皆さん、こんにちは。
ENGAWA STUDIOでインサイトマップ講座を担当している尼田浩之です。
新元号おめでとうございます。
2018年5月1日に当時、代々木にあったENGAWA STUDIOで、初めてインサイトマップ講座を始めて、1年が経ちました。
元号も「令和」となり、新たな気持ちでスタートを切ることができています。
前回までは、自分を実験台にして、インサイトマップで自分の葛藤、迷いをひも解いて、
自らを前進させている様子をお伝えしてきました。
そんな中、何人かの方から「私には今、迷いと呼べるものがないんだけど・・・」「決められないことはないんですけど・・・」と、似たような声をいただきました。
ということで、今回からは、何回かにわたって「インサイトマップの活用法」として、お伝えしていきたいと思っています。
「こんな使い方もあるんだ、面白い」と思ってもらえると嬉しいです。
もくじ.
自分のサービスや商品について、インサイトマップでひも解いてみる
これまでインサイトマップでは「迷いや葛藤をテーマにします」とお伝えしてきました。
今回は「インサイトマップ活用法」その1として、「自分のサービスや商品」について、インサイトマップを活用してみたいと思います。
「自分のサービスや商品」
私でいうと、カウンセリングやコーチング、インサイトマップ講座がサービス、商品にあたります。
ヨガのインストラクターの方でいうと、自分のヨガクラス。
会社員の方でいうと、自社で扱っている商品やサービスを想像してもらいながら、今回のコラムを読んでもらえると嬉しいです。
せっかくの機会なので、私も「インサイトマップ講座」、自ら行っているサービスをテーマに紐解いてみたいと思います。
ちょっとドキドキですが・・・
テーマ、言葉を決める
インサイトマップでは初めに、マップの中心にテーマとする言葉を決め、書き込むところからスタートします。
「するorいない」「AorB」のいずれかのパターンで言葉にしていきます。
私の場合でいうと、「インサイトマップ講座を受ける」「インサイトマップ講座を受けない」としました。
「するorしない」のパターンです。
仮に今回のインサイトマップ講座を「AorB」のパターンにするとしたら、他の競合するサービスを設定すると良いと思います。
私の場合であれば「インサイトマップ講座を受ける」or「占い師に占ってもらう」と、競合を「占いサービス」としてインサイトマップでひも解いてもるのも面白そうですね。
「意思決定したい人が何を選ぶか」を競合とした場合に「占い師に占ってもらう」という競合サービスが浮かんできました。
競合サービスが明らかであれば「Aさんのクラスを受講する」とか「B社の〇〇を購入する」を中心のグレーのマスに書いて、インサイトマップをスタートしていきます。
インサイトマップのマスを埋めていく
インサイトマップの中心の言葉が決まったら、今度は全体のマスを埋めていきます。
中心から外側に、2層目、3層目、4層目と向っていくにしたがって、ストーリーが展開していくことをイメージしながら書いていきます。
白いマスにはその先に起こりそうな「良いと思えること」、反対にグレーのマスにはその先に起こりそうな「良くないと思えること」を書いていきます。
そして1層目から4層目までの4コマストーリーを完成させていきます。
一番外側、4層目のマスは16マスありますので、全部のマスを埋めていくことで合計16通りのストーリーが出来上がります。
今回の私で言うと、
「インサイトマップ講座を受けることの先に起こりうる」8つのストーリーと「インサイトマップ講座を受けないことの先に起こりうる」8つのストーリー、合計16通りのストーリーが浮かび上がってくるということになります。
16通りのストーリーを味わう
インサイトマップのマスをすべて埋めることが出来たら、16通りの4コマストーリーをそれぞれじっくり味わってみてください。
「めっちゃいいやん」という思うストーリーもあれば、「うわっ、最悪」、「え~、そうなんや」など、いろんな感情が湧いてきたり、気づきが得られたりします。
強く感情が揺さぶられたマス(プラスの感情もマイナスの感情も)には、「どんな感情が湧いたのか」「どれくらい強い感情なのか」が分かるように色や記号、数値にして残していきます。
インサイトマップの全部のマスを埋めていく過程では「あっ、そうか」「え~っ?」「うわっ!」など、いろんな感情が湧き上がってきたり、いろんな思いが浮かんできます。
これらは忘れないうちのメモをとっていきましょう。
自分のサービス、自社の商品を選択するにあたって湧き上がる感情に、よりリアルに気が付くことができれば、そのサービスを受ける、商品を購入すると「何を得ることが出来るのか」が実感しやすくなったり、サービス、商品の良さをどう伝えるかについての迷いは減ってくると思います。
ペルソナを設定するとリアルに実感できそう
すいません。
今、書きながら気が付いてしまったことがあるので書きます。
何に気が付いたかというと、「ペルソナを設定すると、よりリアルにインサイトマップ講座を受ける人の気持ちが理解できる」ということに気が付きました。
「ペルソナ」とは、マーケティング用語で「商品・サービスを利用する顧客の中で最も重要な人物モデルのこと」です。
今回で言うと、インサイトマップ講座を受けてくれる人で最も喜んでくれそうな人、成果を出してくれそうな人を詳細に妄想して「こんな人」を創りあげる。
例えば
「大阪府出身、東京都町田市在住、47歳男性、血液型B型、フリーランスのコーチ、カウンセラー、趣味は人間観察、性格はまじめでマイペース、現在、更なる飛躍に向けて引っ越し準備中・・・」
こんな感じ。
そして、
その人になったつもりで「インサイトマップ講座を受けるか、受けないか」をインサイトマップでひも解いてみる、ということです。
もっと分かり易く言い換えると
自分のサービスを受けてくれる、最も大切な一人のお客様の気持ちにたって、インサイトマップを受けるか受けないかをインサイトマップで考えるということです。
???
