【決断疲れのあなたへ】「大きな決断」をしている時点で、もう遅い理由。ヨガが教える「選ばない」生き方

自己啓発

ヨガを推奨しております。
それはヨガが、身体を柔らかくするためだけのものではなく、人生の流れ(フロー)に乗るための羅針盤だからです。

私たちは人生の節目において、「決断」を迫られることがあります。
転職、結婚、移住、あるいは大きな買い物。
「よし、決めるぞ」と気合を入れ、メリットとデメリットを天秤にかけ、悩み抜き、清水の舞台から飛び降りるような気持ちで「エイッ」と決める。
現代社会では、こうした決断力こそがリーダーシップであり、強さの証であると称賛されます。

しかし、ヨガの深淵な視点、あるいは東洋の古くからの智慧に照らし合わせると、少し違った景色が見えてきます。
あえて、少し厳しい言い方をさせていただけるなら。
あなたが「大きな決断」をしようと歯を食いしばっている時点で、実はもう、人生の流れに対して「後手」に回っているのです。

今日は、なぜ「決断」が遅れを生むのか、そして現代人が陥りやすい「選択の罠」から抜け出し、ヨガ本来の「直観的な生き方」へとシフトする方法について、静かにお話ししていきたいと思います。

 

「決断」という言葉に含まれる暴力性

まず、「決断」という言葉の正体を解剖してみましょう。
英語でDecision(決定)の語源は、ラテン語の「de-caedere」にあります。これは「切り離す(cut off)」という意味を持っています。
つまり、決断とは、無数にある可能性の中から一つを選び取り、それ以外を「切り捨てる」という行為なのです。

そこには痛みがあります。迷いがあります。
「こっちを選んで正解だったのだろうか?」「あっちを選んでいたらどうなっていただろう?」
切り捨てたものへの未練が、執着(ラーガ)を生み出します。
現代社会は、私たちに常に「選ぶこと」を強制します。
スーパーに行けば歯磨き粉だけで何十種類も並び、ネットを開けば無限の情報が溢れています。
「自由に選べること」が豊かさだと教えられてきましたが、実はこの「選択の過剰」こそが、現代人の脳を疲弊させ、魂をすり減らしている最大の原因の一つです。
私たちは、朝起きる時間から夜寝る前の過ごし方まで、一日に何千回もの小さな「決断」を繰り返し、その度にエネルギー(プラーナ)を浪費しているのです。

 

侍と茶人、そしてヨガ行者の「即座」

ここで少し、歴史的な視点を入れてみましょう。
かつての日本の侍や、道を極めた達人たちは「決断」をしていたでしょうか?

真剣勝負の場において、「さて、敵が右から来たから、私は左へ避けようか、それとも受け流そうか」などと「決断」していては、その瞬間に斬られてしまいます。
彼らが目指したのは「無念無想」の境地。
思考が挟まる隙間もないほどの、即座の反応です。
それは反射神経というよりは、相手と自分が一つになった領域で起こる、自然な動きです。

沢庵和尚が柳生宗矩に説いた『不動智神妙録』にもあるように、心がどこかに留まる(迷う・決める)と、流れが止まります。
ヨガも同じです。
熟練したヨギのフロー(流れ)を見てください。
「次は足を前に出そう」といちいち決断していません。
吸う息が来れば身体が広がり、吐く息が来れば身体が深まる。
そこには「私」という小さな操縦士はおらず、ただ大いなる流れに乗っているだけの「現象」があります。

人生も同じはずです。
本当に流れに乗っている時、物事は「決める」ものではなく、「決まっている」ものとして目の前に現れます。
「気づいたら、そうなっていた」
「気がついたら、その電車に乗っていた」
これが、ヨガが目指す「サハジャ(自然生)」の状態であり、本来の私たちの在り方なのです。

 

迷いが生じるのは、エゴが計算しているから

では、なぜ私たちは悩み、決断を迫られるような状況に陥るのでしょうか。
それは、頭(マインド)と腹(ハラ・胆田)の乖離に原因があります。

多くの場合、魂のレベルでは、答えは最初から出ています。
「この会社を辞めたい」「この人と一緒にいたい」「あの場所へ行きたい」
魂の声はシンプルで、瞬発的です。
しかし、その直後に、現代社会で肥大化した「エゴ(自我)」と「理性」が騒ぎ出します。
「でも、収入はどうするの?」
「世間体はどうなるの?」
「失敗したら恥ずかしいよ」
このノイズが、魂の声をかき消し、事態を複雑にします。

あなたが「大きな決断」だと感じて重圧を覚えている時、それは「魂の答え」に対して、エゴが必死に抵抗し、計算をし、損得勘定をしている時間なのです。
悩んでいる時間は、実は何も生み出していません。
それは、すでに川の流れは海へ向かっているのに、川岸の岩にしがみついて「流れるべきか、止まるべきか」と問答しているようなものです。
手を離せばいいだけなのです。
決断するのではなく、降参(サレンダー)すること。
ヨガで言う「イーシュヴァラ・プラニダーナ(自在神への祈念)」とは、このコントロールの手放しを意味します。

