人生が好転する「捨てる」技術。ヨガが教える、手放すとすべてが捗る

自己啓発

ヨガを推奨しております。
それは、ヨガが身体を柔らかくする体操ではなく、人生を滞らせている「詰まり」を取り除くための、最も洗練されたシステムだからです。

最近、なんとなく物事がスムーズに進まない、頑張っているのに空回りしている、と感じることはありませんか?
アクセルをベタ踏みしているのに、車が前に進まない。
そんな時は、エンジンの出力を上げようとする(努力を足す)のではなく、まずサイドブレーキが引かれていないか(余計なものを抱えていないか)を確認する必要があります。

現代社会において、この「サイドブレーキ」の正体は、私たちが無意識に抱え込んでしまった「過剰な荷物」であることがほとんどです。
今日は、なぜ「捨てる」ことから始めると、人生のあらゆる側面が驚くほど捗り始めるのか。
そのメカニズムについて、ヨガの深淵な視点と、少しばかりのスピリチュアルな解釈を交えて、静かに紐解いていきたいと思います。

 

足し算の呪縛から、引き算の自由へ

私たちは生まれた瞬間から、資本主義という巨大なシステムの中で「足し算」の教育を受け続けてきました。
もっと知識を、もっと友人を、もっとお金を、もっとスキルを。
「持っていること」が善であり、「持っていないこと」は悪であるという価値観です。
不足を埋めるために走り続け、何かを獲得することで安心感を得ようとします。

しかし、不思議なことに、足せば足すほど、私たちの身体と心は重くなっていきます。
パソコンやスマートフォンを想像してみてください。
アプリを立ち上げすぎたり、データを保存しすぎたりすると、動作が重くなり、フリーズしてしまいますね。
私たち人間も全く同じです。
メモリ(脳の処理能力)には限界があります。
それなのに、私たちは古いデータを削除しないまま、新しい情報を詰め込もうとしすぎています。
これでは、直感という名の高機能なアプリが起動する余地などありません。

ヨガの本質は、徹底的な「引き算」です。
サンスクリット語で「アパリグラハ(不貪)」と言いますが、これは必要以上のものを所有しない、執着しないという教えです。
捨てることは、喪失ではありません。
それは「スペース(空)」を作ることです。
そして、この宇宙には「空白ができると、そこに新しいエネルギーが流れ込む」という絶対的な法則があります。
物事が捗るというのは、この新しいエネルギーの流れに乗ることに他なりません。

 

物理的な「モノ」が発するノイズ

まずは、最も分かりやすい物理的な「モノ」について考えてみましょう。
あなたの部屋は今、どのような状態でしょうか。
ヨガのエネルギー論(プラーナ)の観点から見ると、すべての物質は固有の周波数(振動)を持っています。
使われずに放置されたモノ、「いつか使うかも」と溜め込まれたモノは、そこでエネルギーを停滞させ、淀みを作ります。
それはまるで、清流の中に大きな岩がゴロゴロと転がっているようなものです。これでは水(運気や思考)はスムーズに流れません。

視界に入るノイズは、無意識のうちに脳のリソースを奪います。
散らかった部屋にいるだけで疲れが取れないのは、脳が常に「片付けなければ」という微細なストレス信号を処理し続けているからです。
物理的に捨てることは、このノイズキャンセリングを行うことです。
一枚のレシート、着ない服、読みかけの本。
それらをゴミ袋に入れた瞬間、ふっと肩の力が抜ける感覚があるはずです。
その軽やかさこそが、次に進むための推進力となります。

 

「情報」と「人間関係」の断捨離

現代社会特有の重荷として、「情報の過剰」は深刻です。
私たちは、自分とは関係のない遠くの国の出来事や、他人の煌びやかな生活を、朝から晩まで見せ続けられています。
これにより、本来自分に向けるべきエネルギーが、外部へと漏れ出し続けています。
「知らなければならない」という強迫観念を捨ててみましょう。
スマホを置いて、情報を遮断する時間を持つ。
すると、驚くほど頭がクリアになり、自分が今、本当にすべきことが明確に見えてきます。

また、人間関係においても同様です。
「嫌われたくない」「付き合いだから」という理由だけで繋がっている縁はありませんか?
エネルギーを奪い合うような関係性(ヴァンパイア的な関係)を手放すことは、冷徹なことではありません。
それは、自分自身の魂を守り、相手の自立をも促す慈愛の行為です。
縁があればまた繋がりますし、なければそれまでです。
その執着を手放した時、本当に必要な「サンガ(魂の仲間)」との出会いが用意されるのです。

 

