229.予期せぬ展開を歓迎する

365days

私たちは人生という旅において、多かれ少なかれ、地図とコンパスを頼りに進もうとします。その地図とは私たちの「計画」であり、コンパスは「こうあるべきだ」という「期待」です。私たちは、目的地までの最短で安全なルートを計画し、その通りに進むことを望みます。しかし、人生という道は、私たちの小さな地図には決して描かれていない、驚きに満ちた脇道や、予期せぬ嵐、そして思いがけない絶景に満ちています。

こうした「予期せぬ展開」に遭遇したとき、私たちの最初の反応は、しばしば抵抗や混乱、そして失望です。「こんなはずではなかった」「計画が台無しだ」。私たちは、自分の地図と目の前の現実とのズレに動揺し、それを「問題」や「失敗」とラベリングしてしまいます。しかし、より大きな視点、すなわち宇宙の無限の叡智という視点に立つならば、その予期せぬ展開こそが、私たちの想像をはるかに超えた、より素晴らしい目的地へと導くための、宇宙からのギフトなのかもしれないのです。

ヨガ哲学は、この世界を「リーラ(Lila)」、すなわち神の戯れ、あるいは宇宙のダンスとして捉えます。この壮大なダンスには、決まりきった振り付けはありません。それは、絶えず変化し、即興的に創造されていく芸術です。私たちが「計画」に固執することは、この自由でダイナミックなダンスの流れに抵抗し、自分の決めたステップだけを踏み続けようとするようなものです。それでは、宇宙という最高のパートナーと調和して踊ることはできません。

「予期せぬ展開を歓迎する」とは、この宇宙のダンスに、喜んで身を任せるという姿勢です。それは、自分の計画という小さな脚本を手放し、宇宙という偉大な脚本家が用意した、よりエキサイティングで深遠な物語の展開を受け入れる勇気を持つことです。

例えば、あなたが転職を計画し、A社への入社を目指して万全の準備をしていたとします。しかし、最終面接で不採用となり、予期せずB社から誘いがかかる。これが「予期せぬ展開」です。エゴは「失敗した」と嘆くかもしれません。しかし、その展開を歓迎し、B社に入社してみると、そこで出会った人々や経験が、あなたの真の才能(ダルマ)を開花させ、A社では決して得られなかったであろう充実感と成功をもたらしてくれるかもしれません。この時、A社への不採用は「失敗」ではなく、あなたをよりふさわしい場所へ導くための、宇宙の巧妙な采配だったことが明らかになります。

この姿勢を育むための稽古として、日常の中に「小さなイエス」を増やしていくことが有効です。いつもなら選ばないランチメニューを頼んでみる。通ったことのない道を歩いてみる。興味のないジャンルの本を手に取ってみる。こうした小さな冒険は、予測不可能性に対する心の耐性を養い、「何が起きるかわからない」という状況を楽しむ筋肉を鍛えてくれます。

また、量子力学的な世界観も、この態度を後押ししてくれます。私たちが計画を立てる時、私たちはすでに知られている過去のデータに基づいて未来を予測しています。しかし、未来は本来、無限の可能性の波として開かれています。予期せぬ展開とは、私たちの限られた認識を超えた、より高い可能性のフィールドから、新たな現実が流れ込んできたサインなのです。それを拒絶することは、自ら可能性の扉を閉ざすことに他なりません。

予期せぬ出来事が起きたとき、パニックに陥る代わりに、一呼吸おいて、心の中でこう呟いてみてください。「面白いことになってきた。これは私に何を教えようとしているのだろう?」「この展開の裏にある、隠されたギフトは何だろう?」。この好奇心に満ちた問いかけが、あなたを抵抗のエネルギーから、受容と創造のエネルギーへとシフトさせます。

人生の最高の瞬間は、しばしば計画の外側で起こります。予期せぬ出会い、偶然の発見、思いがけない幸運。これらを受け取るための器を大きくしておくこと。それが、「予期せぬ展開を歓迎する」という生き方です。自分の小さな地図を手放し、白紙の地図を宇宙に差し出したとき、あなたの人生の旅は、安全だが退屈なハイキングから、スリルと感動に満ちた大冒険へと姿を変えるでしょう。



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Kiyoshiクレイジーヨギー
*EngawaYoga主宰* 2012年にヨガに出会い、そしてヨガを教え始める。 瞑想は20歳の頃に波動の法則の影響を受け瞑想を継続している。 東洋思想、瞑想、科学などカオスの種を撒きながらEngawaYogaを運営し、ENQAN(ヨガ)、JIQAN(内観)、瞑想指導にあたっている。SIQANという日本一簡単な緩める瞑想も考案。2020年に雑誌PENに紹介される。 「集合的無意識の大掃除」を主眼に調和した未来へ活動中。