 

トランサーフィン的視点:シナリオはすでに存在する

少しスピリチュアルな視点、あるいは現代的な量子力学的な視点を取り入れてみましょう。
「リアリティ・トランサーフィン」などの現代思想が示唆するように、私たちの人生は一本道ではなく、無数の可能性(バリアント)が同時に存在している空間を進んでいます。

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あなたが望む未来、あるいはあなたにとって最適な未来のシナリオは、実は「すでに存在」しています。
ラジオの周波数を合わせるように、そのシナリオに意識を同調させるだけでいいのです。
そこで必死に「新しい道を作らなきゃ!」と工事を始める必要はありません。
道はすでにあります。
「決断」という重苦しいエネルギーを使って道を開拓しようとするのは、過剰ポテンシャルを生み出し、かえって障害を引き寄せます。

「選ぶ」のではなく、「そうなることを知っている」という感覚。
カフェでコーヒーを頼む時に、誰も「コーヒーを飲むか否か、人生を賭けた決断」はしませんね。
「コーヒーを飲む」と意図し、それが運ばれてくることを知っている。
人生の大きなイベントも、本来はこのぐらいの軽やかさで通過していくものです。
「ああ、次は転職というイベントが運ばれてくるんだな」
その軽やかさがある時、あなたは最適な人生ライン(セクター)に乗っています。

 

後手に回らないための、ヨガ的処方箋

では、どうすればこの「決断不要」の境地に近づけるのでしょうか。
日々の生活でできる、ヨガ的なアプローチをいくつかご紹介しましょう。

1. 思考のデトックス(瞑想)
毎日、脳内のキャッシュをクリアにする時間を持ってください。
情報過多な現代において、思考は常にオーバーヒートしています。
静かに座り、ただ呼吸に意識を向ける。
思考の波が静まると、湖の底にある「小石(本音)」が見えてきます。
それが見えていれば、迷うことはありません。

2. 身体感覚に従う
頭は嘘をつきますが、身体は嘘をつきません。
何かを選択する場面で、胸がキュッと縮こまるのか、お腹が温かくなるのか。
身体の感覚(フェルトセンス)に聞いてください。
ワクワクするけれど怖い、という感覚はGOサインであることが多いですが、重苦しい、胃が痛い、というのは「違う」というサインです。
身体をセンサーとして使うには、日頃のアーサナ(ポーズ)練習で、微細な感覚を養っておくことが大切です。

3. 「重要性」を下げる
物事を深刻に考えすぎないことです。
「これを失敗したら人生終わりだ」と思うから、決断が重くなります。
ヨガの教えでは、私たちはこの世という舞台で役割を演じている役者に過ぎません。
深刻にならず、ゲームを楽しむように、軽やかに。
「どっちに転んでも、私の魂の経験値になる」
そう思えた瞬間、フッと力が抜け、最適なルートが見えてきます。

4. 熟れるのを待つ
果実は、熟せば自然に木から落ちます。
無理やりもぎ取る必要はありません。
もし今、どうしても決められないなら、「決めないこと」を決めてください。
時期尚早なのです。
機が熟した時、状況の方から動き出します。
向こうからやってくる波を待つ。これもまた、高度な能動的待機です。

 

終わりに:ただ、縁側に座るように

結論として、「大きな決断」をしていると感じたら、一度立ち止まってみてください。
あなたは今、流れに逆らって泳いでいるかもしれません。
エゴがハンドルを握りしめすぎています。

一度、力を抜いて、流れに身を委ねてみましょう。
未来への不安(まだ来ぬ時間)や、過去への執着(過ぎ去った時間)を手放し、「今、ここ」の感覚に戻ってくる。
すると、霧が晴れるように、進むべき一歩が自然と浮かび上がってきます。

それは「決断」というような大袈裟なものではなく、
「ああ、こっちだな」という、静かな納得感です。

散歩に出かける時に、右足から出すか左足から出すか悩む人はいません。
それと同じくらい自然に、あなたの人生も展開していくはずです。
お茶でも飲みながら、ぼんやりと庭を眺めている時のように。
思考を止めたその先に、世界は完璧なタイミングで、あなたを導いてくれていることに気づくでしょう。

どうぞ、ご自身の直観という内なるグル(指導者)を信じてあげてください。

ではまた。


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Kiyoshiクレイジーヨギー
*EngawaYoga主宰* 2012年にヨガに出会い、そしてヨガを教え始める。 瞑想は20歳の頃に波動の法則の影響を受け瞑想を継続している。 東洋思想、瞑想、科学などカオスの種を撒きながらEngawaYogaを運営し、BTY、瞑想指導にあたっている。SIQANという日本一簡単な緩める瞑想も考案。2020年に雑誌PENに紹介される。 「集合的無意識の大掃除」を主眼に調和した未来へ活動中。