ビジョンを明確にすることで、見える世界が変わる。

365days

「ビジョンを明確にすることで、見える世界が変わる。」

ヨガを推奨しております。
ヨガというと、どうしても身体を動かすことや、呼吸を整えることというイメージが強いかもしれません。
もちろん、それらもヨガの大切な要素です。
しかし、ヨガの深淵な教えの中には、私たちの「視点」や「認識」そのものを変革する力があります。

今日は、「ビジョン(視座・展望)」について、少し静かにお話ししてみたいと思います。
単なる「将来の夢」や「目標」といった薄っぺらいものではなく、もっと根源的な、世界をどう眼差すかというお話です。

 

私たちは、見たいものだけを見ている

脳科学的にも言われていることですが、私たちは「世界をありのままに見ている」わけではありません。
私たちは「自分が見ようとしているもの」を選択的に見ています。
これを「RAS(毛様体賦活系)」の働きなどと説明することもありますが、もっとシンプルに言えば、私たちの意識は懐中電灯のようなものだということです。

真っ暗な部屋で、懐中電灯を足元に向ければ、汚れた床が見えるかもしれません。
天井に向ければ、美しい梁が見えるかもしれません。
部屋自体は同じなのに、どこに光を当てるかで、その部屋(世界)の印象は全く別物になります。

「世の中は敵ばかりだ」というビジョン(フィルター)を持っている人は、他人の些細な言動の中に「敵意」を見つけ出す天才になります。
逆に、「世界は学びに満ちている」というビジョンを持っている人は、困難なトラブルの中にさえ「成長の種」を見出すでしょう。

つまり、ビジョンを持つということは、この懐中電灯の光を、意図的にコントロールするということなのです。

 

ヨガの「ドリスティ」が教えること

ヨガのアーサナ(ポーズ)の練習には、「ドリスティ(視点)」という教えがあります。
ポーズをとるとき、視線をどこに向けるかが厳密に定められています。
鼻先を見るのか、眉間を見るのか、手の指先を見るのか。

なぜ視点がそんなに重要なのでしょうか?
それは、「視線が向かうところに、エネルギーが流れる」からです。
バランスポーズをとっているとき、視線がキョロキョロと定まらなければ、身体も心もグラグラと揺れ動きます。
しかし、一点を力強く見つめた瞬間、不思議なほど身体は安定し、内側に静寂が訪れます。

これは人生においても全く同じです。
「こうありたい」「ここへ行きたい」という明確な一点(ビジョン)を見つめているとき、私たちの迷いは消え、日々の選択というエネルギーの使い方が最適化されます。
雑音が入ってきても、ブレなくなるのです。

 

ビジョンは「未来」にあるのではなく、「今」にある

ビジョンというと、「10年後の自分」のような、遠い未来の話だと思われがちです。
しかし、私はビジョンとは「今、ここ」の在り方を決定するアンカー(錨)だと考えています。

例えば、「私は、関わる人に安らぎを与える存在でありたい」というビジョンを持ったとします。
すると、その瞬間から、世界の見え方が変わります。
レジの店員さんの疲れた表情に気づくかもしれません。
家族の何気ない一言の裏にある寂しさに気づくかもしれません。
ビジョンがなければ素通りしていたであろう微細なシグナルが、鮮明に飛び込んでくるようになります。

ビジョンを明確にするとは、未来を予言することではありません。
今、目の前に広がっているカオス(混沌)の中から、自分にとって大切な意味を浮かび上がらせる「レンズ」を磨くことです。

 

ぼんやりとした不安は、ビジョンの不在から来る

現代人の多くが抱える「なんとなく不安」「なんとなく虚しい」という感覚。
それは、環境が悪いからでも、能力が足りないからでもありません。
ただ、「どこを見ればいいのかわからない」という、視線の迷子状態にあるからではないでしょうか。

霧の中を歩いているとき、足元ばかり見ていると不安になります。
しかし、遠くに微かでも灯台の光が見えれば、私たちは安心して歩みを進めることができます。
その光こそが、ビジョンです。

その光は、誰かから与えられるものではありません。
会社の上司や、親や、SNSのインフルエンサーが決めた目標は、あなたのビジョンではありません。
それは、あなた自身の内側にある静寂の中から、湧き上がってくるものです。
「魂が何を望んでいるか」「何に深い喜びを感じるか」
その声に耳を澄ませること。
縁側でぼんやりとお茶を飲みながら、思考の波が静まったときにふと訪れる、直感のようなものかもしれません。

 

見える世界が変われば、現実は後からついてくる

「思考は現実化する」という言葉がありますが、より正確には「ビジョン(認識)が現実を再構成する」のだと思います。
あなたが「世界は美しい場所だ」と決め、その証拠を探すビジョンを持てば、脳は自動的に美しさを集め始めます。
そして、美しさに囲まれたあなたは、自然と穏やかな振る舞いになり、周囲にも優しさが伝播し、結果として本当に美しい現実が創造されていきます。

まずは、決めることです。
あなたはこの世界で、何を見たいですか?
どんな色の光を、その懐中電灯から放ちたいですか?

ビジョンを明確にすることで、今まで見えなかった扉が、目の前に現れるかもしれません。
その扉を開ける鍵は、常にあなたの視線の中にあります。

ヨガを通して、その曇りのない眼(まなこ)を、一緒に養っていきましょう。

ではまた。



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Kiyoshiクレイジーヨギー
*EngawaYoga主宰* 2012年にヨガに出会い、そしてヨガを教え始める。 瞑想は20歳の頃に波動の法則の影響を受け瞑想を継続している。 東洋思想、瞑想、科学などカオスの種を撒きながらEngawaYogaを運営し、ENQAN(ヨガ)、JIQAN(内観)、瞑想指導にあたっている。SIQANという日本一簡単な緩める瞑想も考案。2020年に雑誌PENに紹介される。 「集合的無意識の大掃除」を主眼に調和した未来へ活動中。