オートファジーを促進する習慣と工夫【ヨガと健康】

日常での身体・栄養の整え方

近年、健康や長寿に関心の高い人々の間で注目を集めている「オートファジー」。これは、細胞内の不要なタンパク質や古くなった細胞小器官を分解・再利用する、いわば「細胞内の清掃システム」です。オートファジーを活性化させることは、細胞の健康を維持し、老化を遅らせ、様々な病気のリスクを軽減する可能性を秘めています。

私はオートファジーの促進を少しだけ意識しています。しっかりと考えているわけではありませんので、その点はご了承ください。また、以下にご紹介する方法も推奨しているわけではありません。あくまでもオートファジーの促進としてまとめております。持病のある方などはご注意ください。過度に試すとオートファジーを促進するために不健康になるという本末転倒になってしまう人もいます。よろしくお願いします。

 

オートファジーとは何か?細胞内の清掃システムを活性化し、健康寿命を延ばす

 

1.オートファジーの定義とメカニズム

オートファジー(Autophagy)は、ギリシャ語の「Auto(自己)」と「Phagy(食べる)」を組み合わせた言葉で、「自食作用」とも呼ばれます。これは、細胞が自らの構成要素を分解し、再利用するプロセスを指します。

  • 不要物の除去: 細胞内に蓄積した異常なタンパク質や損傷した細胞小器官(ミトコンドリア、小胞体など)を分解し、細胞の機能を維持します。

  • エネルギー源の供給: 分解された物質は、新たなタンパク質合成やエネルギー源として再利用され、細胞の生存を支えます。

  • 細胞のリサイクル: 古くなった細胞小器官を分解し、新しい細胞小器官の合成を促進することで、細胞の若さを保ちます。

オートファジーは、細胞がストレスにさらされた時や栄養が不足した時に活性化され、細胞の生存を助ける重要な役割を果たします。

 

2.オートファジーの種類

オートファジーには、主に以下の3つの種類があります。(ネット検索でまとめたので間違っていたらすみません、そしてよくわからないですね笑)

  • マクロオートファジー(Macroautophagy): 最も一般的なオートファジーで、細胞質内の不要物を二重膜の袋(オートファゴソーム)で包み込み、リソソームと融合させて分解します。

  • ミクロオートファジー(Microautophagy): 細胞質内の不要物をリソソームが直接取り込み、分解します。

  • シャペロン介在性オートファジー(Chaperone-mediated autophagy, CMA): 特定のタンパク質がシャペロンと呼ばれるタンパク質の助けを借りてリソソームに運ばれ、分解されます。

 

3.オートファジーの健康への影響

オートファジーは、細胞の健康維持だけでなく、全身の健康にも様々な影響を与えます。

  • 老化の抑制: オートファジーの活性化は、細胞内の不要物を除去し、細胞の機能を維持することで、老化を遅らせる効果が期待されています。

  • 病気の予防: オートファジーは、がん、神経変性疾患(アルツハイマー病、パーキンソン病など)、糖尿病、感染症などの様々な病気の予防に役立つ可能性が示唆されています。

  • 免疫機能の向上: オートファジーは、免疫細胞内の病原体を分解し、免疫応答を活性化することで、感染症に対する抵抗力を高める効果が期待されています。

 

オートファジーを促進する方法

 

1.カロリー制限(Caloric Restriction, CR)

カロリー制限は、摂取カロリーを制限する食事法で、オートファジーを最も強力に誘導する方法の一つです。

  • メカニズム: カロリー制限により、細胞内のエネルギーレベルが低下し、AMPK(AMP活性化プロテインキナーゼ)という酵素が活性化されます。AMPKは、オートファジーの開始を促す様々な経路を活性化します。

  • 注意点: 極端なカロリー制限は、栄養不足や筋肉量の低下を招く可能性があるため、専門家(医師、栄養士など)の指導のもとで行うことが重要です。

  • 推奨される方法: 1日の摂取カロリーを通常より20〜30%程度減らすことを目安とします。ただし、個人の体質や活動レベルに合わせて調整する必要があります。

 

