310.感覚が内側に向かう時、内なる光が見え始める

365days

外の世界に向けられていた五感のアンテナが、プラティヤハーラの静かな実践を通して、ゆっくりとその方向を内側へと転換し始めるとき、私たちの意識には深遠な変化が訪れます。それは、満員の観客で騒がしかった劇場が、上演の始まりを前に静まりかえり、照明が落とされ、観客の意識がただ一点、これから何かが現れるであろう舞台の幕へと集中する瞬間に似ています。外側の世界の光と音が消え、感覚のざわめきが静まったその先に、私たちは初めて「内なる光」の存在に気づき始めるのです。

この「内なる光」とは、比喩的な表現であると同時に、多くの瞑想実践者が実際に体験する現象でもあります。ヨガの伝統では、これを「ジュニャーナ・ディープティ(jñāna-dīpti)」、すなわち「智慧の輝き」と呼びます。これは、思考や感情の雲が晴れた後に現れる、私たちの本質である「プルシャ(真我)」そのものの輝きであるとされます。それは、外部の光源に依存しない、自らが発光する太陽のような存在です。普段、私たちは外の世界の刺激という、あまりに眩しいネオンサインに目を奪われ、この内なる太陽の存在に気づかずに生きています。しかし、感覚を内側に向けることは、このネオンサインの電源を一つひとつ落としていく作業に他なりません。

感覚が内側に向かうと、最初は心の闇や、抑圧してきた感情、未解決の思考といったものに直面するかもしれません。これは、暗闇に目が慣れるまでのプロセスのようなものです。しかし、そのプロセスを恐れずに通り抜けた先に、微かでありながらも確かな光が灯っていることに気づきます。それは、論理的な思考を超えた「直感」という形で現れるかもしれません。あるいは、創造的なアイデアが天啓のように「降りてくる」インスピレーションとして体験されることもあります。また、特定の問題に対する明晰な答えや、人生の進むべき方向性についての確信として感じられることもあるでしょう。

この内なる光こそが、引き寄せの法則や共同創造のプロセスにおける、真のナビゲーションシステムです。私たちは通常、外側の情報(本、セミナー、他人のアドバイス)に頼って人生の決断を下そうとします。それらも有用な道具ではありますが、最終的な答えは常にあなたの内にあります。なぜなら、あなたの魂だけが、あなたの人生の青写真(ダルマ)を知っているからです。感覚を内側に向けることは、この内なる羅針盤の声を聴き取るための、唯一の方法なのです。

この体験は、少しだけ現代的な言葉を借りれば、外部からの情報を「観測」し続けるのをやめることで、内なる可能性のフィールドにアクセスする状態とも言えます。トランサーフィンで語られる「魂のささやき」が聞こえ始めるのも、まさにこの心の静寂の中においてです。外側の世界の振り子の動きに同調するのをやめ、自分自身の内なるリズムに耳を澄ますとき、私たちは宇宙の無限の可能性が折り畳まれた「バリアントの空間」から、最適な情報を受け取ることができるようになります。

この内なる光と繋がるために、特別な才能は必要ありません。必要なのは、辛抱強く静寂の中に座り、感覚の注意を内側へと向け続ける意欲だけです。瞑想中に眉間のあたり(アージュニャー・チャクラ)に意識を集中させ、そこに微かな光や空間の広がりを感じる練習は、この内なる光を見るための古典的な技法の一つです。

覚えておいてください。あなたが探し求めている答え、導き、そして安心感は、すべてあなたの内にすでに存在しています。それは、雲に隠された太陽のように、ただあなたが気づくのを待っているだけなのです。感覚が内側に向かう時、あなたはもはや光を探し求める旅人ではなく、自らが光そのものであることを思い出すでしょう。そして、その光で、自らの道を照らし、また他者の道を照らす存在となっていくのです。



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Kiyoshiクレイジーヨギー
*EngawaYoga主宰* 2012年にヨガに出会い、そしてヨガを教え始める。 瞑想は20歳の頃に波動の法則の影響を受け瞑想を継続している。 東洋思想、瞑想、科学などカオスの種を撒きながらEngawaYogaを運営し、ENQAN(ヨガ)、JIQAN(内観)、瞑想指導にあたっている。SIQANという日本一簡単な緩める瞑想も考案。2020年に雑誌PENに紹介される。 「集合的無意識の大掃除」を主眼に調和した未来へ活動中。