終わったことへの執着を手放し、人生を前に進める力【自分を解き放つ】

BLOG-雑文集

私たちは皆、心の中に抱えているものがあります。楽しかった思い出、切ない記憶、そして、どうしても「諦めがつかない」過去の出来事。時には、もう随分前に終わったはずのことなのに、その出来事や、その時の感情が、まるで昨日のことのように私たちの心に重くのしかかっていることがあります。

それは、人間であれば誰にでもある自然な感情かもしれません。しかし、もしその「諦めがつかない」という感情が、あなたの今の歩みを妨げ、未来へ向かうエネルギーを奪っているとしたら、それは少し立ち止まって考えてみる価値があるでしょう。

 

終わったことへの執着は、人生の「損」である理由

なぜなら、もうすでに「終わったこと」に心を囚われ続けることは、紛れもない人生の「損」だからです。過去は過去として、その場所に固定されています。どんなに悔やんでも、悲しんでも、怒っても、過去を変えることはできません。それなのに、私たちは過去の出来事を何度も頭の中で反芻し、あの時ああしていれば、こうしていればと、終わりのない思考のループにはまってしまいます。

これは、本来ならば「今この瞬間」や、これから訪れる「未来」のために使うべき大切な心のエネルギーを、動かない過去という場所に注ぎ続けている状態です。私たちの心のエネルギーは有限です。そのエネルギーを過去に使い果たしてしまっては、今の現実をより良く変える力も、新しい未来を切り拓く力も生まれません。例えるならば、もう空っぽになった財布の中身を、何度も確かめているようなものです。そこにはもう、探しているものは見つからないのです。

ヨガの教えには、「今ここに集中すること」の重要性が繰り返し説かれます。過去はすでに流れ去った水であり、未来はまだ形になっていない雲のようなもの。私たちが実際に触れることができる唯一のリアリティは、「今この瞬間」だけなのです。終わったことへの執着は、私たちをこの唯一のリアリティから遠ざけ、過去という幻想の中に閉じ込めてしまいます。だからこそ、まず「諦めがつかないことから諦める」。この一歩が、あなたの人生の歩みを再び前に進めるための、最初のそして最も重要なステップとなるのです。

 

簡単なことから、前を向いてやってみる

頭では分かっていても、感情が追いつかない。それが人間の難しさであり、また愛おしさでもあります。長年抱え続けてきた執着を、いきなりきっぱりと手放すことは難しいかもしれません。だからこそ、まずは「簡単なこと」から始めてみましょう。

それは、大げさなことでなくても構いません。

例えば、

  • 部屋の中の、ずっと気になっていた小さな場所を一つだけ片付けてみる。

  • いつも通らない道を歩いてみる。

  • 読もうと思って買っておいた本を、最初の数ページだけ読んでみる。

  • 普段選ばない色の服を着てみる。

  • コンビニで、いつもと違う飲み物を買ってみる。

このように、ほんの些細な、しかし普段の自分とは少し違う行動を「前を向いて」やってみるのです。これは、滞っていたあなたの内なる「気」の流れに、ほんの少しの変化を与えるための「型」となるでしょう。

小さな変化は、やがて小さな成功体験を生みます。「やってみたら、意外とうまくいったな」「少し気分が変わったな」という感覚。この小さな「うまくいく」という実感こそが、過去に囚われて動けなくなっていたあなたにとって、次の一歩を踏み出すための何よりの励みとなります。

大丈夫です。あなたは、過去に縛り付けられている存在ではありません。あなたは、今この瞬間から、自分の意志で未来へ向かって歩き出す力を持っています。簡単なことからで良いのです。まずは、その力を信じて、一歩踏み出してみてください。もう前を向いてやっていける。その感覚は、行動を通して必ずあなたの中に生まれてきます。

 

迷いや怖れが生じた時の「型」

それでも、人生には迷いや行き詰まりがつきものです。新しいことを始めようとしたり、過去を乗り越えようとしたりする際に、必ず「怖れ」が顔を覗かせます。「失敗したらどうしよう」「自分には無理かもしれない」といった不安が、あなたの足を止めようとします。

そんな時、あの言葉を思い出してください。

迷ったら、

行き詰まったら、

怖れが生まれたら、

大胆不敵にやってみな。

これは、無謀な突進を勧めているわけではありません。もちろん、周到な準備や冷静な判断は大切です。しかし、どれだけ準備をしても、どれだけ考え抜いても、最後の一歩を踏み出す時には、必ず未知への怖れが伴います。その、どうしても乗り越えられないように感じる心の壁にぶつかった時、自らを鼓舞し、内なる力を信じて飛び込むための、力強い「型」なのです。

過去への執着を手放し、前を向いて歩き出すことは、ある意味で、自分自身の「安全圏」から踏み出すことです。そこには未知の世界が広がり、何が起こるか分かりません。だからこそ怖れが生まれるのは当然のことです。しかし、その怖れに囚われ続けるか、それとも「大胆不敵」に一歩踏み出してみるか。その選択が、あなたの未来を大きく左右します。

過去を手放す勇気。簡単なことから行動してみる軽やかさ。そして、迷いや怖れに直面した時に、自らを信じて「大胆不敵にやってみる」という気概。これらは全て、あなたがより良く生きるために、今この瞬間から身につけることのできる力です。

もう、過去に引きずられるのはやめにしましょう。それは人生の「損」です。

簡単なことから、前を向いてやってみてください。小さな成功が、次の大きな一歩へと繋がります。

そして、迷いや怖れがあなたを立ち止まらせようとしたら、自分の中の「大胆不敵」な勇気を呼び覚ましてください。

あなたは、あなたが思っているよりもずっと強い存在です。

大丈夫。もう前を向いてやっていけます。

あなたの人生は、今、ここから、再び輝き始めるのです。

 


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Kiyoshiクレイジーヨギー
*EngawaYoga主宰* 2012年にヨガに出会い、そしてヨガを教え始める。 瞑想は20歳の頃に波動の法則の影響を受け瞑想を継続している。 東洋思想、瞑想、科学などカオスの種を撒きながらEngawaYogaを運営し、BTY、瞑想指導にあたっている。SIQANという日本一簡単な緩める瞑想も考案。2020年に雑誌PENに紹介される。 「集合的無意識の大掃除」を主眼に調和した未来へ活動中。