2.断食(Fasting)

断食は、一定期間、固形物を摂取しない食事法で、オートファジーを活性化する効果が期待されています。

  • メカニズム: 断食により、細胞内の栄養が枯渇し、オートファジーが誘導されます。また、断食は、インスリン感受性を高め、血糖値を安定させる効果も期待できます。

  • 種類:

    • 間欠的断食(Intermittent Fasting, IF): 1日のうち一定時間、または週のうち数日間、食事を制限する方法です。

      • 16時間断食(16/8法):1日のうち16時間断食し、残りの8時間で食事を摂ります。

      • 5:2断食:週のうち2日間、摂取カロリーを大幅に制限し(女性:500kcal、男性:600kcal)、残りの5日間は通常通りの食事を摂ります。

    • 完全断食: 一定期間、水以外のものを一切摂取しない方法です。

  • 注意点: 断食は、体調や持病によっては危険な場合があるため、必ず医師に相談してから行うようにしてください。

  • 推奨される方法: まずは、16時間断食などの比較的負担の少ない方法から始め、徐々に期間を延ばしていくと良いでしょう。

 

3.ケトジェニックダイエット(Ketogenic Diet)

ケトジェニックダイエットは、炭水化物の摂取量を極端に減らし、代わりに脂質の摂取量を増やす食事法で、オートファジーを活性化する効果が期待されています。

  • メカニズム: ケトジェニックダイエットにより、体内の主要なエネルギー源がブドウ糖からケトン体に切り替わります。ケトン体は、オートファジーを誘導する効果があることが示唆されています。

  • 注意点: ケトジェニックダイエットは、栄養バランスが偏りやすく、腎臓や肝臓に負担をかける可能性があるため、医師や栄養士の指導のもとで行うことが重要です。

  • 推奨される方法: 炭水化物の摂取量を1日50g以下に抑え、脂質の摂取量を全体の70〜80%程度に増やします。タンパク質の摂取量は、全体の20〜30%程度に保ちます。

 

4.運動(Exercise)

適度な運動は、オートファジーを活性化し、健康を促進する効果が期待されています。

  • メカニズム: 運動により、筋肉細胞内のエネルギー需要が高まり、AMPKが活性化されます。AMPKは、オートファジーの開始を促す様々な経路を活性化します。

  • 種類: 有酸素運動(ウォーキング、ジョギング、水泳など)と筋力トレーニングを組み合わせるのが効果的です。

  • 推奨される方法: 1日に30分程度の有酸素運動と、週に2〜3回の筋力トレーニングを行うことを目安とします。ただし、個人の体力や健康状態に合わせて調整する必要があります。

 

5.特定の食品・栄養素の摂取

特定の食品や栄養素には、オートファジーを活性化する効果があることが報告されています。

  • ポリフェノール: 緑茶、コーヒー、赤ワイン、ベリー類、ダークチョコレートなどに含まれるポリフェノールは、オートファジーを活性化する効果が期待されています。特に、レスベラトロール(赤ワインに含まれる)やエピガロカテキンガレート(EGCG、緑茶に含まれる)は、オートファジーを誘導する効果が強いことが知られています。

  • スペルミジン: 大豆、きのこ、発酵食品などに含まれるスペルミジンは、オートファジーを活性化し、寿命を延ばす効果があることが示唆されています。

  • クルクミン: ウコンに含まれるクルクミンは、抗酸化作用や抗炎症作用に加え、オートファジーを活性化する効果があることが報告されています。

  • ビタミンD: ビタミンDは、免疫機能の向上や骨の健康維持に役立つだけでなく、オートファジーを活性化する効果も期待されています。

 

