断捨離で人生が動き出す?ヨガ的思考で紐解く「手放すこと」と「行動力」の深い関係

自己啓発

ヨガを推奨しております。
なぜなら、ヨガはマットの上だけで行う体操ではなく、人生全体を身軽にし、本来のエネルギーを取り戻すための「生きる技術」だからです。

最近、「断捨離」という言葉をよく耳にします。
部屋を片付けると運気が上がる、モノを捨てると人生が変わる。
これらは単なるお片付けのノウハウとして語られることが多いですが、実はヨガの哲学、そしてエネルギーの法則から見ても、非常に理にかなった真理を含んでいます。

今日は、なぜモノを手放すこと(断捨離)が、私たちの「行動力」を劇的に高めるのか。
そのメカニズムについて、現代社会の問題点やヨガ的な視座を交えながら、少し深く掘り下げてみたいと思います。

 

現代人は「重力」に縛られている

私たちは今、かつてないほど「重たい」時代を生きています。
物理的な体重の話ではありません。
モノ、情報、人間関係、そして「こうあるべき」という固定観念。
これら過剰な荷物が、目に見えない重力となって、私たちの足首を掴み、一歩を踏み出す力を奪っているのです。

Amazonでポチれば翌日にモノが届き、スマホを開けば無限の情報が雪崩れ込む。
便利で豊かなはずの現代社会において、なぜ多くの人が「やる気が出ない」「身体が重い」「何をしていいか分からない」という無気力感(タマス)に苛まれているのでしょうか。

それは、私たちが「入れる(インプット)」ことばかりに必死で、「出す(アウトプット・手放す)」ことを忘れてしまっているからです。
呼吸も、吐かなければ吸えないように。
人生も、手放さなければ、新しい流れは入ってきません。

 

モノには「意識」が宿り、エネルギーを奪う

ヨガの教えに「アパリグラハ(不貪・不所有)」というものがあります。
必要以上のものを所有しないこと。
これは道徳的な教訓であると同時に、極めて実践的なエネルギー管理の知恵です。

あなたの部屋にある一つひとつのモノを想像してみてください。
着ていない服、読みかけの本、使っていない調理器具、思い出の品。
物理的にはただの物体ですが、エネルギーの視点で見ると、それらはすべてあなたの「意識」を少しずつ吸い取っています。

「いつか着るかもしれない」「高かったからもったいない」「あの人にもらったから捨てにくい」
モノを見るたび、あるいは無意識の領域で、私たちはそれらのモノに対して微細な判断や感情のエネルギーを注ぎ続けています。
パソコンで言えば、使っていないアプリがバックグラウンドで大量に起動している状態です。
これでは、メモリ(エネルギー)が消費され続け、本当にやりたい新しいことに向けるための処理能力が残っていません。

断捨離とは、このバックグラウンド処理を強制終了させることです。
「今の私には必要ない」と決断し、物理的に手放すことで、そこに縛り付けられていたエネルギーが解放されます。
その戻ってきたエネルギーこそが、「行動力」の正体なのです。

 

空間の余白が、心の余白を生む

部屋の状態は、心の状態を映す鏡であると言われます。
モノで溢れかえった部屋にいると、思考もまた散らかりやすく、焦点が定まりません。
逆に、禅寺の庭や、整えられた茶室のような「余白」のある空間に身を置くと、自然と背筋が伸び、思考がクリアになるのを感じたことはないでしょうか。

ヨガでは、この空間(スペース)のことを「アーカーシャ(空)」と呼びます。
アーカーシャは、すべての要素の基盤であり、無限の可能性を秘めた場所です。
モノを減らし、物理的な空間に余白を作ることは、自分の内側にアーカーシャを作り出す儀式でもあります。

「何もない」空間があるからこそ、私たちはそこに自由に動くことができます。
ギチギチに詰まったスケジュールや部屋では、新しい風が吹く隙間もありません。
断捨離によって生まれた空間的な余白は、そのまま精神的な余裕となり、「やってみようかな」という軽やかな行動への初動を生み出してくれます。

 

過去の自分(ペインボディ)との決別

捨てられないモノの多くは、「過去」への執着です。
「あの頃は良かった」「頑張った証だから」
過去の栄光や思い出にしがみつくことは、エネルギーを「後ろ」に向けている状態です。
行動力とは、エネルギーを「前(未来)」に向ける力です。

また、スピリチュアルな視点で見れば、古いモノには古い波動が染み付いています。
特にネガティブな時期に使っていたモノや、今はもう波長の合わない人間関係に関連するモノは、過去の重たい感情(ペインボディ)を再生させるスイッチになりかねません。

それらを感謝と共に手放すことは、「私はもう、過去の私ではない」という強力な宣言になります。
古い殻を脱ぎ捨てることで、私たちは「今、ここ」の自分自身を生き直すことができるのです。
ヨガが目指すのは、過去でも未来でもなく、この瞬間の純粋な存在です。
断捨離は、過去という錨(いかり)を断ち切り、未来へと船を進めるための最も具体的なアクションなのです。

 

執着を手放し、流れ(フロー)に乗る

断捨離を進めていくと、不思議なことに「直感」が鋭くなってきます。
自分にとって本当に必要なものと、そうでないものの区別が、瞬時につくようになるからです。
これは「ヴィヴェーカ(識別知)」と呼ばれる、ヨガで大切にされる知性の一つです。

迷いが減ることは、行動のスピードアップに直結します。
「どうしようかな」と悩む時間が減り、「これだ!」と動けるようになる。
すると、人生の流れ(フロー)が良くなります。
シンクロニシティ(意味のある偶然)が増え、必要な人や情報が良いタイミングで現れるようになります。

これはスピリチュアルな奇跡ではなく、あなたが余計な抵抗(執着)を手放したことで、本来の生命の流れに乗れるようになっただけの話です。
川の流れを堰き止めていた岩(不要なモノや思考)を取り除けば、水は自然と海へ向かって流れ出します。
私たちの行動力もまた、何かを頑張って足すものではなく、堰き止めているものを取り除くことで、内側から溢れ出してくるものなのです。

 

終わりに:小さな引き出し一つから始めよう

いきなり家中を空っぽにする必要はありません。
まずは、目の前の小さな引き出し一つ、財布の中身、あるいはスマホの写真フォルダから始めてみてください。
「今の自分に心地よいか?」「これを持って、未来に行きたいか?」
そう問いかけながら、一つ手放すごとに、身体が少し軽くなるのを感じてみてください。

その軽やかさの蓄積が、やがて大きな行動力となって、あなたの人生を思わぬ場所へと運んでいってくれるはずです。
EngawaYogaのスタジオも、皆様が荷物を下ろし、本来の軽やかさを取り戻すための「余白」の場所でありたいと願っています。

身軽になって、風のように自由に。
さあ、新しい一歩を踏み出してみましょう。

ではまた。


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Kiyoshiクレイジーヨギー
*EngawaYoga主宰* 2012年にヨガに出会い、そしてヨガを教え始める。 瞑想は20歳の頃に波動の法則の影響を受け瞑想を継続している。 東洋思想、瞑想、科学などカオスの種を撒きながらEngawaYogaを運営し、BTY、瞑想指導にあたっている。SIQANという日本一簡単な緩める瞑想も考案。2020年に雑誌PENに紹介される。 「集合的無意識の大掃除」を主眼に調和した未来へ活動中。