部屋活という考え方も面白いのでポイントをメモ

自己啓発

 

部屋活という考え方も面白い

部屋活もしてみようと思いました。

部屋もシンプルにすると関連して行動が生まれます。

 

「部屋活」という考え方も面白いのでポイントをメモ

最近、「部屋活(へやかつ)」という言葉を耳にしました。

家の外でアクティブに活動するのではなく、部屋の中での生活を充実させる活動、という意味だそうです。

インテリアを凝ったり、おうちカフェを楽しんだり、部屋着にこだわったり。

一見すると、巣ごもり需要から生まれた流行り言葉のように聞こえますが、ヨガ的な視点で眺めてみると、これはなかなか本質を突いた、面白いアプローチだと感じました。

「部屋活」とは、最も身近な環境である「住まい」と「自分」との関係性を調和させる、一種のヨガの実践と言えるかもしれません。

今日はこの「部屋活」について、少し全方位的に、メモを残しておこうと思います。

 

1. 部屋は心の鏡である(シャウチャの教え)

ヨガには「シャウチャ(清浄)」という教えがあります。

身の回りを清潔に保つことは、心の清らかさに直結するという考え方です。

部屋が散らかっているとき、心の中もまた、未処理の感情や思考で散らかっていることが多いものです。

逆に、部屋が整うと、不思議と呼吸が深くなり、思考もクリアになります。

現代社会は、外へ外へと意識を向けることを強要します。

仕事、付き合い、SNSでの発信。

外での活動にエネルギーを使い果たし、帰ってきた部屋はただ「寝るだけの場所」になっていないでしょうか?

荒れた部屋で眠り、疲れが取れないまままた外へ出て行く。これでは悪循環です。

「部屋活」として、まずは自分の居場所を整えること。

床を拭く、窓を開けて空気を入れ替える。

それは単なる家事ではなく、自分自身の心を磨く神聖な儀式(クリヤ)となります。

 

2. 「何もない空間」を作る贅沢

部屋を充実させると聞くと、つい「新しい家具を買う」「お洒落な雑貨を飾る」といった「足し算」を想像しがちです。

しかし、ヨガ的な部屋活のポイントは、むしろ「引き算」にあります。

モノで溢れかえった空間は、視覚的なノイズとなり、脳を常に刺激し続けます。これでは心は休まりません。

あえて、何も置かないスペースを作ってみる。

ヨガマット一枚が敷けるだけの、空白を作る。

その余白(スペース)こそが、心の余裕を生み出します。

現代人は「空白」を埋めることに必死ですが、本当に必要なのは、何もしないでいられる「空(くう)」のスペースです。

部屋の中に小さなサンクチュアリ(聖域)を作るようなイメージで、モノを減らしてみるのも、立派な部屋活です。

 

3. 五感を満たす、内なる旅

外の世界への刺激(旅行やイベント)を求める代わりに、部屋の中で五感を繊細に満たすことを探求してみましょう。

  • 視覚: 季節の花を一輪だけ生けてみる。朝の光の移ろいを眺める。

  • 嗅覚: 化学的な芳香剤ではなく、天然のお香やアロマを焚いてみる。

  • 聴覚: テレビを消して、静寂を楽しむ。あるいは雨音に耳を傾ける。

  • 触覚: 肌触りの良いオーガニックコットンの部屋着や、畳の感触を味わう。

  • 味覚: 丁寧に淹れたお茶を、一口ずつ味わって飲む。

これらはすべて、ヨガの「プラティヤハラ(制感)」の練習にも通じます。

強い刺激で感覚を麻痺させるのではなく、微細な刺激をキャッチできるように感覚の感度を上げていくこと。

遠くへ行かなくても、部屋の中で、私たちは豊かな感覚の旅をすることができます。

 

4. 「丁寧な暮らし」という名の呪いからの解放

ただし、一つだけ注意したい点があります。

それは「丁寧な暮らしをしなければならない」という、新たな義務感(エゴ)を背負わないことです。

SNSで見かけるような、完璧に整った部屋を目指す必要はありません。

「映える部屋」を作ることが部屋活の目的になってしまうと、それはまた他人の評価軸で生きることになり、本末転倒です。

ヨガ的な部屋活のゴールは、誰かに見せるためではなく、「あなたが心地よいと感じること」、ただそれだけです。

散らかっている日があってもいい。

カップラーメンをすする日があってもいい。

ただ、その瞬間の自分をジャッジせず、リラックスできているかどうか。

「ああ、家に帰ってきてよかったな」と、心から息を吐ける場所になっているかどうか。

それだけが大切です。

 

終わりに:住まいとは、私自身である

私たちの身体は、魂の住まい(家)であると言われます。

そして、私たちが住む部屋は、身体の延長としての第二の皮膚のようなものです。

部屋を慈しむことは、自分自身を慈しむこと。

部屋との関係性を良くすることは、自分自身とのパートナーシップを修復することでもあります。

外の世界がどんなに騒がしく、カオスであっても。

帰るべき部屋が、静かで温かいエネルギーに満ちていれば、私たちは何度でも再生することができます。

「部屋活」。

それは、自分という最小単位の宇宙を、愛でる活動なのかもしれません。

今晩、部屋のどこか一箇所だけでも、丁寧に整えてみてはいかがでしょうか。

そこから、新しい風が吹き始めるかもしれません。

ではまた。


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Kiyoshiクレイジーヨギー
*EngawaYoga主宰* 2012年にヨガに出会い、そしてヨガを教え始める。 瞑想は20歳の頃に波動の法則の影響を受け瞑想を継続している。 東洋思想、瞑想、科学などカオスの種を撒きながらEngawaYogaを運営し、BTY、瞑想指導にあたっている。SIQANという日本一簡単な緩める瞑想も考案。2020年に雑誌PENに紹介される。 「集合的無意識の大掃除」を主眼に調和した未来へ活動中。