347.あなたの役割を、愛と喜びをもって演じる

365days

人生が壮大な演劇(リーラ)であるならば、私たち俳優に与えられた課題は、自分に割り当てられた「役割」をいかにして見出し、それをどのように演じきるか、という点に集約されます。この「役割」という言葉は、ヨガの文脈では「ダルマ(Dharma)」という、より深く、広範な意味を持つ概念として語られます。

ダルマとは、単に社会的な職業や立場を指す言葉ではありません。それは、宇宙の秩序の中であなたという存在が担うべき、固有の「天命」や「なすべきこと」を意味します。それは、あなたというユニークな楽器だけが奏でることのできる、宇宙の交響曲におけるあなただけのパートなのです。インドの聖典『バガヴァッド・ギーター』は、他人のダルマを完璧にこなすよりも、たとえ不完全にしかできなくても、自分自身のダルマを生きることの方がはるかに優れている、と力強く説きます。

では、どうすれば自分のダルマ、つまり天命とも呼べる役割を見つけることができるのでしょうか。多くの人は、それが何か特別な、劇的なものであるかのように考え、外側に探し求めます。しかし、ダルマは「なる」ものではなく、自分の中に「すでにある」ものに気づくプロセスです。そのヒントは、あなたの日常の中に、ごく自然な形で現れています。

あなたが時間を忘れて没頭できることは何ですか?

あなたがそれをしている時、心が躍り、内側からエネルギーが湧いてくることは何ですか?

人から「ありがとう」と感謝されたり、「あなたにはそういう才能があるね」と言われたりすることは何ですか?

こうした問いへの答えの中に、あなたのダルマの種は隠されています。それは、必ずしも社会的に高い地位や名声を得るような、華々しい役割である必要は全くありません。子供を慈しみ育てる母親であること。一本のネジを完璧に作り上げる職人であること。病める人の心に寄り添う看護師であること。ただ、道端で出会う人に心からの笑顔を向けること。そのすべてが、宇宙の視点から見れば等しく尊く、かけがえのないダルマなのです。

そして、最も重要なのは、その役割を「どのように」演じるか、です。多くの人は、役割を「義務」や「責任」として、あるいは「自己犠牲」として捉え、歯を食いしばって演じようとします。しかし、それでは行為が重くなり、やがては燃え尽きてしまうでしょう。ダルマを生きる上で最も大切なことは、それを「愛と喜びをもって」演じることです。

その役割を演じること自体に、純粋な喜びを見出す。その行為を通して関わる人々や世界に対して、愛と貢献の気持ちを持つ。この時、あなたの行為は、結果への執着から解放された「カルマヨガ」へと昇華されます。それはもはや、あなたを縛る重荷ではなく、あなたを解放し、魂を輝かせるための翼となるのです。

この「自分の役割を喜びと共に生きる」という在り方は、最も自然で、かつ最もパワフルな「引き寄せ」の状態そのものです。なぜなら、あなたが自分のダルマを生きている時、あなたの放つ波動(ヴァイブレーション)は、最も純粋で、最も高い周波数になるからです。宇宙は、その澄んだ音色に共鳴し、あなたの役割遂行をサポートするために、必要な人、物、情報、機会を、まるで魔法のようにあなたの元へと引き寄せてくれるのです。あなたはもはや、必死で流れに逆らって泳ぐ必要はありません。ただ、ダルマという大きな流れに身を任せれば、宇宙があなたを最適な場所へと運んでくれるのです。

あなたに与えられた役割は、他の誰にも演じることのできない、あなただけの聖なる役務です。それを義務感で仕方なく演じるのか、それとも、この上ない名誉として、愛と喜びに満ちて演じきるのか。その選択こそが、あなたの人生という演劇を、退屈な悲劇にするか、輝かしい喜劇にするかを決定づける、唯一の鍵なのです。



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Kiyoshiクレイジーヨギー
*EngawaYoga主宰* 2012年にヨガに出会い、そしてヨガを教え始める。 瞑想は20歳の頃に波動の法則の影響を受け瞑想を継続している。 東洋思想、瞑想、科学などカオスの種を撒きながらEngawaYogaを運営し、ENQAN(ヨガ)、JIQAN(内観)、瞑想指導にあたっている。SIQANという日本一簡単な緩める瞑想も考案。2020年に雑誌PENに紹介される。 「集合的無意識の大掃除」を主眼に調和した未来へ活動中。