瞑想を推奨しております。
瞑想することで人生が楽になるからです。
そして、巷でよく言われる「引き寄せの法則」も、実はこの瞑想と深い関わりがあると感じています。
ただし、最初に申し上げておきますが、私は「念じれば札束が空から降ってくる」といった類の話をしたいわけではありません。
むしろ逆です。
「欲しい、欲しい」と念じているうちは、皮肉なことに、それは手に入りません。
今日は、瞑想と引き寄せの法則の、少しパラドキシカル(逆説的)で、でも本質的な関係について、縁側でお茶でも飲むように静かにお話ししてみたいと思います。
もくじ.
引き寄せの法則の正体:世界はあなたの「思考」ではなく「在り方」を映す鏡
まず、「引き寄せの法則」について少し整理しましょう。
多くの人はこう考えます。
「強く願えば叶う」「ポジティブに考えれば良いことが起きる」。
しかし、現実はどうでしょうか?
「お金持ちになりたい!」と強く願っている人ほど、現実は金欠で苦しんでいることが多いものです。
なぜなら、この世界は(あるいは宇宙は)、あなたが「口で言っていること」ではなく、あなたの「内側の状態(波動)」に反応するからです。
「お金持ちになりたい」と叫んでいる時、あなたの内側は「今、私はお金を持っていない(不足している)」という強烈な欠乏感を叫んでいるのと同じです。
宇宙は「イエス」と答えます。
「なるほど、あなたは『不足している状態』なのですね。では、その現実をそのまま継続させましょう」と。
これが、引き寄せの法則の正体です。
世界は鏡のようなものです。
鏡に向かって「笑え!」と怒鳴っても、鏡の中の自分は怒った顔をしているだけです。
あなたが先に笑わなければ、鏡の中の自分も笑いません。
瞑想が果たす役割:鏡を磨き、ノイズを消す
では、ここで瞑想の出番です。
瞑想は何をするものでしょうか?
「無心になる」「思考を止める」などと言われますが、引き寄せの文脈で言うならば、「過剰ポテンシャル(執着)を手放し、フラットな状態に戻る」という表現が一番しっくりきます。
私たちは普段、無意識のうちに大量の「ノイズ」を発しています。
「あの人に嫌われたくない」「失敗したらどうしよう」「もっと評価されたい」。
これらの不安や恐れ、執着といったノイズが、あなたの本来の波動を乱し、鏡を曇らせています。
曇った鏡には、歪んだ現実しか映りません。
瞑想によって静かに座り、呼吸に意識を向けていくと、このノイズが少しずつ鎮まっていきます。
思考の嵐が去り、湖面が静かになっていくように。
すると、あなたの内側は「不足」から「充足」へとシフトしていきます。
何かを得たから満たされるのではありません。
ただ「今、ここに在る」だけで、すでに生命として完全であり、満たされていることに気づくのです。
この「理由のない充足感」こそが、最強の引き寄せ磁石です。
あなたが「すでに満たされている」という波動を発した時、世界はその波動に共鳴する現実(豊かな出来事、良いご縁、チャンス)を連れてくるのです。
執着を手放すと、なぜか叶うというパラドックス
ここで面白い逆説が生まれます。
「どうしても叶えたい!」と握りしめている手を開き、「まあ、叶っても叶わなくても、今の私は十分幸せだしな」と手放した瞬間に、事態が急に動き出すのです。
これを、トランサーフィン(リアリティ・トランサーフィン)という概念では「重要性の低下」と呼びます。
ある物事に過剰な重要性を与えると、バランスを取る力(平衡力)が働き、逆にそれを遠ざけようとします。
「絶対に合格しなきゃ!」と意気込むと、緊張で実力が出せないのと同じです。
瞑想は、この「過剰な重要性」を溶かす最高のツールです。
瞑想の深い静寂の中では、社会的な成功も、他人の評価も、お金の有無も、すべてがどうでもよくなります(いい意味で)。
「すべてはただの現象であり、移ろいゆくものだ」という達観した視座に立てるからです。
この「どうでもいい(=執着がない)」という軽やかな状態こそが、宇宙の流れ(フロー)に乗るコツです。
川の流れに逆らって必死に泳ぐのをやめ、力を抜いてプカプカと浮かぶ。
すると、あなたを目的地まで運んでくれる大きな流れが、すでにそこにあったことに気づくでしょう。
スピリチュアルではなく、脳科学的な視点からも
少しスピリチュアルな話が続きましたが、これは脳科学的にも説明がつきます。
人間の脳にはRAS(網様体賦活系)というフィルター機能があります。
脳は毎秒膨大な情報を受け取っていますが、すべてを処理するとパンクしてしまうため、RASが「重要だと認識した情報」だけを通過させ、意識に上げます。
普段「不安」や「不足」にフォーカスしている人のRASは、世界中から「不安になる材料」や「自分には何かが足りない証拠」ばかりを集めてきます。
逆に、瞑想によってリラックスし、「感謝」や「充足」にチューニングが合っている人のRASは、日常の中に隠れている「小さな幸せ」や「チャンスの種」を敏感にキャッチするようになります。
「引き寄せ」とは、魔法のように何かが飛んでくるのではなく、「今まで見えていなかったものが、見えるようになる」という知覚の変化なのかもしれません。
チャンスは常に目の前にあったのに、私たちが不安という色眼鏡をかけていたせいで、見えなかっただけなのです。
具体的な実践:願望をロケットのように打ち上げる
では、具体的にどうすればいいのでしょうか。
私がおすすめするのは、以下のようなシンプルなステップです。
・意図を設定する(サンカルパ)
まず、自分がどうありたいか、何を経験したいかを軽く意図します。
「素敵なパートナーと出会って、穏やかに暮らしている」など。
この時、深刻にならないことがポイントです。「そうなったら楽しいな」くらいの軽さで。
・イメージを手放す
意図を放ったら、それを忘れます。
注文した料理が来るのを疑わずに待つように、あるいはAmazonでポチッた商品が届くのを当然のように待つように。
「まだかな?」「本当に届くかな?」と何度も確認するのは、信頼していない証拠です。
・瞑想で「今」に戻る
あとは、日々の瞑想で「今、ここ」の充足感を味わうことに専念します。
呼吸の心地よさ、お茶の美味しさ、風の感触。
日常の些細なことに喜びを感じられる感度(レセプター)を育てていきます。
・直感に従って動く
ふと「あの場所に行ってみようかな」「あの人に連絡してみようかな」という直感が降りてきたら、素直に行動します。
それはRASがキャッチした、願望実現への最短ルートかもしれません。
結論:瞑想は「受け取る器」を育てる
引き寄せの法則と瞑想の関係。
それは、「瞑想によって自分の中の執着やノイズを掃除し、本来の豊かさを受け取れる『器』を作る」ということではないでしょうか。
いくら雨(恵み)が降っても、器が逆さまだったり、泥で埋まっていたりしては、水を受け取ることはできません。
瞑想とは、その器をキレイに洗い、上に向けて置いておく作業です。
あとは、空(宇宙)のタイミングで、必要な時に必要なだけ、水は注がれるでしょう。
必死に願うのをやめて、ただ静かに座ってみる。
その静寂の中に、あなたが探していたすべての答えと、豊かさの源泉があります。
まずは、荷物を下ろして、深呼吸から始めてみませんか。
ではまた。