最も捨て難いもの、それは「自分自身」

さて、ここからがヨガの核心部分です。
私たちが捨てるべき最も重く、最も厄介な荷物。
それは「自分」という定義(アイデンティティ)であり、「過去の記憶」であり、「エゴ」です。

「私はこういう人間だ」「私は過去にこんな失敗をした」「私は被害者だ」
こうしたセルフイメージは、私たちを過去という杭に縛り付ける鎖です。
過去に縛られている限り、新しい未来はやってきません。
なぜなら、過去の延長線上でしか物事を判断できなくなるからです。

ヨガ哲学では、私たちの本質を「プルシャ(純粋意識)」と呼びます。
それは、名前も、肩書きも、性別も、過去の経歴も超えた、ただ「観るもの」としての意識です。
一方で、私たちが自分だと思っている性格や記憶は「プラクリティ(物質原理)」に属する、移ろいゆく衣装のようなものです。
多くの人は、この衣装を自分自身だと勘違いし、必死に守ろうとします。
プライド、見栄、恥、後悔。これらはすべて、衣装についたシミを気にしているようなものです。

思い切って、「これまでの自分」を捨ててみませんか。
「自分はこういうキャラだから」という設定を、脚本ごと破り捨てるのです。
すると、どうなるか。
「何者でもない自分」になります。
それは不安なことのように思えるかもしれませんが、実は「何にでもなれる自分」への回帰です。
最強の可能性(バリアント)は、自分が何者かを定義しない「空(くう)」の状態にこそ宿ります。
過去の自分を捨てた瞬間、目の前の世界は、無限の選択肢として現れ始めます。

 

吐く息から始める、循環の法則

では、具体的にどうすれば「捨てる」ことができるのでしょうか。
いきなり全てを捨てようとすると、エゴは猛烈に抵抗します(リバウンドします)。
まずは、呼吸から始めてみましょう。

呼吸は「吐く」ことから始まります。
漢字を見てください。「呼吸」は「呼んで(吐いて)」「吸う」と書きますね。
息を限界まで吐き切らなければ、新しい新鮮な空気は入ってきません。
肺の中に古い空気が残っている状態で、無理やり吸おうとするから苦しくなるのです。
人生もこれと同じです。
手放すのが先、入ってくるのは後。この順番は絶対です。

まずは、ため息でも構いません。
身体の中にある重たいものを、口からすべて出し切るイメージで、長く、深く吐いてみてください。
そして、物理的なモノを一つ、手放してみてください。
スマホの通知を一つ、オフにしてみてください。
「こうあらねばならない」という思い込みを一つ、空に溶かしてみてください。

 

諦めることは、明らかにすること

仏教用語に「諦める」という言葉がありますが、これは本来「断念する」というネガティブな意味ではありません。
「明らかに見る(諦観する)」という意味です。
執着を捨て、過度な期待を捨て、現状をただあるがままに明らかに見た時、私たちは初めて、適切な一歩を踏み出すことができます。

「結果を出さなければ」という過剰な重要性(ポテンシャル)を捨ててください。
結果はコントロールできません。コントロールできるのは、今の自分の行為と在り方だけです。
「うまくいってもいいし、いかなくてもいい」
そうやって肩の荷を下ろし、リラックスした状態で物事に取り組む時、私たちのパフォーマンスは最大化します。
これが、スピリチュアルな視点での「捗る」メカニズムです。
力み(エゴの抵抗)がないので、宇宙の流れ(タオ)に乗ることができるのです。

 

終わりに:空白という豊かさへ

捨てることは、怖いことではありません。
それは、本来の軽やかなあなたに戻るための祝祭です。
荷物を下ろした旅人が、足取り軽く山を登っていくように。
不要なものを削ぎ落とした彫刻が、その美しい姿を現すように。

あなたの人生が捗らないのは、能力がないからでも、努力が足りないからでもありません。
ただ、抱えすぎているだけです。
勇気を出して、握りしめているその手を、ぱっと開いてみてください。
手放した手のひらに、本当に必要なものが、ふわりと舞い降りてくるでしょう。

何も持たないことの心地よさ、何もしない時間の豊かさを味わいたくなったら、いつでも縁側にいらしてください。
そこには、ただ静寂という、最高の「空」が用意されています。

ではまた。


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Kiyoshiクレイジーヨギー
*EngawaYoga主宰* 2012年にヨガに出会い、そしてヨガを教え始める。 瞑想は20歳の頃に波動の法則の影響を受け瞑想を継続している。 東洋思想、瞑想、科学などカオスの種を撒きながらEngawaYogaを運営し、BTY、瞑想指導にあたっている。SIQANという日本一簡単な緩める瞑想も考案。2020年に雑誌PENに紹介される。 「集合的無意識の大掃除」を主眼に調和した未来へ活動中。