こんにちは。
ENGAWA STUDIOでインサイトマップ講座を担当している尼田です。
これまでは私自身を被験者として、インサイトマップを使って自分を前進させている様子、現在進行形をコラムにしてきました。
そして前回からは少し趣向を変えて、インサイトマップ活用法として「こんな使い方もありますよ」ということを書いています。
前回はその1として「自分のサービスや自社のサービスについて」インサイトマップを活用すると、理解が進みますよということについて書きました。
(詳しくはインサイトマップNo14をご覧ください)
今回はその2として前回の続き、「自分のサービスや自社の商品、
サービスについて」インサイトマップを活用する。
その時に、ペルソナを設定して「その人(顧客)視点でインサイトマップを行うとどうなるのか?」について書いていきたいと思います。
もくじ.
私にとってのペルソナは?
「ペルソナ」とは、マーケティング用語で「商品・サービスを利用する顧客の中で最も重要な人物モデルのこと」と前回お伝えしました。
これまでインサイトマップ講座を受けてくださった方、繰り返し受講された方を想像しながら、今後行う予定のインサイトマップ講座、バージョンアップさせたインサイトマップ講座を受ける方って「どんな人?」と妄想してみました。
「こんな人」と、詳細まで妄想すること、言葉にするのにかなり苦戦しました。
「どんな方がインサイトマップ講座に興味をもつのだろうか?」
「どんな方がインサイトマップ講座を受けると喜んでくれるのか?」
を想像しながらようやくひねり出すことが出来ました。
苦戦した中でひねり出したペルソナには
出身地、住んでいるところ、性別、職業、年収、趣味、性格、価値観、現状と抱えている課題、将来への想いなど、本当にそんな方がいるかどうかは分かりませんが、自分なりにひねり出してみました。
本当は詳細をこの場でお伝えしたいところなんですが・・・今回は控えさせていただきます。
ある程度、時が経ったら結果報告出来たらと思っています。
ペルソナから見えてきたもの
私が設定したペルソナ(人物)視点で「インサイトマップ講座を受けるor受けない」をインサイトマップのマスを埋めていきます。
ペルソナを設定することも、自分以外の気持ちになってインサイトマップを行うことにも慣れていない分、ぎこちない感じがしましたが、なんとかペルソナになったつもりでインサイトマップを埋めて行くことが出来ました。
インサイトマップを埋め終わったら、インサイトマップ講座を受ける先に起こる8通りの4コマストーリー、インサイトマップ講座を受けない先に起こる8通りの4コマストーリーを味わい直します。
インサイトマップ講座を受ける場合
- インサイトマップ講座を受ける
- ホントの自分に気が付きつスイッチが入る
- 仕事もプライベートも妥協しない生活が送れる
- 最高の私として、自分もまわりも笑顔になる
というストーリー、最高とも思えることが起こりうる。
それ以外でも
- インサイトマップ講座を受ける
- ホントの自分に気が付きスイッチが入る
- これまでの人間関係が上手くいかなくなる
- 執着を手放し、新たな出会いで花が開く
一旦は陰に転じて、マイナスなことは起こりますが、その先に新たな出会いで花開くことが起こりそうです。
反対にインサイトマップ講座を受けないことでは
- インサイトマップ講座を受けない
- ホントの自分に気づけるチャンスを逃す
- 日常生活が窮屈になって、気力がダウン
- 目標を見失い、輝けない毎日を過ごす
という最悪とも思えるストーリーことが起こりそうです。
ここでちょっと皆さんにも想像していただきたいんですが、
インサイトマップ講座を受けることでプラスと思えることも起こりうるんですが、同時にマイナスと思われることも起こりうる。
一方、インサイトマップ講座を受けない選択をした場合も、良いと思うことも起これば、悪いと思うことも起こりうる訳です。
私はこれまで、インサイトマップ講座を受けることでのメリットと受けないことでのデメリットしか考えていませんでした。
