
3. アイアンガーヨガ (Iyengar Yoga)
特徴: B.K.S.アイアンガー師が考案。ブロックやベルトなどの道具(プロップス)を多用し、解剖学的に正しい姿勢(アライメント)を徹底的に追求します。
おすすめ: 正確なポーズを学びたい人、身体の硬い人、怪我のリハビリ。
4. クンダリーニヨガ (Kundalini Yoga)
特徴: 「気づきのヨガ」。呼吸法(火の呼吸など)、マントラ、独特なポーズを組み合わせ、背骨の底に眠るエネルギー(クンダリーニ)を覚醒させます。
おすすめ: スピリチュアルな体験をしたい人、エネルギーを高めたい人。
5. シヴァナンダヨガ (Sivananda Yoga)
特徴: 医師でもあったスワミ・シヴァナンダ師の教えに基づく。「適切な運動(12の基本ポーズ)、呼吸、リラックス、食事、瞑想」の5原則を重視する総合的なヨガ。
おすすめ: ヨガ的なライフスタイル全般を学びたい人。
【動く・発汗】しっかり身体を使いたい人へ(10選)
フィットネス要素が強く、シェイプアップやストレス発散に向いています。
6. パワーヨガ (Power Yoga)
特徴: アシュタンガヨガをベースに、アメリカで現代風にアレンジされたスタイル。運動量が多く、筋力強化に重点を置きます。
おすすめ: 短期間で身体を引き締めたい人。
7. ヴィンヤサヨガ (Vinyasa Yoga)
特徴: 「呼吸と動きの連動」を重視。太陽礼拝をベースに、途切れることなく流れるようにポーズを繋いでいきます。ダンスのような高揚感があります。
おすすめ: 集中力を高めたい人、動くことが好きな人。
8. ホットヨガ (Hot Yoga)
特徴: 高温多湿(室温38〜40℃、湿度55〜65%程度)の環境で行うヨガ。大量の汗をかき、デトックス効果が高いとされます。
おすすめ: 汗をかいてスッキリしたい人、冷え性の改善。
9. ビクラムヨガ (Bikram Yoga)
特徴: ホットヨガの元祖。高温多湿の環境で、決まった26種類のポーズと2種類の呼吸法を90分間行います。世界中で共通のメソッドです。
おすすめ: 厳密なルールの中で達成感を味わいたい人。
10. アヌサラヨガ (Anusara Yoga)
特徴: 解剖学的な知識と、タントラ哲学(生命肯定の哲学)を融合。「心を開く」ことをテーマに、胸を開くポーズなどが特徴的。
おすすめ: ポジティブな気持ちになりたい人、解剖学に基づき安全に動きたい人。
11. ジヴァムクティヨガ (Jivamukti Yoga)
特徴: ニューヨーク発祥。ヴィンヤサスタイルに、音楽、唱名(チャンティング)、哲学、菜食主義(ヴィーガン)などの要素を強く取り入れたスタイル。
おすすめ: ヨガ哲学や倫理観、音楽が好きな人。
12. ロケットヨガ (Rocket Yoga)
特徴: アシュタンガヨガをベースに、「ロケットのように早く上達する」ようにアレンジされた、スピーディーでアクロバティックなスタイル。
おすすめ: 遊び心を持ってチャレンジしたい人。
13. オダカヨガ (Odaka Yoga)
特徴: 武道や禅の要素を取り入れ、波のような動きで関節の可動域を広げるイタリア発祥のヨガ。「丹田」への意識を重視します。
おすすめ: 流れるような動きで体幹を鍛えたい人。
14. インサイドフローヨガ (Inside Flow Yoga)
特徴: 現代の音楽(ポップスやロックなど)のリズムに合わせ、振り付けのようにシークエンスを行う新しいスタイル。音楽との一体感が魅力。
おすすめ: 音楽が好きで、ダンス感覚で楽しみたい人。
15. フローヨガ (Flow Yoga)
特徴: ヴィンヤサヨガと似ていますが、より自由度が高く、インストラクターによって構成が大きく異なります。心地よい流れを重視します。
おすすめ: 気持ちよく動いてリフレッシュしたい人。
3. 【整える・癒し】リラックスと調整を重視(10選)
心身の疲れを取り、深い休息を得るための静かなヨガです。
16. 陰ヨガ (Yin Yoga)
特徴: ひとつのポーズを3〜5分間キープし、筋肉の力を抜いて、奥深くの結合組織(筋膜や靭帯)に働きかけます。中医学の経絡理論も取り入れています。
おすすめ: 柔軟性を高めたい人、深いリラックスを求める人。
17. リストラティブヨガ (Restorative Yoga)
特徴: 「心身回復」のヨガ。ボルスター(クッション)やブランケットに身を委ね、完全に脱力した状態でポーズを長時間キープします。
おすすめ: 疲労困憊している人、ストレス過多な人、病後の回復。
