特別なことなんて、何ひとついらない。「真っ当に生きる」という、最強のヨガについて

365days

ヨガを推奨しております。
ですが、ここでいうヨガとは、必ずしもマットの上で難解なポーズをとることだけを指しているのではありません。
もっと根本的な、私たちの「在り方」そのものについてのお話です。

「ヨガを生きる」と聞くと、何か世俗を離れて山に籠もったり、厳しい食事制限をしたりといった、ストイックで特別な生活をイメージされるかもしれません。
しかし、私が思うに、ヨガ的な生き方というのは、もっとシンプルで、ある意味で「退屈」に見えるものかもしれません。

それは、「真っ当に生きる」ということです。

「真っ当」という言葉、最近あまり聞かなくなりました。
辞書を引けば「まじめで、正当なこと」とあります。
嘘をつかない。
約束を守る。
他人のものを奪わない。
挨拶をする。
靴を揃える。

なんだ、そんなことか、と思われたでしょうか。
小学校の道徳の時間に習うようなことばかりです。
しかし、この「当たり前のこと」を、打算なく、誰が見ていなくても貫き通すことが、現代においてどれほど難しいことか。
そして、それがどれほど強力なヨガの実践であるか、ということなのです。

 

ヨガの教えには「八支則」という段階があります。

その一番最初、つまり土台となるのが「ヤマ(禁戒)」と「ニヤマ(勧戒)」です。
ここには「アヒムサ(暴力を振るわない)」「サッティア(嘘をつかない)」「アステーヤ(盗まない)」といった教えが並びます。
面白いことに、ヨガの聖典は「まずは逆立ちができるようになりなさい」とは言わないのです。
「まずは、人として真っ当でありなさい」と説くのです。

現代社会は、いかに効率よく、いかに楽をして、いかに多くの利益を得るかという「要領の良さ」が称賛される傾向にあります。
バレなければズルをしてもいい。
隙があれば出し抜いてもいい。
正直者は馬鹿を見る。
そんな空気が蔓延しているように感じます。

しかし、ヨガを生きる私たちは、その流れに逆らいます。
なぜなら、不誠実な行いは、社会的な信用を失う以前に、自分自身の「内なる静寂」を破壊することを知っているからです。

嘘をついたとき、私たちの呼吸は浅くなります。
何かを誤魔化しているとき、身体のどこかに緊張が走ります。
後ろめたいことがあるとき、私たちは真っ直ぐに人の目を見ることができず、姿勢も崩れます。
「お天道様が見ている」という古い言葉がありますが、お天道様以前に、「自分自身」がその行いを見ています。
私たちの身体は、私たちの行いをすべて記憶しているのです。

カルマ・ヨガ(行いのヨガ)という道があります。
これは、結果への執着を手放し、目の前のなすべき義務を、ただ淡々と、丁寧に遂行する道です。
仕事において手を抜かないこと。
家族との約束を大切にすること。
道具を丁寧に扱うこと。
これら日常の些細な「真っ当さ」の積み重ねが、心の澱みを取り除き、鏡のように磨き上げていきます。

部屋が散らかっているのに、瞑想で心を整えようとするのは、泥沼の上で洗濯をするようなものです。
まずは、靴を揃えること。
食べた食器を洗うこと。
そこからしか、本当の静寂は立ち上がってきません。

特別なスピリチュアルな体験を追い求める必要はありません。
チャクラが開くとか、エネルギーが見えるとか、そういったことは(起こるかもしれませんが)脇に置いておきましょう。
それよりも、誰に対しても誠実であること。
自分の良心に恥じない生き方をすること。

その「真っ当さ」がもたらす、身体の芯が通ったような清々しさ。
それこそが、ヨガが目指す「サットヴァ(純質)」な状態です。
真っ当に生きる人は、美しいのです。
ポーズが綺麗だからではありません。
その佇まいに、嘘がないからです。

もし、日々の生活で迷うことがあれば、問いかけてみてください。
「どちらが損か得か」ではなく、「どちらが真っ当か」。
そのシンプルな問いが、あなたをヨガの道、すなわち調和(ダルマ)の道へと導いてくれるはずです。

ヨガマットの外側でこそ、本当のヨガは試されています。
今日も、丁寧に、真っ当に。
そんな一日を積み重ねてまいりましょう。

ではまた。



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Kiyoshiクレイジーヨギー
*EngawaYoga主宰* 2012年にヨガに出会い、そしてヨガを教え始める。 瞑想は20歳の頃に波動の法則の影響を受け瞑想を継続している。 東洋思想、瞑想、科学などカオスの種を撒きながらEngawaYogaを運営し、ENQAN(ヨガ)、JIQAN(内観)、瞑想指導にあたっている。SIQANという日本一簡単な緩める瞑想も考案。2020年に雑誌PENに紹介される。 「集合的無意識の大掃除」を主眼に調和した未来へ活動中。