必要なものは最高のタイミングでやってくる。ヨガが教える「信頼」と「委ねる」生き方

自己啓発

必要なものは、必要なタイミングで、必ずあなたの手元にやってきます。
この言葉を聞いて、あなたは安堵するでしょうか。
それとも、「そんな綺麗事は信じられない」と反発を感じるでしょうか。

もし、心がざわついたとしたら、それはあなたが今、何かを必死に求めている最中だからかもしれません。
あるいは、過去に求めても得られなかった傷が、まだ疼いているからかもしれません。

現代社会において、「待つ」ことは「停滞」と同義とされがちです。
欲しいものはワンクリックで翌日に届き、情報は指先一つで瞬時に手に入る。
そんなスピード狂の時代に生きる私たちは、人生の大切な巡り合わせさえも「今すぐ」手に入れたいと焦ってしまいます。

しかし、ヨガの智慧は静かにこう語りかけます。
「焦らなくていい。すべての準備が整ったとき、それは向こうからやってくる」と。

今日は、この「宇宙の絶妙なタイミング」と、それを受け取るための私たちの在り方について、少し深く、そして静かに思索を巡らせてみたいと思います。

 

現代社会が罹患している「不足病」

私たちは常に「何かが足りない」という欠乏感に苛まれています。
お金が足りない、時間が足りない、愛が足りない、才能が足りない、フォロワーが足りない。
資本主義社会の構造そのものが、私たちの「不足」を煽ることで成り立っているからでしょう。
「これを持っていなければ、あなたは幸せになれませんよ」というメッセージが、広告やSNSを通じて絶え間なく降り注いでいます。

この欠乏感は、私たちの心を「獲得モード」に設定します。
獲物を狙うハンターのように、目を血走らせ、常に外の世界をキョロキョロと探し回る状態です。
しかし、この過度な緊張状態こそが、実は本当に必要なものを遠ざけている原因だとしたらどうでしょうか。

ヨガ哲学には「サントーシャ(知足)」という教えがあります。
これは「足るを知る」と訳されますが、決して「貧しい現状で我慢しなさい」という意味ではありません。
「今、この瞬間に、必要なものはすべて与えられている」という事実に気づく、高度な認識の転換を指します。
呼吸ができている。心臓が動いている。今日食べるものがある。
その「充足感」の土台の上に立ったとき初めて、私たちは焦りから解放され、本来の引き寄せる力を取り戻すのです。

 

人間の計算 vs 宇宙の采配

私たちは自分の頭(エゴ)で、「いつまでに」「何が」「どのように」手に入るべきかという計画を綿密に立てたがります。
そして、その通りに進まないと「うまくいっていない」と判断し、嘆き悲しみます。
「30歳までに結婚すべきだ」
「今年中に昇進すべきだ」
「このプロジェクトは成功すべきだ」

しかし、ヨガ的な視点、あるいはもっと大きなスピリチュアルな視点から見れば、人間の小さな頭脳で計算できることなど、たかが知れています。
私たちの視界は狭く、時間軸も短い。
一方で、生命の大きな流れ(これを「宇宙」や「神」、あるいは「タオ」と呼んでもいいでしょう)は、はるかに壮大な全体図を見ています。

ヨガには「イシュワラ・プラニダーナ」という教えがあります。
これは「大いなる存在にすべてを委ねる」という意味です。
あなたの人生にとって、何がベストで、どのタイミングが最適なのか。
それを一番よく知っているのは、あなたのエゴではなく、あなたを生かしている大いなる生命そのものです。

例えば、あなたが強く願っていた仕事のオファーが来なかったとします。
エゴは「失敗だ」と叫ぶでしょう。
しかし、宇宙の視点では「その仕事に行くと身体を壊すから、今は止めておこう」「3ヶ月後にもっと素晴らしい出会いがあるから、今は空けておこう」という采配なのかもしれません。
後になって振り返ると、「あの時、あの願いが叶わなくて本当によかった」と思える出来事は、誰にでもあるはずです。

 

「執着」が流れを堰き止める

では、なぜ「今」来ないのでしょうか。
一つの理由は、単に「まだその時ではない(準備中)」ということ。
種を蒔いてすぐに花が咲かないように、物事には熟成期間が必要です。

