愚直にやるしかないことがあるんです【ヨガについて】

縁側日記

近道を探すのをやめた時、道は初めて開かれる。「愚直」という最強のヨガとなります。愚直というのは効率や取引から距離を置くことです。(多くの場合はヨガを取引として使っています)

現代は、とにかく「効率」の時代です。
「最短で痩せるメソッド」「3日でマスターする英会話」「コスパの良い生き方」。
私たちは常に、最小の労力で最大の結果を得ようと、必死に近道を探しています。
まるで、人生という時間をショートカットキーで飛ばそうとするかのように。

しかし、ヨガのマットの上に立つと、私たちはある残酷な事実に直面します。
そこには「近道」なんて一つもない、という事実です。

今日は、少し時代に逆行するお話をさせてください。
スマートさや要領の良さが持て囃される世の中で、あえて「愚直であること」の尊さについて。

 

体は嘘をつかない、だからこそ

ヨガの練習をしていると、時々どうしようもなく「飽きる」ことがあります。
毎日同じ太陽礼拝、同じ戦士のポーズ、同じ呼吸。
「もっと効率的なやり方はないか」「もっと画期的なポーズはないか」と、思考(マインド)はすぐに新しい刺激を求め始めます。

けれど、体は正直です。
頭でどれだけ理論を理解しても、体がそれを体得するには、圧倒的な反復が必要です。
筋肉の繊維一本一本が目覚め、関節の可動域がミリ単位で広がり、神経回路が書き換わるには、物理的な時間と回数がかかるのです。

昨日できたことが、今日はできないこともあります。
三歩進んで、二歩下がるような日々。
それでも、その一歩一歩を愚直に踏みしめる以外に、前に進む方法はありません。
「飛び級」は存在しないのです。

 

「わかる」と「できる」の深い溝

現代人は頭が良いので、本を読んだり動画を見たりして「わかった気」になるのが得意です。
「ああ、脱力ね。知ってる知ってる」
「股関節の使い方はこうでしょ、理論はわかった」

しかし、ヨガの世界では「知っている」ことと「体現できている」ことの間には、グランドキャニオンほどの深い溝があります。笑
その溝を埋めるのは、知識ではありません。
ただひたすらに繰り返される、泥臭い実践(アビヤーサ)だけです。

雨だれが石を穿つように。
毎日マットの上に立ち、自分の硬さと向き合い、呼吸を通し続ける。
その愚直な積み重ねだけが、知識を知恵に変え、体を本物の道具へと変えていきます。

 

愚直さだけが、エゴを削ぎ落とす

なぜ、これほどまでに愚直な反復が必要なのでしょうか。
それは、単にポーズができるようになるためではありません。
そのプロセスこそが、私たちの肥大化した「エゴ」を削ぎ落とす砥石(といし)となるからです。

「すぐに結果が欲しい」「楽をして成果を得たい」。
これはすべてエゴの声です。
しかし、ヨガはそんなエゴの要求をことごとく跳ね返します。
思うように動かない体、止まらない思考。
自分の無力さに打ちひしがれ、それでもまた淡々と練習に戻る。

その「諦めにも似た継続」の中で、いつしか「俺が、俺が」という我欲が磨耗し、消えていくのです。
要領よくやった人には決して見えない景色が、愚直に歩いた人の前にだけ広がります。

 

凡事徹底という魔法

「凡事徹底」という言葉があります。
誰にでもできる当たり前のことを、誰にもできないくらい徹底してやり続けること。
ヨガとは、まさにこれです。

ただ、吸って、吐く。
ただ、背骨を伸ばす。
ただ、大地を踏む。

特別な才能も、魔法の杖もいりません。
必要なのは、今日という日に、目の前の「ただ一つのこと」を丁寧に、愚直に行う誠実さだけです。

もし今、あなたが何かに行き詰まっているなら。
結果が出なくて焦っているなら。
一度、スマートにやることを諦めてみてください。
そして、かっこ悪いくらい愚直に、目の前の課題と向き合ってみてください。

遠回りに見えるその道こそが、実は自分自身の真ん中へと続く、王道(ラージャ・ヨガ)なのですから。
今日もまた、この縁側で、愚直に息をすることから始めましょう。

 



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Kiyoshiクレイジーヨギー
*EngawaYoga主宰* 2012年にヨガに出会い、そしてヨガを教え始める。 瞑想は20歳の頃に波動の法則の影響を受け瞑想を継続している。 東洋思想、瞑想、科学などカオスの種を撒きながらEngawaYogaを運営し、ENQAN(ヨガ)、JIQAN(内観)、瞑想指導にあたっている。SIQANという日本一簡単な緩める瞑想も考案。2020年に雑誌PENに紹介される。 「集合的無意識の大掃除」を主眼に調和した未来へ活動中。