はじめまして、尼田浩之です。
現在、ENGAWAYOGAスタジオでインサイトマップ講座を担当しています。
このたび、こちらで定期的にコラムを書かせていただくことになりました。
主に講座をしているインサイトマップについて、お伝えできればと思っています。
インサイトマップと言われても、何が何だか分からないと思いますがとても使えるツールなので、その良さが少しでも伝われば嬉しく思います。
よろしくお願いいたします。
第一回目の今日は、昨年末「実家に帰るか帰らないか?」を迷っていた時、インサイトマップでどうするか?で決めたことを題材に書いてみたいと思います。
インサイトマップのテーマ設定
インサイトマップは、長年決められない意思決定できないことがセルフワークで紐解ける、解決できるツール、「決められないが、決めることができるツール」です。
インサイトマップでは、はじめに葛藤していること、なかなか決めることが出来ないこと、「する」か「しない」もしくは「A」にするか「B」にするか、いずれかのパターンでテーマを言葉にしていくことから始めます。
私の場合、「実家に帰るか」「実家に帰らないか」をテーマにしようと思ったのですが、実家に帰らないと考えている理由が「自分と向き合う時間をとりたい」ということがありました。
そこからインサイトマップの中心のマス(白いマスとグレーのマス)それぞれには、「年末年始実家に帰る」(白いマス)と「年末年始自分と向き合う」(グレーのマス)という言葉を書いてスタートしました。
ストーリー(インサイトマップを埋めていく)
テーマを決めたら、次にインサイトマップのワークシートを埋めていきます。
進め方としては、インサイトマップの中心に書いた年末年始「実家に帰るか」(白いマス)と「自分と向き合うか」(グレーのマス)を選択したその先、どうなっていきそうか?を自分自身に問いかけ、その先に起こりそうな「良さそうなこと(陽)」「良くなさそうなこと(陰)」を2層目の白いマスとグレーのマスに書き込んでいきます。
そうして3層目4層目まで、その先に起こりそうな「良さそうなこと」「良くなさそうなこと」を書き出していきます。
私の場合、テーマである「実家に帰るか」「自分と向き合うか」の先に起こりそうな16通りの4コマストーリーが見える化、可視化されてくるわけです。
- 陽-陽-陽-陽とプラスのことばかりが展開される最高と思えるストーリーもあれば
- 陰-陰-陰-陰とマイナスのことばかりが展開される最悪と思えるストーリーもあれば
- 陽-陰-陽-陰とプラス側面とマイナス側面が交互に訪れるジェットコースターのようなストーリーが展開されたりと
良いと思えること、悪いと思えること、陰陽入り混ざった、合計16通りのパターンで明らかになります。
そこには、良いと思っていた選択肢の先にもマイナスと思える出来事(陰)があるし、良くないと思っていた選択肢の先にもプラスと出来事(陽)があるわけです。
16通りのストーリーが見えることで、自分のことを客観的に(俯瞰して)観ることができます。
望みと恐れ
インサイトマップで書き出した後、自分が書いたマスを眺めていると、「あ~この状態いい」というマスもあれば、「うわぁ~この状態最悪」というマスもあります。
インサイトマップでは全体のマスの中で、感情が大きく動いたマスを陰陽(プラス、マイナス両方)それぞれ3つずつ選ぶことをしていきます。
そのマスの状態の時「どんな感情が湧いているか、どれくらい大きな感情なのか」をそれぞれ色と数字で表していきます。
※感情の色についてはまた別の機会にお伝えしたいと思います。
そこには、このテーマの奥に隠れている望みと恐れが見えてきます。
私の場合、今回のテーマ「実家に帰るか帰らないか」で見えてきた望みとして、「スッキリした気持ちで1年をスタートさせたい」「自分流の方法で自分を最大発揮させたい」、逆に恐れとしては「壁にぶちあった時に、これまでと同じこと(失敗)を繰り返したくない」ということが見えてきました。
今日のまとめ
インサイトマップで「実家に帰るか帰らないか」というテーマからここまで見えてきたこと
- ホントは実家に帰るよりも、自分と向き合うことを優先したい自分がいる
- 実家に帰ることをためらっている自分は、だらだらとお正月を過ごしてしまい、自己嫌悪になること嫌がっている
これまで気が付いてなかったところでは、だらだと過ごす延長線上で起こってくる
- 母親と険悪なムードになってしまうこと
そこから母親に優しく出来ない自分に罪悪感などが湧いて、自己肯定感が下がってくる。
そして壁にぶちあたった時、乗り越えることができず
- 同じ過ちを繰り返してしまう自分を恐れていること
が見えてきました。
かなり大げさに聞こえるかもしれませんが、私の心の中では、実際こんなことが起こっていて実家に帰るか帰らないかを迷っていたということが分かりました。
このようにインサイトマップを使用すると自分の内面の状態がとても理解することができます。
まだまだ続きますがこの続きは次回お話したいと思います。