あんまり分かり易くなってないですね。
すいません。。。
インサイトマップを使うとお客さんの迷いや葛藤、深層心理、潜在意識まで分かる、見える化される。
ペルソナを設定することでよりお客様のことが理解できるので、更に良さそうです。
次回は、
インサイトマップ講座を受ける方のペルソナを設定してみたらどうなったか、について書いてみることにします。
いろいろ質問してみる
話を戻します。
インサイトマップで自分のサービス、自社の商品を利用するか、しないか。
自分のサービスか別のサービスを利用するかをインサイトマップでひも解いていくと、たくさんの気づきが得られます。
16通りの4コマストーリーを味わうことで、自分のサービスや自社の商品のことをより実感出来て、理解できるようになります。
競合サービスとの比較であれば、競合サービスの良さや弱点も同時に気づける、理解できます。
気付きや湧いてきた感情はメモに取るといいです。
と、これまでお伝えしていました。
次に、していただきたいのは「質問してみる」「自分に問いかけてみる」ということを是非やっていただきたいです。
「何を質問するか」ですが、これはあくまで私の場合なので、これが正解という訳ではないですが
例えば
- インサイトマップ講座を受けることで得られることは何か?
- インサイトマップ講座を受けることで起こりそうなマイナス要因は何か。
- マイナス要因を回避するために出来ることは何か?
- インサイトマップを受けない選択をする人は、なぜ受けないという選択をするのか?
- インサイトマップ講座を受ける人は何を期待して受ける選択をしているのか?
などなど
質問、自分に問いを投げかけることで、脳は勝手に考えてくれます。
インサイトマップで16通りの4コマストーリーを味わった後、いろいろ気づいた後に、質問、問いをすることでより理解が得られ、深い答えを引き出せると思います。
質問する力、問う力は日頃から練習することで磨かれていきます。
ある発明家の方は良い質問をするためには「良い問いを創るための問い」が大事ですと話されていました。
分かりづらいですが、それだけ問いは大事ということを話されています。
書店にも「質問力」に関する書籍がたくさん出されています。
自らの職業を「質問家」として活躍されている方もいるくらいです。
是非皆さんも日頃から「自らに問うこと」を実践してみてください。
質問上手になると、教え上手にもなることが出来て、いろんな場面で活かすことができます。
問いの答えを書き出す。そしてまた気づきをメモする。
何を質問したのか、そこからどんな答えが出てきたかは、何度もしつこいですが、必ず書き残すようにしましょう。
質問して、答えながら気づいたことは、これもまたメモに残しましょう。
少しマニアックな話になりますが、湧き上がってきた感情や気づきが発生したとき、体の何処にどんな感覚が発生したかを感じることができると、より気づきや湧いてきた感情をリアルに再現することも可能となります。
「あっ!」と思った瞬間、
「胃がピクッとあがるような感覚がして、同時に脳みそも反応して、よくあるランプがピカッと光るような感じがした。」
「その時、呼吸は一瞬、短く吸う感じがした。」
これはあくまで私が感じた感覚の一例ですが、感情が涌いたときの感覚をつかめるようになると、理解の促進に繋がったり、自分の良い状態を再現することに役立てることが出来るので、これもお勧めです。
具体的にどうするかを書き出す。そして実践してみる。
ここまで私が扱っているサービス、インサイトマップ講座を受けるか受けないかをインサイトマップで紐解いてみるということについて書いてきました。
16通りのストーリーを味わい、感じたことや気づきをメモに残し、そして質問、自分に質問をして答えを出す。
そして気が付いたことをまたメモに取る。
ということを話してきました。
ここまでで、かなり気づきが得られ理解が深まっている状態です。
ここからは最終的に得られた気づきや深まった理解を踏まえてどうするかを書き出していく。
そして書き出したことをひたすら実践していく、淡々と実践していく。
通常、頭で考えて出てきた答えを実行するよりも、行っている自分の感覚やエネルギー量も段違いだと思います。
実行、実践していくと何かしらの成果を得られます。
エネルギー量が多いとそれだけ成果の量も倍増すると思います。
皆さんにも是非試していただきたいと思います。
まとめ
今回はインサイトマップ活用法その1として、自分のサービス、自社の商品をインサイトマップでひも解いてみる、ということについて書いてきました。
- インサイトマップのマスを埋めていくだけで、自分のサービスや商品について気づきや理解が深まる
- 自分に質問することが大事、問うことで更に理解が深まる
- 感情が湧き上がった時、体のどこにどんな反応が起こったか、どんな感覚が発生したのかを感じることで、肌感覚、よりリアルに理解できる
- 体の反応や感覚をつかめるようになると、自分の良い状態を再現しやすくなる
- 感じたことや気付いたことは必ずメモに残していくことが大事
という話をしてきました。
次回も引き続きインサイトマップ活用法その2として、ペルソナを設定して自分のサービスをインサイトマップでひも解いたらどうなったかについて書いていきます。
インサイトマップ講座に興味を持たれた方は以下をチェックしておいてください。
現在、更なるパワーアップに向けて準備しています。