MCTオイルを再度、継続して摂取しはじめました。
2年ほど前に購入しましたが、しっかりと値段が上がっていますね。
なぜ、再度摂取し始めたのかというと、1番の理由は良いオイルを摂りたかったということ。
アマニオイルだけしか料理では使っていなかったので、もう少しオイルを摂りたかったのです。
期待している効果としては、腸内環境への影響、脳のエンジンオイルのために。
といったところでしょうか。
MCTオイル(中鎖脂肪酸、Medium-Chain Triglycerides)は、ココナッツオイルやパーム核油に含まれる脂肪酸(主にカプリル酸C8、カプリン酸C10など)から作られる健康食品で、腸内環境への影響が注目されています。
以下に、MCTオイルの腸内環境への効果、関連する腸内細菌への影響、科学的根拠、使用時の注意点を簡潔にまとめます。
MCTオイルの腸内環境への主な効果
MCTオイルは消化吸収が早く、腸内細菌叢(マイクロバイオーム)に直接・間接的に影響を与えます。主な効果は以下の通りです:
- 短鎖脂肪酸(SCFA)の間接的増加:
- MCTは肝臓でケトン体(β-ヒドロキシ酪酸など)に変換され、一部が腸で代謝される。これが腸内細菌のエサとなり、SCFA(特にブチレート)の産生を促進。ブチレートは腸壁のエネルギー源となり、炎症抑制や腸バリア強化に寄与。
- 効果:腸内炎症(例: 腸漏れ症候群)の軽減、便通改善。
- 善玉菌のサポート:
- MCTはビフィドバクテリウムやラクトバチルスなど善玉菌の増殖を間接的に促進。特にケトン体が腸内pHを調整し、悪玉菌(クロストリジウムなど)を抑制。
- 効果:腸内フローラのバランス改善、免疫力向上。
- 腸の蠕動運動促進:
- MCTの速やかな吸収は腸の動きを刺激し、便秘解消に役立つ。ただし、過剰摂取は下痢を誘発する可能性。
- 効果:消化促進、便の水分量増加。
- 抗菌・抗炎症作用:
- MCT(特にカプリル酸)は抗菌特性を持ち、腸内の病原菌(カンジダ菌など)を抑制。炎症性サイトカインを減らし、腸の健康を維持。
- 効果:腸内感染症リスク低減、IBS(過敏性腸症候群)症状の緩和。
- 体重管理による間接効果:
- MCTは満腹感を高め、過食を抑えることで腸内細菌叢の乱れ(肥満によるディスビオーシス)を防ぐ。肥満は悪玉菌増加と関連するため、MCTのダイエット効果が腸内環境を間接的に改善。
- 効果:腸内細菌の多様性向上。
有効な腸内細菌
MCTオイルは直接プレバイオティクス(食物繊維のようなエサ)ではありませんが、ケトン体や代謝産物を通じて以下の善玉菌をサポートします。
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ビフィドバクテリウム:腸内フローラの主要な善玉菌。MCTの代謝物がエサとなり増殖。
- ラクトバチルス:腸内酸性化を助け、消化・免疫をサポート。
- アッカーマンシア:腸粘膜を保護し、肥満抑制に関与。MCTのケトン体が間接的に活性化。
- フィーカリバクテリウム・プラウスニッツィイ:ブチレート産生菌で、炎症抑制に重要。
悪玉菌への影響:MCTのカプリル酸はクロストリジウムやカンジダ菌を抑制し、腸内環境のバランスを整える。
使用方法と注意点
- 摂取量:1日5-20g(小さじ1-大さじ1程度)。初心者は5gから始め、腸の慣れを確認。過剰摂取(30g以上)は下痢や腹痛のリスク。
- 摂取方法:コーヒー(バターコーヒー)、スムージー、サラダドレッシングに混ぜる。加熱調理(200℃以下)も可能だが、生摂取が一般的。
- 注意点:
- 消化器症状:IBSや敏感な腸の人は少量から。MCTは速やかに吸収されるが、過剰で下痢やガス発生。
- 持病:糖尿病や肝疾患の人は医師相談(ケトン体生成が影響)。
- アレルギー:ココナッツ由来の場合、アレルギー注意。
- 品質:C8(カプリル酸)主体のMCTオイルが効果的。
- 併用:プレバイオティクス(イヌリン、オリゴ糖など)やプロバイオティクスと組み合わせると相乗効果。
まとめ:MCTオイルは腸内環境に貢献
- 善玉菌の増殖を間接的に促進。
- ブチレートなどのSCFA産生で腸壁保護・炎症抑制。
- 抗菌作用で悪玉菌抑制、便通改善。
- 体重管理による間接的な腸内細菌叢のバランス向上。
1日5-20gの摂取で効果が期待でき、コーヒーやスムージーに加えるのが手軽です。スムージーは糖質を一気に摂取してしまうのでMCTオイルと一緒に飲むと吸収スピードを抑えられるでしょう。私はコーヒーに垂らして飲んでおります。過剰摂取に注意して、プレバイオティクスと併用するとより効果的。科学的データでは腸内細菌の多様性向上や炎症抑制が確認されていますが、個人差があるため少量から試して自分の感覚を信じてください。



