いまこの瞬間と友達になる【充足の実現】

スピリチュアル

いまここで充足すると「充足する現実」が現れます。

充足感が先です。

今の感覚が次の一コマを作り出します。

 

「いま、この瞬間」と友達になる。

その言葉を聞いたとき、あなたの心に何かが響いたのではないでしょうか。

まるで古くから知っていた真理を思い出したかのような、そんな感覚です。

人は「いま、この瞬間」がゴールであることを知っているのです。

 

私たちは日々、時間に追われ、過去の後悔や未来への不安に心を奪われがちです。

しかし、本当の「我が家」であるホームは、そんな時間の流れの外側にあるのかもしれません。

それは「いま、この瞬間」という、永遠に続く現在の中にあるのです。

そもそも時間がないという気づきから生じるのです。

 

古代インドの賢者たちは、この真理を「サット・チット・アーナンダ」と呼びました。これは存在・意識・至福です。

これらは「いま、この瞬間」の本質を表す言葉です。彼らは瞑想を通じて、この真理に触れる方法を発見しました。その教えは、やがて中国を経由して日本にも伝わり、禅の思想として花開きました。(たぶん)

「わたしは存在・意識・至福です」とただ宣言するだけで、その方向へと向かいます。

 

「いま、この瞬間」は、どこにでもあります。あなたが今座っている椅子の上に。あなたが歩いている道の上に。あなたが見ている景色の中に。それは、あなたの呼吸の中にも、心臓の鼓動の中にも存在しています。むしろ、それしかないのです。

 

しかし、私たちはしばしばこの事実を忘れてしまいます。

過去にとらわれ、未来を心配し、現在を素通りしてしまうのです。

すぐに思考で過去にも未来にも飛んでいます。

それは、まるで自分の家の前を通り過ぎて、どこかよその家を探し回っているようなものかもしれません。

 

ですが、「いま、この瞬間」と友達になることで、私たちはいつでも「我が家」に帰ることができるのです。それは、静かな湖のほとりに佇むような平和な気分。まるで、宇宙の中心にいるような、そんな感覚かもしれません。

 

東洋の思想家たちは、この「いま」の重要性を古くから説いてきました。例えば、中国の老子は「道」について語りました。それは、すべてのものの根源であり、常に現在の中に存在するものです。日本の道元禅師も「現成公案」という言葉で、「いま、ここ」の重要性を強調しました。

そもそも今にしか生きられないということです。

 

現代の私たちも、この古くからの知恵を日常生活に取り入れることができます。

朝、目覚めたときに深呼吸をする。それだけでも「いまここ」を体験できます。

食事をするときに、一口一口をじっくりと味わう。それだけでも「いまここ」を体験できます。

歩くときに、足の裏の感覚に意識を向ける。それだけでも「いまここ」を体験できます。

そんな小さな行為の積み重ねが、「いま、この瞬間」との友情を深めていくのです。

 

この友情は、あなたの人生に大きな変化をもたらすかもしれません。不安や恐れが和らぎ、内なる平和と喜びが湧き上がってくるでしょう。困難な状況に直面しても、「いま、この瞬間」という揺るぎない基盤があることを思い出せば、心の平静を保つことができるはずです。

そして、この「いま」との友情は、他者との関係性にも良い影響を与えます。「いま、この瞬間」に集中することで、相手の言葉にもっと耳を傾けられるようになるでしょう。相手の目を見て、その表情の微妙な変化に気づくようになるかもしれません。それは、より深い理解と共感につながっていきます。

これはただ気分が良くなるだけではありません。

もっと別の次元での大きな変化であり、勝手に自分にとって適切な現実が現れてくることなのです。

 

また、「いま、この瞬間」を生きることは、創造性を高めることにもつながります。過去や未来の心配から解放されることで、新しいアイデアが湧き上がってくるでしょう。芸術家たちが「フロー状態」と呼ぶ、創造的なエネルギーに満ちた状態も、「いま、この瞬間」に深く入り込んだときに訪れるのです。

しかし、「いま、この瞬間」と友達になることは、簡単なことではありません。長年の習慣や社会的な条件付けが、私たちの意識を過去や未来に引っ張っていきます。だからこそ、継続的な実践が必要なのです。

 

瞑想やヨガ、太極拳といった東洋の伝統的な実践は、「いま、この瞬間」との友情を深めるための素晴らしいツールです。しかし、特別な場所や時間は必要ありません。日常生活のあらゆる瞬間が、実践の機会となり得るのです。

EngawaYogaでも瞑想やヨガを継続しておりますが、簡単だと思うこともあれば、大変に困難であると感じることもあり、行ったり来たりではあります。そういうものだと思って継続です。

 

例えば、信号待ちをしているとき。それを苛立たしい時間の無駄だと考えるのではなく、「いま、この瞬間」に意識を向ける機会だと捉えてみてはどうでしょうか。周りの音、空気の温度、自分の呼吸…それらに意識を向けることで、待ち時間も豊かな体験に変わるかもしれません。

これもただの気分の問題ではないのです。もっと大きな次元での話しなのです。

 

また、人間関係の中でも「いま、この瞬間」を意識することができます。会話をしているとき、相手の言葉を「いま、この瞬間」に深く聴く。相手の表情や声のトーンに、「いま、この瞬間」に注意を向ける。そうすることで、より深い理解と共感が生まれるでしょう。困難な状況に直面したときこそ、「いま、この瞬間」との友情が力を発揮します。過去の後悔や未来への不安に心を奪われるのではなく、「いま、ここ」で自分にできることに集中する。それは、問題解決への最も確実な道筋となるのです。

これも、ただ人間関係を良好にすることが目的ではないのです。もっと大きな次元の話しなのです。

 

「いま、この瞬間」と友達になることは、決して現実逃避ではありません。むしろ、現実により深く関わることなのです。過去から学び、未来に向けて計画を立てることも大切です。しかし、それらは「いま、この瞬間」という土台の上に成り立つものなのです。前提として、「いま、この瞬間」しかないという気づきが必要です。

 

「いま、この瞬間」と友達になること。それは、人生という旅路の中で最も価値ある贈り物かもしれません。その友情を育むことで、あなたはどこにいても「我が家」にいるような平和な気分を味わうことができるでしょう。そして、その平和は、あなたを通して世界中に広がっていくのです。

結果として、その人にとっての王道を歩むことになるのです。

 

終わりに:考えは幻想

思考は幻想と言います。

幻想を疑うこと。

すると幻想はたちまちに無くなります。

「いま、この瞬間」しかないと気づくと、幻想が消えていきます。

あなたにとっての充足した生活がただ現れてきます。

不平不満を感じることはすべて幻想ですからね。

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Kiyoshiクレイジーヨギー
*EngawaYoga主宰* 2012年にヨガに出会い、そしてヨガを教え始める。 瞑想は20歳の頃に波動の法則の影響を受け瞑想を継続している。 東洋思想、瞑想、科学などカオスの種を撒きながらEngawaYogaを運営し、BTY、瞑想指導にあたっている。SIQANという日本一簡単な緩める瞑想も考案。2020年に雑誌PENに紹介される。 「集合的無意識の大掃除」を主眼に調和した未来へ活動中。