そしてもう一つの大きな理由は、皮肉なことに、あなたの「どうしても欲しい!」という強すぎる思いが、ブロックになっている可能性があります。

スピリチュアルな法則、あるいは量子力学的な観点からも言えることですが、「欲しい」と強く願うことは、「今、私は持っていない」という欠乏の波動を宇宙に放射し続けることになります。
「ない」という前提が強化され、「ない」現実が再生産され続けるのです。
「過剰ポテンシャル」と呼んだりもします。
強すぎる重要性は、バランスを崩し、望むものを遠ざける反作用を生み出します。

本当に必要なものが手元に来る時は、もっと軽やかな時です。
「あってもいいし、なくてもいい。でも、あったら嬉しいな」
そのくらい執着が外れ、リラックスした状態(中庸)の時に、ふっと向こうからやってくるものです。
忘れた頃に願いが叶うのは、忘れることで執着という握りしめる力が緩み、そこにエネルギーが流れ込むスペースができたからなのです。

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手放すことで、受け取る器を作る

ヨガの呼吸法を見てみましょう。
新しい空気をたくさん吸いたければ、まず何をすべきでしょうか?
思い切り吸い込もうとすることではありません。
まず、肺の中にある古い空気をすべて「吐き切る」ことです。
完全に吐ききって、内側を空っぽにすれば、努力しなくても新鮮な空気は勝手に流れ込んできます。

人生もこれと全く同じです。
新しい出会い、新しいチャンス、豊かさが欲しいなら、まずは手放すことです。
これを「アパリグラハ(不貪)」と言います。
物理的なモノを捨てるだけでなく、古い価値観、人間関係への執着、過去の栄光、そして「こうでなければならない」という思い込みを手放すのです。

あなたの両手が荷物で塞がっていたら、宇宙が素晴らしいプレゼントを渡そうとしても、受け取ることができません。
手を開くのです。
握りしめているその手を緩めて、空(くう)を作るのです。
その空白を埋めるように、必要なものは自然と引き寄せられてきます。
自然界は真空を嫌いますから、空いたスペースには必ず何かが入ってくるようになっているのです。

 

「果報は寝て待て」のヨガ的解釈

では、私たちはただ寝ていればいいのでしょうか?
半分は正解ですが、半分は違います。

「人事を尽くして天命を待つ」という言葉がありますが、ヨガのカルマ・ヨガ(行為のヨガ)は、まさにこの姿勢を説きます。
目の前のやるべきこと、役割、仕事に対しては、誠心誠意、丁寧にやり切る。
しかし、その「結果」に対しては一切執着せず、天にお任せする。

「これだけやったんだから、これだけの見返りがあるべきだ」という計算を手放し、ただ行為そのものを捧げるように生きる。
すると、エゴの抵抗がなくなり、あなたは宇宙のパイプとして機能し始めます。
その時、想像もしなかったルートを通って、必要なものが届けられるのです。

もし今、あなたが何かを待っていて、焦りや不安を感じているなら、一度深呼吸をして、こう呟いてみてください。
「私は、今のタイミングを信頼します」
「私に必要なものは、決して私を通り過ぎたりはしない」

大丈夫です。
太陽が昇る時間を誰も早めることができないように、あなたの人生の開花を無理やり早めることはできません。
しかし、太陽は毎朝、必ず昇ります。
遅れることも、忘れることもありません。

あなたに必要なものも、それと同じです。
最高のタイミングで、一番受け取りやすい形で、それは必ずやってきます。
だから今は、縁側でお茶でも啜るような気持ちで、ゆったりと構えていればいいのです。
準備ができている人には、奇跡のような必然が訪れます。
その時を、楽しみに待っていてください。

ヨガとは、その「待つ力」=「信頼する力」を養う練習でもあるのですから。

ではまた。


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Kiyoshiクレイジーヨギー
*EngawaYoga主宰* 2012年にヨガに出会い、そしてヨガを教え始める。 瞑想は20歳の頃に波動の法則の影響を受け瞑想を継続している。 東洋思想、瞑想、科学などカオスの種を撒きながらEngawaYogaを運営し、BTY、瞑想指導にあたっている。SIQANという日本一簡単な緩める瞑想も考案。2020年に雑誌PENに紹介される。 「集合的無意識の大掃除」を主眼に調和した未来へ活動中。