ただ座るという究極のミニマリズム

365days

もし、あなたが「何かを得る」ために瞑想をしているのなら、一度その考えを手放してみませんか?
何かになろうとするのではなく、何もしないこと。
EngawaYogaが提案するのは、足し算の修行ではなく、徹底的な引き算の美学です。

 

決断疲れからの解放と静寂

私たちは日々、無数の選択を迫られています。朝何を着るか、ランチに何を食べるか、SNSにどう反応するか。これら微細な決断の連続が、脳のエネルギーを枯渇させています。「決断疲れ」と呼ばれるこの状態は、私たちの創造性を奪い、本質を見抜く眼を曇らせます。

そこで「只管打坐(しかんたざ)」です。
これは曹洞宗の開祖、道元禅師が説いた「ただひたすらに座る」という教えです。
ここには「悟りを得たい」という野心さえも余計な荷物として扱われます。目的を持たず、手段として座るのではなく、座ること自体が目的となる。

これは究極のミニマリズムです。
物質的なミニマリズムは、部屋からモノを減らします。
坐禅という精神的なミニマリズムは、心から「作為」を減らします。

 

「今、ここ」にある身体のリアリティ

ケン・ウィルバーは、人間の意識の進化を段階的に示しましたが、どのような高度な意識状態であっても、基盤となるのは常に「身体」です。
座るという行為は、物理的な身体を「今、ここ」に杭打ちすることです。

思考は過去や未来へ飛び回ります。「あの時ああすればよかった」「明日はどうしよう」。これはマインドのタイムトラベルです。しかし、身体は常に現在にしか存在できません。
呼吸を感じてください。
お尻が座布(クッション)に触れている感覚を感じてください。
背骨が重力に対して垂直に伸びようとするエネルギーを感じてください。

意識を身体感覚、すなわち「ソマティック」な領域に向けることで、私たちは強制的に「現在」へと引き戻されます。これをヨガでは「プラーナ(気)」の流れを整えると言いますが、難しいことではありません。歪みを整え、ただ真っ直ぐにいること。それだけで、滞っていたエネルギーは流れ始めます。

 

何もしないことの難しさと豊かさ

「ただ座る」というのは、現代人にとって最も難しいことの一つかもしれません。私たちは「生産性」という呪いにかけられているからです。何も生み出さない時間に罪悪感を覚えるのです。

しかし、身体知とは、効率性の対極にある「待つ時間」「無駄に見える時間」の中でこそ醸成されます。
泥水が入ったコップを想像してください。かき混ぜればかき混ぜるほど、水は濁ります。しかし、ただテーブルに置いておけば、泥は沈殿し、上澄みは透明になります。
座るとは、この沈殿を待つ時間です。

掃除をするように、心の中のゴミを沈殿させ、排出する。
これを継続することで、私たちは「精神的な自由」を獲得します。
外部の評価や、社会的な成功といった「他者の物差し」から自由になり、自分自身の内側にある静寂という、何者にも奪われない資産を取り戻すのです。

 

精神的余白(スペース)の創出

ミニマルに座ることで、内側にスペース(余白)が生まれます。
老子の思想に「無用の用」という言葉があります。器は中が空洞だからこそ、物を入れることができ、役に立つ。
私たちの心も同じです。情報や思考で満杯の状態では、新しいインスピレーションや、他者への優しさが入り込む余地がありません。

座ることで、心に風を通す。
あるがままに生きるとは、この風通しの良さを保つことです。
慢(エゴの肥大)をやめ、謙虚に、ただ座る。
すると、「ある」ということが、それだけで奇跡的な充足であることを思い出せるはずです。

シンプルに座りましょう。
そこには何もありませんが、すべてがあります。

 



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「ただ在るだけ」という充足が、本来の状態であることに気づく時間を。

瞑想は時間×回数×人数に比例して深まります。

『初心者の心には多くの可能性があります。
しかし専門家と言われる人の心には、
それはほとんどありません。』

禅マインド ビギナーズ・マインド より

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Kiyoshiクレイジーヨギー
*EngawaYoga主宰* 2012年にヨガに出会い、そしてヨガを教え始める。 瞑想は20歳の頃に波動の法則の影響を受け瞑想を継続している。 東洋思想、瞑想、科学などカオスの種を撒きながらEngawaYogaを運営し、ENQAN(ヨガ)、JIQAN(内観)、瞑想指導にあたっている。SIQANという日本一簡単な緩める瞑想も考案。2020年に雑誌PENに紹介される。 「集合的無意識の大掃除」を主眼に調和した未来へ活動中。