18. ヨガニドラ (Yoga Nidra)
特徴: 「眠りのヨガ」。仰向け(シャヴァーサナ)の状態で、ガイドの声に従って身体の各部位に意識を向け、深いリラクゼーション状態へと入ります。
おすすめ: 不眠症の人、短時間で睡眠不足を解消したい人。
19. 骨盤調整ヨガ
特徴: 骨盤周りの筋肉をほぐし、正しい位置に整えることに特化したヨガ。全身の歪み改善を目指します。
おすすめ: 姿勢改善、腰痛予防、産後のケア。
20. 筋膜リリースヨガ
特徴: フォームローラーやボールを使いながら、筋膜(筋肉を包む膜)の癒着を剥がし、身体の動きをスムーズにするメソッドを取り入れたヨガ。
おすすめ: 身体の凝りがひどい人、可動域を広げたい人。
21. クリパルヨガ (Kripalu Yoga)
特徴: 「慈愛のヨガ」。完成形を目指すのではなく、その瞬間の身体感覚や感情に気づきを向ける「ありのままの体験」を重視します。
おすすめ: 自己探求を深めたい人、セラピー的な要素を求める人。
22. イシュタヨガ (Ishta Yoga)
特徴: 個々の体質や性格に合わせた指導を重視。「Ishta」は個人のための、という意味。ハタヨガ、タントラ、アーユルヴェーダを統合しています。
おすすめ: 自分に合ったヨガを見つけたい人。
23. ヨーガセラピー (Yoga Therapy)
特徴: 伝統的なヨガの技法を、現代医療の補完として応用したもの。心身症や生活習慣病の改善を目的とします。
おすすめ: 心身の不調を改善したい人、医療的なアプローチを求める人。
24. ルーシーダットン (Rusie Dutton)
特徴: タイ式ヨガ。「仙人体操」とも呼ばれ、独自の呼吸法とポーズで血流やリンパの流れを促進します。身体が硬くても行いやすいのが特徴。
おすすめ: 身体が硬い人、マッサージのような効果を得たい人。
25. フェイシャルヨガ (顔ヨガ)
特徴: 顔の表情筋を鍛えたりストレッチしたりするメソッド。シワやたるみの改善、小顔効果を目指します。
おすすめ: 美容目的の人、表情を豊かにしたい人。
4. 【現代的・融合】新しいアプローチとエンタメ(10選)
道具を使ったり、特殊な環境で行う、ユニークなヨガです。
26. エアリアルヨガ (Aerial Yoga)
特徴: 天井から吊るしたハンモック状の布を使って行うヨガ。重力を利用して背骨を伸ばしたり、逆転のポーズを容易に行えます。
おすすめ: 非日常感を味わいたい人、腰痛持ちの人(牽引効果)。
27. SUPヨガ (Stand Up Paddle Yoga)
特徴: 水上に浮かべたSUPボードの上で行うヨガ。不安定な足場で行うため、体幹が強烈に鍛えられます。海や湖との一体感が最高です。
おすすめ: アウトドア派、体幹を強化したい人、夏を楽しみたい人。
28. アクロヨガ (Acro Yoga)
特徴: 2人以上で組み、一人がベース(土台)、もう一人がフライヤー(上で飛ぶ人)となってアクロバティックなポーズを行います。信頼関係が鍵。
おすすめ: パートナーと楽しみたい人、信頼感を育みたい人。
29. ビーチヨガ (Beach Yoga)
特徴: 砂浜で行うヨガ。波の音、風の感触、広大な空を感じながら行う開放感は格別です。
おすすめ: 自然の中で癒されたい人。
30. キャンドルヨガ
特徴: 照明を落とし、キャンドルの灯りの中で行うヨガ。炎の揺らぎ(1/fゆらぎ)が副交感神経を優位にし、深いリラックスへ導きます。
おすすめ: 夜のリラックスタイム、眼精疲労がある人。
31. ホイールヨガ (Wheel Yoga)
特徴: 専用の円形ホイール(ヨガホイール)を使って、後屈を深めたりバランスを取ったりするヨガ。
おすすめ: 後屈が苦手な人、猫背を改善したい人。
32. チェアヨガ (Chair Yoga)
特徴: 椅子に座ったまま行うヨガ。オフィスや自宅で、着替えずに手軽に行えます。
おすすめ: デスクワーカー、高齢者、膝が痛くて正座ができない人。
33. ボールヨガ
特徴: バランスボールや小さなピラティスボールを使って行うヨガ。不安定さを利用してインナーマッスルを刺激します。
おすすめ: バランス感覚を養いたい人。
34. 月ヨガ (Moon Yoga)
特徴: 月の満ち欠け(新月・満月)のリズムに合わせてシークエンスを変えるヨガ。女性の身体のリズムに寄り添います。
おすすめ: 生理周期を整えたい女性、自然のリズムと調和したい人。
35. アロマヨガ