今回、ペルソナ視点に立ってインサイトマップを行ったことで「インサイトマップを受けることのデメリットもある」「インサイトマップ講座を受けないことのメリットもあるんだ」と改めて認識することが出来ました。
新たに認識出来のは
インサイトマップ講座を受けることで起こりそうなマイナスストーリーとして
- インサイトマップ講座を受ける
- 内容が理解できず期待を裏切られガッカリする
- 頑張る意欲が減退し、惰性の日々を過ごす
- 自分に嫌気がさして面白くない毎日になる
また
インサイトマップ講座を受けないことで起こるプラスのストーリーとして
- インサイトマップ講座を受けない
- お金と時間を別のことに使うことが出来て、自分を高めることが出来る
- 気力がUPし、高い目標にチャレンジできる
- 目標が達成され、充実した毎日を送れる
という、これまで見えていなかったストーリーがあることが認識出来た訳です。
「あ~そうなんだ」と認識出来ることは大事です。
話しがそれます。
先ほど私は、
インサイトマップをしたことで、インサイトマップ講座を受けることのデメリット、インサイトマップ講座を受けないことでのメリットがあることを認識できました。
という、話をしました。
「あ~そうなんだ」と、ただ認識すること。
これは意外にいい、私は結構大事だと思っているので、少し話をさせてください。
日頃私たちは、わかっているようでわかっていないことが多いと思っています。
自分だけでは気が付けないことが結構あると思っています。
分かっていないから、気づいていないからうまくいかないことが多いと思っています。
場合によっては、自分自身でそのことを受け止めることが出来ていないことで、物事をこじらせていることもあると思っています。
もしこのコラムを読んでいるみなさんの中で
「自分に自信をもつことが出来ない」、「自分を好きになれない」とか、「何をやってもうまくいかない」という方がいたら、試して欲しいことがあります。
これまで、過去に
まわりの人から「〇〇なところすごいね」「〇〇なところが素敵」「〇〇が良い感じですね」など言われたことを思い出してみてください。
そして言われたことに対して「私には〇〇なところがあるんだ」「あ~そうなんだ」と、ただ認識してみてください。
なんとなく気持ちが軽くなるとか、気持ちが落ち着くような気持ちになれます。
もし、これまでまわりの人から褒められた時、
謙遜して「いやいや、そんなことないですよ~」と言っていたのなら、これからは「あ~そうなんだ」と認識することをしてみてください。
そして「ありがとうございます」と笑顔で受け取る練習をしてみてください。
自分自身の反応が変わってきて、いろんなことがプラスに作用しますし、言葉をくれた人も喜んでくれます。
物事がこじれることも減ってくると思います。
まわりの「〇〇がいいね」という褒め言葉を受け取らない、「いえいえ、そんなことないです。」と返すのは、プレゼントもらったのに「いりません」と、断って受け取らないのと同じことだと私は思っています。
もし、「なるほど」「そうかも」と思った方は、これからは是非まわりの褒め言葉には「あ~そうなんだ」と認識して、「ありがとうございます」と笑顔で受け取るようにするといいと思います。
(注:あくまで個人的な感想です。感じ方には個人差があります。)
自分とペルソナを行ったり来たりしてみる
話しを元に戻します。
ペルソナになったつもりで「インサイトマップ講座を受けるor受けない」について、インサイトマップを行った結果、これまで見えていなかったものが見えてきました。
インサイトマップ講座を受けることで起こりうるマイナス面として「講座内容が理解できず、期待を裏切られてがっかりする」ということ
またインサイトマップ講座を受けないことで、その先に起こりうるメリットとしては、「お金と時間を別のことに使い、自分を高めることが出来る」ということ、それぞれが見えてきました。
ここからは、新たに見えてきたことも踏まえてどう活かしていくのか?