6.ストレスの軽減

慢性的なストレスは、オートファジーを抑制し、細胞の健康を損なう可能性があります。

  • メカニズム: ストレスにより、コルチゾールなどのストレスホルモンが分泌されます。これらのホルモンは、オートファジーを抑制する可能性があります。

  • 対策: ヨガ、瞑想、深呼吸などのリラックス法を取り入れ、ストレスを軽減することが重要です。

  • ヨガ哲学の視点: ヨガ哲学では、ストレスは心の乱れから生じると考えられています。ヨガのアーサナ(ポーズ)、プラーナヤーマ(呼吸法)、瞑想などを実践することで、心の状態を安定させ、ストレスに対する抵抗力を高めることができます。

 

7.十分な睡眠

睡眠不足は、オートファジーを抑制し、健康を損なう可能性があります。

  • メカニズム: 睡眠不足により、ストレスホルモンの分泌が増加し、オートファジーが抑制される可能性があります。

  • 対策: 1日に7〜8時間の質の高い睡眠を確保することが重要です。

  • 東洋医学の視点: 東洋医学では、睡眠は身体と心の休息のための重要な時間と考えられています。睡眠中に、身体は修復され、エネルギーが蓄えられます。十分な睡眠をとることは、心身のバランスを保ち、健康を維持するために不可欠です。

 

注意点と安全性

オートファジーを促進する方法は、一般的に安全と考えられていますが、以下のような注意点があります。

  • 持病のある方: 糖尿病、腎臓病、肝臓病などの持病のある方は、必ず医師に相談してから行うようにしてください。

  • 妊娠中・授乳中の方: 妊娠中・授乳中の方は、オートファジーを促進する方法を行う前に、必ず医師に相談してください。

  • 薬を服用している方: 薬を服用している方は、オートファジーを促進する方法が薬の効果に影響を与える可能性があるため、医師に相談してください。

  • 体調の変化: オートファジーを促進する方法を始めた後、体調に変化があった場合は、すぐに中止し、医師に相談してください。

 

私がやっていること

私が実践していることをまとめます。

  • 運動習慣、ヨガの習慣
  • 瞑想の習慣(ストレス削減)
  • 夕食の時間を早める、朝食の時間を急がない
  • コーヒー減らして緑茶を増やす
  • ポリフェノールが入っている食品を摂る
  • 納豆を食べる(スペルジミン)
  • ビタミンDサプリを飲む(ビタミンDの生成する習慣が薄いので)

このくらいしかやっておりません。

ヨガと瞑想はかなりやっておりますので、そこが生活の基盤となっております。

食事やサプリメントも気を使っておりますが、管理し過ぎたことで体調を崩したので、本能的なところを中心にして(身体に聞く)やっております。

サプリメントなど摂っているものはこちらにまとめております。

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80歳でもスコーピオンのポーズができる身体を目指しているので参考になれば幸いです。以下がスコーピオンのポーズです。

スコーピオン

 

まとめ:オートファジーを生活に取り入れ、健康寿命を延ばす

オートファジーは、細胞内の清掃システムを活性化し、健康寿命を延ばす可能性を秘めた重要なプロセスです。カロリー制限、断食、ケトジェニックダイエット、運動、特定の食品・栄養素の摂取、ストレスの軽減、十分な睡眠など、様々な方法でオートファジーを促進することができます。

ただし、オートファジーを促進する方法は、個人の体質や健康状態によって効果が異なる場合があります。また、持病のある方や薬を服用している方は、医師に相談してから行うようにしてください。

ヨガ哲学や東洋医学の視点も取り入れながら、自分に合った方法でオートファジーを生活に取り入れ、健康で豊かな人生を送りましょう。

 


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Kiyoshiクレイジーヨギー
*EngawaYoga主宰* 2012年にヨガに出会い、そしてヨガを教え始める。 瞑想は20歳の頃に波動の法則の影響を受け瞑想を継続している。 東洋思想、瞑想、科学などカオスの種を撒きながらEngawaYogaを運営し、BTY、瞑想指導にあたっている。SIQANという日本一簡単な緩める瞑想も考案。2020年に雑誌PENに紹介される。 「集合的無意識の大掃除」を主眼に調和した未来へ活動中。