ミニマリストのことは散々書いておりますが、エクストリームミニマリストのlことは書いておりませんでした。
エクストリームミニマリストをご存知ですか?
エクストリームミニマリストとは、従来のミニマリズムの概念をさらに推し進め、生活に必要なモノを極限まで減らし、所有することへの執着を徹底的に手放した生き方を実践する人々のことです。
バックパック一つで生活しているようなレベルです。興味深いですよね。
単に「モノが少ない」という状態を超え、その生き方には独自の価値観や哲学が根底にあり、現代社会における消費主義や物質主義へのアンチテーゼとしても注目されています。
誰もができる生活ではないので、いきなり真似しようとするのは危険です。
もくじ.
エクストリームミニマリズムの特徴:徹底的なモノの削減
エクストリームミニマリストの特徴は、その徹底的なモノの削減にあります。彼らは、生活に必要なモノを厳選し、それ以外のモノは徹底的に手放します。その削減レベルは、一般的なミニマリストの想像をはるかに超え、以下のような特徴が見られます。
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持ち物の絶対的な少なさ: 服は数着、食器も必要最低限、家具もほとんどないなど、生活に必要なモノが極めて少ない。
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汎用性の高いモノの選択: 一つのモノが複数の役割を果たすような、汎用性の高いモノを選ぶ。例えば、服は着回ししやすいシンプルなデザインのものを選ぶ、食器は、料理にも食事にも使えるものを選ぶなど。
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所有しないという選択: レンタルやシェアリングサービスを積極的に利用し、所有することへの執着を手放す。例えば、本は図書館で借りる、家電はシェアリングサービスを利用するなど。
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デジタル化の活用: 書類や写真、音楽などはデジタルデータで保存し、物理的なモノを極力持たない。
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無駄な消費の徹底的な排除: 必要のないモノは買わない、プレゼントも受け取らないなど、無駄な消費を徹底的に排除する。
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シンプルさを追求した生活空間: 家具や装飾品がほとんどない、シンプルな生活空間を好む。
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移動の自由を重視: いつでも身軽に移動できるように、持ち物を最小限に抑える。むしろ、移動しながら生活する人もいる。
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消費以外の価値観を重視: 物欲よりも、時間、経験、人間関係など、消費以外の価値観を重視するが、独りを好む人も多い。
エクストリームミニマリストは、モノを減らすこと自体が目的ではなく、モノを減らすことで得られる自由、時間、精神的な豊かさを追求しているのですが、ここまでくると新しい思想の体現に思います。
エクストリームミニマリストへのチェックリスト
上の特徴がそのままチェックリストになります。
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持ち物が絶対的に少ないか?(100個以下とか)
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所有しないという選択をしているか?
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無駄な消費の徹底的に排除しているか?
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シンプルさを追求した空間か?
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いつでも自由に移動できるか?
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消費から離れているか?
- SNSなどネット上のコンテンツを消しているか?
エクストリームミニマリズムの背景:消費社会へのアンチテーゼ
エクストリームミニマリズムの背景には、現代社会における消費主義や物質主義へのアンチテーゼがあります。
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過剰な消費への疑問: 現代社会は、過剰な消費を促すように設計されており、人々は、必要のないモノまで買い込み、モノに溢れた生活を送っています。エクストリームミニマリストは、このような過剰な消費に疑問を投げかけ、モノを手放すことで、本当に大切なものを見つけようとしています。
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物質的な豊かさへの疑問: 現代社会は、物質的な豊かさを重視する傾向にありますが、エクストリームミニマリストは、物質的な豊かさだけでは、真の幸福は得られないと考え、物質的な豊かさよりも、精神的な豊かさを追求しています。
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環境問題への意識: 過剰な消費は、環境破壊につながると考えられており、エクストリームミニマリストは、環境問題にも意識が高く、消費を減らすことで、環境への負荷を減らそうとしています。
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テクノロジーへの依存からの脱却: 現代社会は、テクノロジーに過度に依存する傾向にありますが、エクストリームミニマリストは、テクノロジーに頼りすぎない、シンプルでアナログな生活を好みます。
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心の豊かさの追求: エクストリームミニマリストは、モノを減らすことで、時間、自由、そして精神的なゆとりを生み出し、心の豊かさを追求しています。
エクストリームミニマリズムは、現代社会における消費主義や物質主義へのアンチテーゼとして、人々が、よりシンプルで、より有意義な生き方を選択するための、一つの選択肢として注目されているのです。
エクストリームミニマリズムの実践:具体的な方法とステップ
エクストリームミニマリズムは、単なるモノの削減ではなく、ライフスタイルの変革です。実践には、段階的なステップと、根気が必要となります。
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価値観の見直し:
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自分が本当に大切にしているものは何かを、深く見つめ直しましょう。
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消費以外の価値観(時間、経験、人間関係など)を明確にしましょう。
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モノに対する執着を手放し、本当に必要なモノだけを選ぶように心がけましょう。
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持ち物の棚卸し:
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家にある全てのモノを、一度、棚卸ししましょう。
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一つ一つのモノと向き合い、本当に必要かどうかを、丁寧に判断しましょう。
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一年以上使っていないモノは、基本的には手放すことを検討しましょう。
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手放す方法の選択:
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不要になったモノは、捨てるだけでなく、リサイクル、寄付、譲渡など、有効活用する方法を探しましょう。
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フリマアプリやリサイクルショップを利用するのも良いでしょう。
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人に譲る際は、本当に必要な人に譲り、大切に使ってもらえるようにしましょう。
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モノの購入基準の見直し:
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衝動買いを避け、本当に必要なモノだけを買うように心がけましょう。
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購入する際には、品質、耐久性、汎用性などを考慮し、長く使えるものを選びましょう。
