197.意図を放ったら、プロセスは宇宙に委ねる

365days

あなたの内に、明確で、魂が震えるような「意図(サンカルパ)」が定まったなら、次になすべきことは、それを力強く宇宙へと放つことです。それは、熟練の弓の名人が、的を見据え、息を詰め、満月のように弓を引き絞り、そして一切の迷いなく矢を放つ瞬間に似ています。あなたの集中力、情熱、そして信頼のすべてが、その一本の矢に込められます。

しかし、ここからが最も繊細で、そして最も重要な稽古の始まりです。矢があなたの手から離れた瞬間、もはやあなたにできることは何もありません。矢が風の影響をどう受けるか、重力に引かれてどのような軌道を描くか、そして的にどう突き刺さるか。そのすべては、あなたのコントロールを超えた、大いなる世界の法則、すなわち「宇宙」の手に委ねられています。矢の行方を案じてじたばたしても、結果が良くなることは決してないでしょう。

私たちの意図の実現も、これと全く同じです。意図を明確にし、それが叶った時の感情をありありと味わい、宇宙へと「オーダー」を放つ。そこまでが、あなたの「仕事」です。しかし、その意図が「いつ」「どのような形で」「誰を通じて」実現するかというプロセス(How)は、あなたの仕事ではありません。それは、宇宙の仕事なのです。

この「委ね」という行為を、ヨガの伝統では「イーシュワラ・プラニダーナ」と呼びます。それは、人智を超えた大いなる存在(イーシュワラ)への、絶対的な信頼と献身を意味します。また、「バガヴァッド・ギーター」が説くカルマヨガの教えは、「行為の結果に執着することなく、ただ為すべき行為を為せ」と説きます。これは、諦めや無責任とは全く異なります。むしろ、人事を尽くした上で、その結果は天命に待つという、成熟した精神の在り方を示しているのです。

なぜ、委ねることがそれほど重要なのでしょうか。それは、「執着」が、実現のプロセスを妨げる最も大きな抵抗のエネルギーを生み出してしまうからです。「まだ叶わない」「本当に実現するだろうか」という疑いや焦りは、「欠乏」の波動を発信し続けます。それは、宇宙に対して「私はまだ受け取る準備ができていません」という矛盾したメッセージを送っているようなものです。あなたがドアを開けて欲しいと願いながら、同時にドアに鍵をかけ、必死に押さえつけているような状態なのです。

手放し、委ねることで、初めてあなたの意図がスムーズに流れるための「真空地帯」が生まれます。宇宙の創造性は、この「余白」や「空間」を好みます。あなたがプロセスをコントロールしようとするのをやめた時、宇宙はあなたの想像をはるかに超えた、最も効率的で、最もエレガントな方法で、あなたの意図を実現させるための采配を振るい始めるのです。

これは、師から与えられた「型」を稽古する武道家の姿に似ています。弟子は、その型がどのような意味を持つのか、いつ自分のものになるのかを考えすぎることなく、ただ師を信頼し、来る日も来る日も淡々と稽古を続けます。そしてある日、予期せぬ瞬間に、ふっと身体が自然に動き、技が完成する。その「時」が来ることを信頼して、日々の稽古に没頭する姿勢こそが、「委ね」の本質です。

意図を放った後は、軽やかになりましょう。そのことを一旦忘れて、目の前の生活を楽しみ、感謝に満たされてください。そして、宇宙が送ってくるサインやインスピレーションに、心を開いておきましょう。委ねるとは、信頼の究極の形です。あなたは宇宙という名の、最も有能で、最もあなたを愛しているパートナーを信頼できますか? その問いへのあなたの答えが、あなたの現実を形作っていくのです。



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Kiyoshiクレイジーヨギー
*EngawaYoga主宰* 2012年にヨガに出会い、そしてヨガを教え始める。 瞑想は20歳の頃に波動の法則の影響を受け瞑想を継続している。 東洋思想、瞑想、科学などカオスの種を撒きながらEngawaYogaを運営し、ENQAN(ヨガ)、JIQAN(内観)、瞑想指導にあたっている。SIQANという日本一簡単な緩める瞑想も考案。2020年に雑誌PENに紹介される。 「集合的無意識の大掃除」を主眼に調和した未来へ活動中。