古来より、賢者たちは万物の根源を問い続けてきました。
森羅万象、この世界の成り立ちを解き明かそうとする探求は、哲学の黎明期から現代に至るまで、連綿と続いています。
そして、その探求の過程で、常に重要な位置を占めてきたのが「水」という存在です。
水は、生命の維持に不可欠なだけでなく、私たちの心身の健康、ひいては精神性とも深く結びついていると考えられてきました。
ヨガ哲学においても、水は五大元素の一つ「アパス(水)」として、感情や流動性、生命力といったものを象徴しています。
今回は、ヨガ哲学、そして東洋思想の叡智を紐解きながら、「水」と「塩」という、私たちにとって身近でありながらも奥深い存在について考察を深めていきましょう。
日々の生活における水分補給のヒントを、少しだけ紹介してみます。
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体という小宇宙を巡る水
私たちの身体は、約60%が水分で構成されています。
これは、生まれたばかりの赤ちゃんに至っては約80%、そして歳を重ねるごとに減少していくという事実は、水がまさに生命の根幹を支える要素であることを示唆しています。
体内の水分は、単に量を満たせば良いというものではありません。
質もまた重要であり、それはまるで、私たち自身の内なる宇宙、つまり「体」という小宇宙を巡る清らかな水脈を維持することに似ています。
水は、体内で様々な役割を担っています。
栄養素を細胞へと運び、老廃物を体外へ排出する。
体温を調節し、関節の動きを滑らかにする。
そして、肌の潤いを保ち、内臓の機能を円滑にする。
まさに、生命活動のあらゆる場面で、水は不可欠な存在なのです。
ヨガの教えにおいても、水は単なる物質としてだけでなく、私たちの感情やエネルギーの流れと深く関わっています。
感情が滞ると、体内の水の流れも滞り、心身の不調につながるとも考えられています。(身体を動かすことも大事)
良質な水を意識的に摂取することは、心身の浄化、そして感情の解放にも繋がると言えるでしょう。
塩:ミネラルの宝庫
水分補給において、忘れてはならないのが「ミネラル」の存在です。
ミネラルは、私たちの身体を構成する微量元素であり、生命維持に不可欠な栄養素です。
体内で生成することができないため、食事や飲み物から摂取する必要があります。
そして、古来より「塩」は、単なる調味料としてだけでなく、生命維持に不可欠なミネラルを豊富に含むものとして、非常に貴重な存在として扱われてきました。
特に、精製されていない天然塩は、ナトリウムだけでなく、マグネシウム、カルシウム、カリウムなど、数十種類ものミネラルを含んでいます。
これらのミネラルは、体内の水分バランスを調整し、細胞の機能を正常に保つために不可欠です。
現代の食生活においては、加工食品の摂取が増え、ミネラル不足に陥りやすい傾向があります。
また、汗をかくことでミネラルは体外に排出されてしまうため、特に運動をする人や、暑い環境にいる人は、意識的にミネラルを補給する必要があります。
そこでおすすめしたいのが、天然塩を入れた水分補給です。
水にひとつまみの天然塩を加えるだけで、手軽にミネラルを補給することができます。
最初に紹介したお塩がおすすめです。
喉が渇く前に、潤いを習慣に
「喉が渇いた」と感じるのは、身体が水分不足をしているサインです。
しかし、喉が渇いてから水分補給をするのでは、もう遅いと言えるかもしれません。
なぜなら、喉の渇きを感じる前に、私たちの身体はすでに水分不足の状態になっているからです。
水分不足が慢性的に続くと、様々な不調を引き起こす可能性があります。
集中力の低下、疲労感、便秘、肌荒れ、そして深刻な場合には、脳梗塞や心筋梗塞のリスクを高めることも指摘されています。
そうならないためにも、喉が渇く前に、こまめな水分補給を習慣にすることが大切です。
1日に必要な水分量は、一般的に2リットルと言われていますが、体格や活動量によって異なります。
体格が大きい方や、運動習慣のある方は、3リットルを目安にすると良いでしょう。
水分補給のタイミングとしては、起床時、食事中、入浴前後、運動前後、 그리고 (クリゴ:そして)就寝前などが挙げられます。
もちろん、日中もこまめに水分を摂取することを心掛けてください。
水分補給の種類としては、水、白湯、麦茶、ハーブティーなどがおすすめです。
天然塩という恵み
数ある塩の中でも、特におすすめしたいのが天然塩です。
やっぱり天然塩がいちばんです。
天然塩は、海水や岩塩などを原料とし、化学的な精製をほとんど行わずに作られた塩のことです。
そのため、ナトリウムだけでなく、多様なミネラルが豊富に含まれています。
天然塩を選ぶ際には、製法や産地にも注目してみましょう。
天然塩は、水分補給だけでなく、料理の味付け、入浴剤、 としても活用できます。
まさに、私たちの生活を豊かにしてくれる、自然からの恵みと言えるでしょう。
潤いの哲学を、日々の生活へ
今回は、「水」と「塩」という、私たちにとって身近でありながらも奥深い存在について、ヨガ哲学、そして東洋思想の視点から考察を深めてきました。
水分補給は、単に喉の渇きを癒す行為ではなく、生命の源泉である水を体内に巡らせ、心身の調和を保つための行為であるとも言えるでしょう。
天然塩と共に、良質な水を十分に摂取し、潤いに満ちた、健やかな日々を送ってください。
そして、体という小宇宙を慈しみ、内なる声に耳を澄ませながら、あなた自身の「潤いを深めていきましょう。
おすすめの天然塩については、こちらをご覧ください。