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購入前に、本当に必要かどうかを、よく考える習慣をつけましょう。
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デジタル化の促進:
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書類、写真、音楽、書籍などは、できる限りデジタルデータで保存するように心がけましょう。
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クラウドサービスを活用し、デジタルデータを管理しましょう。
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レンタルやシェアリングの活用:
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必要に応じて、レンタルやシェアリングサービスを積極的に活用しましょう。
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所有することへの執着を手放し、必要な時に必要なだけ、モノを利用する柔軟性を持ちましょう。
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継続的な見直し:
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定期的に持ち物を見直し、不要になったモノは手放すようにしましょう。
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常に、よりシンプルで、より快適な生活を目指しましょう。
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モノを減らすだけでなく、時間、エネルギー、人間関係など、生活全般を最適化するように心がけましょう。
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エクストリームミニマリズムは、一朝一夕に達成できるものではありません。焦らず、少しずつ、自分のペースで実践していくことが大切です。ですが、おすすめはしません。かなり特殊な生活スタイルになるため、人間関係や社会的なつながりなどで困難を覚える人もいます。
エクストリームミニマリズムのメリットとデメリット:多角的な視点から考察
エクストリームミニマリズムは、多くのメリットがある一方で、いくつかのデメリットも存在します。多角的な視点から、そのメリットとデメリットを考察することで、より深く理解することができます。ですが、普通のミニマリストになるのにメリットやデメリットを考えるのは良いですが、エクストリームミニマリストはなぜか興味を持ってしまいなっていくものなので、狙ってなるものではないと思います。なので、メリット、デメリットのリストアップは書いておいてなんですが野暮なことをしております。
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メリット:
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自由な時間が増える: モノの管理に費やす時間が減り、自由な時間が増えます。
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経済的な負担が減る: 無駄な買い物が減り、生活費を抑えることができます。
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精神的なゆとりが生まれる: モノに執着しなくなることで、心のストレスが軽減され、精神的なゆとりが生まれます。
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集中力が高まる: モノが少ないことで、集中力が高まり、生産性が向上します。
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自己理解が深まる: 本当に大切なものが明確になり、自己理解が深まります。
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環境への貢献: 過剰な消費を減らすことで、環境への負荷を減らすことができます。
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身軽に行動できる: 持ち物が少ないため、いつでも身軽に移動することができます。
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シンプルで快適な生活: シンプルで無駄のない生活は、快適で心地よい空間を作り出します。
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デメリット:
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不便さを感じることもある: モノが少ないため、必要な時に必要なモノがないなど、不便さを感じることがあります。
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周囲の理解を得にくい: エクストリームミニマリズムは、まだ一般的な生き方ではないため、周囲の理解を得にくいことがあります。
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ストイックになりすぎる: モノを減らすことに執着しすぎると、ストイックになりすぎ、かえってストレスを抱えることがあります。
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緊急時への対応が難しい: 災害時など、緊急時に必要なモノが不足する可能性があります。(身軽なのでむしろ生き延びる可能性が上がるとも言われる)
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情報収集が難しい: モノの情報をデジタルデータで保存するため、情報収集に手間がかかる場合があります。(便利になることもある)
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人間関係に影響が出る可能性: 価値観や生活スタイルが理解されないなど、周囲の人間関係に影響が出る可能性があります。
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これらのメリットとデメリットを理解した上で、自分に合ったレベルで、エクストリームミニマリズムを実践することが大切です。
エクストリームミニマリズムの未来:多様な生き方への道標
エクストリームミニマリズムは、単なるモノの削減ではなく、生き方そのものを見つめ直す、新しい生き方の提案です。
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多様な生き方の選択肢: エクストリームミニマリズムは、現代社会における多様な生き方の選択肢の一つとして、今後ますます注目されるでしょう。
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テクノロジーとの共存: テクノロジーの進化は、よりシンプルで効率的な生活を可能にするでしょう。
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環境への配慮: 環境問題への意識が高まるにつれて、エクストリームミニマリズムは、より持続可能な生き方として、重要視されるでしょう。
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意識進化の促進: モノを手放すことで、より自由で、より豊かな精神的な生活を送ることができるでしょう。
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自己探求の旅: エクストリームミニマリズムは、自己を見つめ直し、本当に大切なものを見つけるための、自己探求の旅となるでしょう。
エクストリームミニマリズムは、未来の社会において、よりシンプルで、より有意義な生き方をするための、道標となるでしょう。
まとめ:モノを削ぎ落とし、本当に大切なものを見つける
エクストリームミニマリズムは、モノを極限まで削ぎ落とし、所有することへの執着を徹底的に手放すことで、自由、時間、そして精神的な豊かさを追求する生き方です。
過剰な消費社会へのアンチテーゼとして、その生き方は、現代社会に生きる私たちにとって、多くの示唆を与えてくれます。
本稿で解説した、エクストリームミニマリズムの特徴、背景、実践方法、メリットとデメリット、そしてその未来を参考に、ご自身にとって本当に大切なものは何かを見つめ直し、よりシンプルで、より有意義な人生を歩むための一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。
エクストリームでなくて良いので、まずは持ち物を半分にしてみるといいでしょう。
1年触っていない物を捨てる、壊れている物を捨てる、気に入っていない物を捨てる、これだけで普通の人は半分は減ることでしょう。
ぜひ。
■追記
ヨガとミニマリストは相性が良いです。
むしろ、ヨガの中にミニマルな暮らしが教えとして組み込まれています。
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