こんにちは。
尼田浩之です。
元号が「令和」になって、まだ1か月経っていませんが、皆さん如何お過ごしですか?
私はなんだか5月1日が最早遠い昔のことのように感じています。
今月だけを切り取ってみても、いろんなことを体験することができ、いろんな気づきを得ることが出来ています。
これまでの自分ならあまり行かないような場所、知り合いの方のバンドライブに行ってみたり
久しく会っていない方から「会いませんか」とお誘いいただいたり
しばらくセッションをお休みされていた方からセッション再開の連絡があったり
新しい形で仕事の依頼をいただいたり・・・と、盛りだくさんの日々を過ごさせていただいています。
そう、こちらのコラムで以前に書きました引っ越しも正式に決まりました。
こちらのコラムを連載することになり
自らを被験者にしてインサイトマップを活用することで得られたことだと思っています。
機会をいただいたENGAWA STUDIOオーナーのキヨシさんはじめ、これを読んでくださっている皆さんのお蔭だと思っています。
ありがとうございます。
引き続き、よろしくお願いいたします。
今回はインサイトマップの活用法その4として
価値観や信念について、インサイトマップを活用するとどうなるかを書いてみたいと思います。
価値観、信念をテーマにしてみる
「価値観」「信念」って、なんだか堅苦しい、大げさな感じがしますが、「こうあるべき」とか「ありえない」「〇〇しておかないと・・・」と思っていることはありませんか?
私で言うと「約束は守らないと」とか「遅刻はありえない」「人にはそれぞれ才能がある」とか・・・
皆さんの中にある「こうあるべきだ」「〇〇なんてありえない」「〇〇するしかない」みたいなもの、ひとつはあると思うんです。
こういったものひとつをテーマに選んでいただき、インサイトマップでひも解いてみて欲しいです。
私は決して「価値観」や「信念」を”疑え”と言っているのではありません。
「価値観」や「信念」があることで、ブレることなく充実した日々を過ごすことが出来ると思うんです。
みなさんがこれまで歩んできた中で、いろんな経験を積んできた中での「価値観」だったり、「信念」だったりするので、そこは是非大切にしていただきたいんです。
一方で
カウンセリングヤコーチングなど、たくさんの人の話を聴く仕事をしていると、「価値観」「信念」に縛られすぎてしまって、日常生活がなんだか窮屈だったり、場合によっては苦しくなっている方、自分らしさを見失っている方もいるような気がしています。
そんな方に、一度インサイトマップを使って価値観や信念を再検証してもらいたいです。
価値観、信念に従うことの陰陽が見えてくる
では具体的にどうやって、インサイトマップを使って価値観や信念を再検証していくのか?
たとえば「人を愛するべきだ」という信念が私にあったとします。
この信念をインサイトマップの中心のマス、白いマスとグレーのマスそれぞれに言葉を書き込みます。
ここでは「人を愛する」「人を愛さない」という言葉でインサイトマップを行うとします。
インサイトマップでは通常、自分が良いと思っている方を白いマス(陽のマス)に書き込むことを推奨しているんですが、今回のような場合は、信じている方をグレーのマスに書き込んでください。
今回の私で言うと
「人を愛さない」を白のマスに、「人を愛する」をグレーのマスに書きこみます。
通常とは逆のマスに書き込むことで
「人を愛する」ことを当たり前と思っている自分自身に対して、「もし、人を愛さないことが正しいとしたら?」と、問いを投げることで意識を一旦フラットにすることを狙っています。
そうすることで、信念や価値観の反対側、裏側に意識を向けやすくなると私は考えています。
自分の死角が見えてくる
テーマが決まって、中心のマスに言葉を書き込んだら、インサイトマップの全てのマスを埋めていきます。
2層目、3層目、4層目と外側に向かうにしたがってストーリーが展開するように書いていきます。
白いマスにはその先に起こる「良さそうなこと」を書く。
グレーのマスにはその先に起こる「良くなさそうなこと」を書いていきます。
そうすることで
これまで自分が思っていた「価値観」「信念」の先にある8つの4コマストーリーと
「価値観」「信念」の反対側、裏側にある8つの4コマストーリーが見える化されます。
見える化されることで
自分がこれまで大事にしてきた「価値観」「信念」の先にも「良くないこと」が起こることに、改めて気が付くことができます。
同時に「価値観」「信念」の裏側、反対側の先にも「良いこと」が起こりうることに気が付くことができます。
「愛すること」の先にも「良くない面」がある、「愛さないこと」の先にも「良い面」がある。
ということに気が付くことができます。
言い方を変えると、自分がこれまで気が付いていない面、死角が見えてきます。
死角が見えると、「価値観」や「信念」だからというだけでの盲目的な判断、決めつけはなくなってきます。
同時に
「価値観」や「信念」に自分自身が縛られてしまう、ということが無くなってきます。
反対側、裏側の意見も「ありなんだ」と中庸になれる
先程、インサイトマップで「価値観」や「信念」をひも解いていくと、「自分が信じていたことの反対側、裏側が見えてくる」「反対の考えの先にも良いと思えることがある」「自分が気が付いていなかった死角が見えてくる」という話をしました。
私の例で言うと「人を愛さない」ことの先にも「良いこと」があることが分かるので
自分の正反対の意見に対することにも中庸的、フラットなものの見方が出来るようになってきます。
私の場合
以前と比べて、相手をジャッジすることが減り、人と対立する意識が減ったことで人間関係が随分楽になっています。
時に大人な対応が出来ることも少し出てきています。
まだまだ未熟、「尼ちゃん」なところはありますが・・・
まとめ
今回はインサイトマップ活用法その4として
自分の「価値観」「信念」をテーマにして、インサイトマップを活用することについて書いてみました。
「価値観」「信念」の先にも「良くないこと」が起こりうるということが再認識できます。
自分の信じていることの裏側、反対のことの先にも「良い側面」があるということが見えてきます。
これまで見えていなかった死角が見えてきます。
という話をしてきました。
死角が見えることで、物事や人に中庸的、フラットな見方が出来るようになります。
私の場合、人間関係が随分楽になってきている、生きやすくなってきていますという、話をしました。
「なんだか生きずらい」と思っている方、「この使い方興味ある」という方は
是非インサイトマップで「価値観」「信念」をテーマにひも解いてみてください。
インサイトマップ講座についてもパワーアップして帰ってきます。
インサイトマップ講座に関する最新情報は、以下のリンクよりご確認ください。