特徴: エッセンシャルオイル(精油)を焚いた空間で行うヨガ。香りの効果が脳に直接働きかけ、リラックスや集中を深めます。
おすすめ: 香りに癒されたい人、自律神経を整えたい人。
5. 【対象別・目的別】ライフステージに寄り添う(10選)
特定の年齢や状態に合わせて最適化されたヨガです。
36. マタニティヨガ
特徴: 妊婦さん向けにアレンジされたヨガ。妊娠中の不調(腰痛、むくみ)を緩和し、出産に必要な体力と呼吸法を養います。
おすすめ: 妊娠中の女性(安定期以降)。
37. 産後ヨガ
特徴: 出産後の身体(特に骨盤底筋群)のリカバリーを目的としたヨガ。赤ちゃんと一緒に行えるクラスも多いです。
おすすめ: 産後のママ、体型を戻したい人。
38. キッズヨガ
特徴: 子供向けに、動物のまねなどを取り入れて楽しく行うヨガ。集中力、情緒の安定、身体感覚の発達を促します。
おすすめ: 子供の習い事、親子で楽しみたい人。
39. シニアヨガ
特徴: 高齢者向けに、身体への負担を減らして行うヨガ。転倒予防、筋力維持、認知症予防を目指します。
おすすめ: 高齢者、運動不足のシニア層。
40. メンズヨガ
特徴: 男性の身体的特徴(筋肉量が多く柔軟性が低い傾向)に合わせて構成されたヨガ。ビジネスマンのパフォーマンス向上としても人気。
おすすめ: ヨガを始めたい男性。
41. オフィスヨガ
特徴: 企業のオフィスに出張して行うヨガ。スーツのままでもできる動きを中心に、肩こり解消やリフレッシュを目的とします。
おすすめ: 企業の福利厚生、デスクワークの合間に。
42. アスリートヨガ
特徴: スポーツ選手のパフォーマンス向上、怪我の予防、メンタルトレーニングとして取り入れられるヨガ。
おすすめ: スポーツをしている人、身体の使い方を向上させたい人。
43. 更年期ヨガ
特徴: 更年期特有のホルモンバランスの乱れによる不調(ホットフラッシュ、イライラ)を、自律神経を整えることで緩和するヨガ。
おすすめ: 更年期障害に悩む女性。
44. 眼ヨガ (Eye Yoga)
特徴: 目の周りの筋肉を動かしたり、遠近を見るトレーニングを行い、視力回復や疲れ目の解消を目指すメソッド。
おすすめ: スマホ老眼、眼精疲労の人。
45. ハンディキャップヨガ
特徴: 身体的・精神的な障害を持つ方でも無理なく楽しめるように工夫されたヨガ。
おすすめ: 障害を持つ方、リハビリ中の方。
6. 【精神・瞑想】心の深淵へと潜る(5選)
身体の動きよりも、精神統一や哲学、献身を重視する「心のヨガ」です。
46. ラージャヨガ (Raja Yoga)
特徴: 「王のヨガ」。瞑想によって心の波立ちを鎮めることを目的とする、精神的なヨガの王道。『ヨガ・スートラ』の実践。
おすすめ: 本格的な瞑想を学びたい人、精神性を高めたい人。
47. カルマヨガ (Karma Yoga)
特徴: 「行為のヨガ」。見返りを求めずに、日々の仕事や奉仕活動を行うこと自体をヨガの修行とする生き方。
おすすめ: 日常生活そのものを修行と捉えたい人、奉仕の精神を持ちたい人。
48. バクティヨガ (Bhakti Yoga)
特徴: 「信愛のヨガ」。神や大いなる存在への絶対的な愛と献身(キールタン/歌うことなど)を通じてエゴを溶かす道。
おすすめ: 感情豊かな人、歌うことが好きな人、神聖なものとの繋がりを感じたい人。
49. ギャーナヨガ (Jnana Yoga)
特徴: 「知識のヨガ」。聖典の研究や哲学的思索を通じて、「私とは何か」という真理を探究する知的な道。
おすすめ: 哲学的な問いを深めたい人、理知的なアプローチを好む人。
50. タントラヨガ (Tantra Yoga)
特徴: 宇宙のエネルギーと個人のエネルギーの合一を目指す密教的なヨガ。身体、呼吸、マントラ、幾何学模様(ヤントラ)などを用いて儀式的に行います。
おすすめ: 神秘的な体験を求める人、エネルギーワークに興味がある人。
おわりに
50種類のヨガを紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
「こんなにもあるのか」と圧倒されたかもしれません。
「くだらない」と失笑されたかもしれません。
しかし、入り口は違えど、すべてのヨガが目指す頂(いただき)は同じです。(ということになっています)
それは、「自分自身との調和」、そして「静寂」です。
種類の名前にとらわれすぎず、
まずは、あなたの呼吸が一番心地よいと感じる場所を探してみてください。
それが、あなたにとっての「最高のヨガ」なのですから