という段階に入っていきます。
活かしていくのは私、インサイトマップ講座を実施するワタシになります。
ペルソナのことを理解した私が「どうやってインサイトマップ講座を実施していくのか」について考えてみました。
ペルソナではなく、本来の私に戻って考えたり、またペルソナの気持ちになって考えたりと、自分とペルソナとを行ったり来たりしながら考えることをしました。
イメージとしては、ワタシとペルソナが共同作業でインサイトマップ講座をより良いものにバージョンアップさせる、対話しながら進める感じです。
はじめにペルソナが先ほどインサイトマップをやって感じたこと気づいたことを書きだしてみる。
あたかもペルソナが話してくれているようなイメージしながら、インサイトマップ講座を受けることのメリット、デメリットとインサイトマップ講座を受けないことでのメリット、デメリットを書き出しました。
次に今度は私がペルソナの話を受けて、「なるほど~」という気持ちで、インサイトマップ講座の価値や課題を書き出してみました。
次にキーワード書き出してみました。
キーワードとしては、当然プラス(陽)の要素も出しましたが、インサイトマップでは物事の陰陽の陰、マイナス面も大切に扱うのでマイナス(陰)の要素も出しました。
自分とペルソナの対話から出てきたことは以下になります。
価値:
- 本当の自分に気が付けること
- 他の参加者の考えも聞くことが出来て気づきが倍増すること
- 葛藤に対して何をすればよいのか具体的行動レベルで答えが導きだせること
課題:
- インサイトマップの内容が理解できていない可能性があること
- 必要としている人に情報が届いていない可能性があること
- 講座受講後の接点が弱いこと
キーワード
ホントの自分、妥協しない、一直線、チャンス、出会い
陽:頑張る私、最高の私、輝く、充実、出会い
陰:惰性、輝けない、窮屈、自己嫌悪、自信喪失
気付いたこと、感じたこと
ペルソナとの対話を通じて、インサイトマップ講座の価値や課題について考えた結果、気づいたこと、感じたことを書きだしてみます。
- インサイトマップ講座がどんな講座なのか、何が得られるかがわかりづらい
- インサイトマップ講座を一度受けない選択をしても、将来また縁が出てくる可能性がある
- 一度講座を受けた人のフォローが十分でない
- インサイトマップ講座は、スキル、方法を学ぶ場というより、実は気づきを得る場、シェアできる場、学びが倍増できる場である
- 私はインサイトマップ講座を習った通り、覚えた通りに実施するようにしていた。固執していた。自分流、自分が良いと思うことを取り入れていい。
- 私はインサイトマップ講座を通じて、人を応援することをしたい
ということが出てきました。
インサイトマップ講座も価値や課題だけでなく、私が大事にしたいこともペルソナとの対話を通じて見えてきました。
今後の具体策、ではどうするのか?
では、いろんな気づきを得た中で、どうするのか?
今後の具体策を考えてみました。
実はここまでくると、具体策を考えるというよりも、「こうしよう」「ああしよう」「こうしてみたい」が、どんどん湧いてくる感じがしていたので、考えることはしなくても良いかもしれません。
先ずは、インサイトマップ講座をバージョンアップさせるためのプロセスを設定する。
- 講座の内容を再検証し、納得できるものに仕上げる
- 自信をもった内容でインサイトマップ講座の告知する
- 講座中は講座に集中してやりきる
- 講座後もご縁を大切に応援の姿勢で、参加者やまだ見ぬ参加候補者(ペルソナ)と関わっていく
そしてプロセスを実現して行く為に、具体的に何をするのか?
- 講座内容をより分かり易い内容にする、わかり易い事例を増やす
- ペルソナを意識して発信し続ける、発信先を工夫する
- ペルソナを意識して講座の準備を進める
- 講座終了後も参加者との接点を増やす
具体策まで出すことが出来ました。
これからは具体策を実行してみるだけです。
具体策を実行していく中で、どうなっていくのか、是非注目していただけたらと思います。
まとめ
今回はインサイトマップ活用法その2として、「ペルソナを意識して自分のサービス、自社のサービスをインサイトマップを活用したらどうなるか」について、私のサービスを事例にお伝えしてみました。
ペルソナの気持ちになれたことで、自分のサービスについて、いままで見えなかった部分、価値や課題が見えてきました。
その結果、新たな気づきを得ることが出来、今後に生かすことが出来そうです。
あとは結果がどうなるか?今後に期待です。
次回も引き続き、インサイトマップの活用法について書いていきます。