宇宙というソースとつながることで、無限のエネルギー体感する

スピリチュアル

目を閉じ、深く息を吸い込む。
その瞬間、身体の奥底から湧き上がってくる微かな温かさを感じたことはないでしょうか。
それは、決して尽きることのないエネルギーの源泉。
現代的な言葉で言えば「ソース(Source)」、ヨガ哲学では「真我(アートマン)」、仏教では「空(シューニャ)」と呼ばれる場所です。

今日は少し壮大で、しかしとても身近な話をしましょう。
この宇宙という巨大なソースと再びつながり、無限の生命エネルギーを体感するための、静かな旅のしおりです。

 

ソースとは何か? 生命の根源的なプラグ

「ソースとつながる」という表現をよく耳にしますが、そもそもソースとは何でしょうか。
それは、あらゆる生命、あらゆる物質、あらゆる現象が生まれてくる根源的なエネルギーの場です。
私たち一人ひとりの命は、この巨大な海から汲み上げられた一滴の水のようなもの。
形は違えど、本質は海そのものです。

このソースからエネルギーが供給されなければ、私たちは一瞬たりとも生きることはできません。
心臓が動くのも、細胞が生まれ変わるのも、すべてはこの根源的な電力がプラグを通じて流れてきているからです。

「つながると無限のエネルギーが流れてくる」と言われますが、それは新しい能力を手に入れることではありません。
本来流れているはずのパイプの詰まりを取り除き、本来の流量を取り戻すことに他なりません。

 

実は、私たちは「すでに」つながっている

ここで一つ、パラドックス(逆説)をお伝えしなければなりません。
「どうやったらつながれるのか?」と問う前に、知っておくべき真実があります。
それは、**私たちは、片時も離れることなく、すでにソースとつながっている**ということです。

そうでなければ、今この文章を読んでいるあなたの心臓は動いていないはずだからです。

特に、私たちは毎晩、その深淵なつながりを無意識に体験しています。
深い眠り(熟睡)の状態です。
夢すら見ない深い眠りの底で、自我(エゴ)は活動を停止し、私たちは完全にソースという充電器にプラグインされています。
だからこそ、朝目覚めたとき、私たちはリフレッシュし、新たな活力を得ていられるのです。

問題は、目覚めている間、私たちの「思考」や「自我」というノイズが、そのつながりを覆い隠してしまっていることにあります。

 

直感が閃くとき、ハートの回線は開いている

では、起きている間にそのつながりを感じるにはどうすればいいのでしょうか。
そのヒントは「直感」にあります。

「あ、これ面白そう!」
「なぜかわからないけど、こっちに行きたい」

ふとした瞬間に降りてくる、根拠のない確信。
それは、頭(思考)ではなく、ハート(魂)がソースからの信号をダイレクトに受信した瞬間です。

このとき、思考は「でも、お金がないし」「失敗したらどうしよう」とブレーキをかけようとします。
しかし、「何をするか(Doing)」よりも、「どうあるか(Being)」が現実を創ります。
直感に従って動くとき、私たちの在り方はソースと共鳴し、驚くほどスムーズに物事が運びます。
それは、川の流れに乗って舟を漕ぐようなものです。

 

万物は一つのソースから生まれた兄弟たち

ヨガには「梵我一如(ぼんがいちにょ)」という究極の教えがあります。
宇宙の根源的原理(ブラフマン)と、個人の本質(アートマン)は、一つであるという真理です。

私を作っている素粒子も、あなたを作っている素粒子も、庭の木々も、遠くの星も。
すべては一つのソースから生まれ、形を変えて現れているに過ぎません。
私たちは皆、同じ海から生まれた波同士なのです。

このことを腹の底から理解したとき、孤独感は消え去ります。
「自分」という小さな殻が破れ、すべてが自分の一部であるような、あるいは自分が全体の一部であるような、温かい安心感に包まれます。

 

見えない99.9%の世界に身を委ねる

私たちが見ている世界は、実は驚くほど狭いものです。
可視光線というわずかな周波数帯だけを「現実」と呼び、一喜一憂しています。
しかし、科学的に見ても、宇宙の99%以上は目に見えないエネルギーやダークマターで満たされています。
私たちの知覚できる範囲は、全体の1兆分の1にも満たないかもしれません。

そう考えると、目に見える現象だけで「成功だ」「失敗だ」と判断して落ち込むことが、なんだか滑稽で、同時に愛おしくも思えてきませんか?
私たちの理解を超えた、広大で深遠な領域が、常に私たちを支えているのです。

瞑想とは、この「見えない領域」へと意識を広げる稽古です。
目を閉じ、視覚情報を遮断し、思考のおしゃべりを止める。
すると、目に見える世界の窮屈な枠組みが外れ、無限に広がるソースの海へと溶け込んでいくことができます。

 

人との調和の中に、ソースは現れる

瞑想だけではありません。
誰かと会話をしていて、時間が経つのも忘れるほど話が弾んだとき。
言葉を超えて「通じ合えた」と感じる瞬間。
そこにも、ソースとのつながりは現れています。

「私」と「あなた」という境界線が薄れ、二人の間に温かいエネルギーの循環が生まれるとき、そこには確実にソースが流れています。
ヨガ(Yoga)の語源は「Yuj(つなぐ)」です。
他者と深くつながることは、そのままソースとつながることと同義なのです。

 

ただ、パイプを掃除するだけでいい

ソースとつながるために、特別な修行や、スーパーパワーは必要ありません。
私たちは元々、完璧につながっているのですから。
必要なのは、そのパイプを詰まらせている「余計なもの」を取り除くことだけです。

「こうでなければならない」という執着。
「自分は欠けている」という不足感。
「未来が怖い」という不安。

ヨガや瞑想を通じて、これらの思考のゴミを一つひとつ丁寧に手放していく。
パイプがきれいになれば、水は勝手に流れてきます。
無限のエネルギーは、獲得するものではなく、ただ「思い出す」ものなのです。

今日も縁側で、深呼吸をひとつ。
それだけで、あなたはもう、宇宙という巨大な発電所にプラグインされているのです。


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Kiyoshiクレイジーヨギー
*EngawaYoga主宰* 2012年にヨガに出会い、そしてヨガを教え始める。 瞑想は20歳の頃に波動の法則の影響を受け瞑想を継続している。 東洋思想、瞑想、科学などカオスの種を撒きながらEngawaYogaを運営し、BTY、瞑想指導にあたっている。SIQANという日本一簡単な緩める瞑想も考案。2020年に雑誌PENに紹介される。 「集合的無意識の大掃除」を主眼に調和した未来へ活動中。